ラヴェルのワルツは面白いです。
ワルツなのにジャズみたいなところ。
「高雅で感傷的なワルツ」を私は、勝手にジャズワルツと呼んでいます。
「La Valse」は、ウィーンのワルツなので、ジャズテイストが入っていません。
それでも、少しスペイン風なところ(カスタネット使ってる)があって、スパイスが効いています。
バレエの為に舞踏用として書かれた曲だけに、聴いていると振り付けが凄く浮かんで来る作品ですね。
私の中のイメージに近い振り付けのバレエがありました。
古い映像ですが、パートの入れ替わりが素晴らしく、華やかなウィーンの舞踏会の雰囲気がありますね。
男性だけが踊るシーン、女性だけが踊るシーン。聴いている音のイメージにピッタリ!
後ろを駆け抜ける感じとかも。
聴いているだけでそんな、具体的なイメージを与えてくれる、ラヴェルはやっぱり凄いですね。
「渦まく雲が、切れ目を通して、円舞曲を踊る何組かをかいま見させる。雲はしだいに晴れてゆき、旋回する大勢の人でいっぱいな大広間が見えてくる。舞台は次第に明るくなる。シャンデリアの光はフォルティッシモで輝きわたる。1855年ごろの皇帝の宮廷」
ラヴェルが書き残したものが、そうと知らずとも、その情景が見えて来るのです。
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