先日、Nocturne 12番が合格となり、やっとバラード1番のレッスンが始まります。
Nocturnは段々飽きてしまいましたが、合格となると「折角弾けるようになったのだから、どこかでまた弾いてみようかな」という気になりました。
12番はショパンのNocturneの中で、物凄く大好きという訳ではなく、寧ろ技巧的な部分を教わって身に付けたいという目的の方が強かったです。
バラード1番の次に何の曲をするか?
早くも相談させて頂くことになりました。
私は、独学では弾けないラヴェルを希望し、《ラ・ヴァルス》、《高雅にして感傷的なワルツ》が最もやりたい曲である事を伝えました。
ですが、いきなりは私にとって難しいので、ラヴェルの中で比較的易しい曲から始めたいと言い、先生は「では、亡き王女の為のパヴァーヌはどう?」と仰ったけども、違う曲が良いです!と言ってしまいました。
私はノリの良い曲が弾きたいのです。例えば、ガーシュウィン程ノリノリでなくても、舞曲の様なアクセントの効いているもの。
本当は《水の戯れ》に一番憧れています。
しかしながら、私はどうも水系の曲は苦手なようです。
ドビュッシーのアラベスクや月の光を弾いたことがありますが、柔らかくて繊細で、捉えどころのない感じ=水系と私の中でカテゴライズされております。
(ちなみにラフマニノフは大地・風系です)
《水の戯れ》を聴いていると、プルーストの小説『失われた時を求めて』を読んでいるのと同様の感覚がします。境目が無く、いつの間にか幻想と現実と過去を彷徨い、往来しているかの如く。
プルーストの作品が同じ20世紀初頭である事も、多少関係しているのでしょうか…。
シュールレアリスム等、あらゆるジャンルにおいての流行があって面白いです。
ラヴェルの楽譜を見ながら、最初に弾くのは《ボロディン風に》か《プレリュード》にしようかと漸く定まりました。どちらも短いですが美しい。素朴に見えてセクシーです。
ラヴェルの音色の重なり方には唆られるものがありますね。