大学時代、レポートを書くのに研究したモーリス ラヴェル
「ラヴェルの作品には、19世紀から20世紀への時代と文化の移り変わりが反映されている」
というテーマで書きました。ヨーロッパ文化を専攻していましたので、専門的な音楽内容には触れていません。
↑の文献が一番面白かったです。
ラヴェルのお弟子さんが書いたもの。

ラヴェルの生涯と作品について、色々読みました。

高校時代にラヴェルの曲に衝撃を受け、
日本的だったり、ジャズみたいな雰囲気がするのは何でなんやろ?
と疑問に思っていました。

パリ万博による、アジア文化の流入。Japonism。
アメリカへ旅立ち、ガーシュウィンとの出会いがあり、ジャズのテイストを取り入れた。
こんな感じだったかな。


それから、19世紀末の芸術の発展について。
美術作品を見ると分かりやすいのですが…
それまで、キリスト教の宗教観からお手本とされるもの、人間の良い部分、綺麗な部分を描いていたのが、人間のありのままの姿を描くようになったのです。
グスタフ クリムトのNuda Veritas。
隠され、無視されて来た人間の煩悩にスポットを当てることになりました。

同様に音楽も、自然を描写するようなもの、自由な形式のものが生まれたのではないだろうか。


芸術としての音楽で見ていたので、演奏については分かっていませんでした。
ピアノ再開して、大好きなラヴェルも弾いてみたいな音譜と思ったのが間違いでした。
    水の戯れ
    オンディーヌ
ファンタジックで童話みたいな可愛らしい曲。
ですが、演奏するのは…ガーンガーン


動きがもう、前衛アートを見ているようです。
両手重なったり、左手が右手飛び越えたり。当時の流行スタイルなのか?
ラフマニノフでさえ、難しい!何やこれ!言うてたのに…。こんなん弾こうだなんて、バカ言っちゃいけないよ滝汗

弾いたことある方いらっしゃいますか?
どんな練習すりゃあ、こんな動きできるのでしょうね。


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