明日はバレンタイン

ということで、昨年書いた小説を載せたいと思います。
恋人たちの話なので、一応ラブストーリーかな?
サラッとしてます。
ショートショートなので、凄く短いです。
もし宜しければ、どうぞご覧下さい↓
《ヴァカンスの計画》
恋人とヴァカンスに行く計画を練る。
彼は、ハッピーで充実した最高のヴァカンスにすべく、綿密に完璧な計画を立てようとする。
そして、必ず成功させ、職場で話題になった時に、自分が恋人と行ったヴァカンスが、如何に素晴らしいものであったか、自慢したいと思っている。
だから彼にとって、何処へ行き何をするか?はとても重要なのだ。
彼女は人生の中に、常に新しい発見や刺激的な出会いを求めている。
ヴァカンスだってそうだ。行き先は気の向くままに決め、行き当たりばったりの冒険がしたいのだ。
予期せぬ出来事に遭遇することは、彼女を興奮させる。
移動はヒッチハイクでいいし、レストランが見つからなければ、木の実や魚でも取って食べれば良い、と思っている。
実際、器用な彼女はサバイバル術を習得していて、そういうことに自信があった。
彼は、行き先・時間・場所がはっきり決まらないことにイライラする。
それに、自由奔放な彼女によって予定を崩されると、たちまち不機嫌になる。
彼女は彼に任せることにする。
何処へ行くか?なんて、彼女にとっては重要ではなかった。
だって、旅することよりも、彼の意外に子供みたいにはしゃぐ所や、新しい一面を発見することの方が面白く、〔彼とヴァカンスを過ごす〕ということ自体が、彼女にとっては最も幸福なのだから。