前回まとめ
緊張せずに演奏するには、
自分を消すこと。
自分が見られているという意識を持たない。
主役は音楽であって、自分は黒子であること。
ここから前回の続きです。
イタコのように音楽の世界を降臨させる。
そうすれば自分が消えていく感覚になるのですが、一体どうすればいいのか?
とにかく、音楽(作品の世界)をリアルに作る必要があると考えます。
音楽のリアリティーが無ければ、人々は音しか聴こえて来ないと思います。
曲を聴いていると、情景・人物・感情などがリアルに感じられること。
少なくとも演奏は、そうあるべきだと私は考えています。
その為には、演奏者が音楽の世界を作っておかなければならない。
そして演奏者の私も、その世界に入って行く。これが何か降臨した様な状態になる条件かと。
これは、小説を書くのと似た作業になります。
小説はフィクションの世界です。
ですが、登場人物はあたかも実在する如くリアリティを持っていなければならない。(勿論、情景描写についても、五感が刺激されるくらいなリアリティは必要)
リアルに感じられるから感情移入できる。
リアリティーはどうすれば出せるか?
小説においては、とにかく事細かに設定を考えます。
登場人物の生い立ちから職業、趣味。
その土地、国の文化。
物語には描かない所まで、取材したかの様に考えておきます。
音楽では、作曲家のことを知り、その作品の時代、作品が生まれた背景、その国の文化も把握しておく。
クラシックを演奏する人は皆やってらっしゃると思いますが、私は演奏にリアリティーを出す為にそうしているところがあります。
まずは興味があるので、解説読んだりしますが、リアリティーを追求する目的が強いです。
作品のリアルな世界を作る。
これは演奏する時にとても役に立つと思います。
作品がリアルで、演奏する私はフィクション。
そんな風になれたら良いな。
以上、私の経験からのまとめでした。
あまり参考にならなかったらすみません。