いつも応援してくれて、励みになる言葉をかけて下さる方がいます。
彼女はピアニストです。

しかし、過去に病を患って、10年くらいピアノが弾けなかったそうです。
先日、そう話しているのを聞きました。

今は、ピアノ以外のことにもチャレンジされていて、パワフルでカッコイイ。

そこに至るまで、どれだけの努力と苦労があり、辛さを乗り越えて来られたのだろう…。
私が人生で辛かった事など、大したことではないのだ。
そんな風に思いました。


私はパニック障害を経験しています。
今は普通に日常生活を送れてはいますが、飛行機は乗れません。乗用車も、長時間は乗れないです。

プロダンサーになった頃がピークでした。
一般とはまるで違う世界で、訳の分からないまま現場に出て仕事しなければならないし、大勢の人々と接して対応しなければならない。
ストレス過多で、どんどん悪くなりました。

激しい動悸と息切れ、目眩と過呼吸。
発作が起こると死の恐怖を感じます。
なので、発作が起こることへの不安が物凄くて。
常に不安と恐怖と緊張でいっぱい。
一日やり過ごすのがやっとでした。

それでも私は、チャレンジすることを諦めませんでした。
ダンスのプロテストを受験し、インストラクターの資格を取得しました。
大会にも出ました。
生徒さんが来て、ダンスを教えたこともあります。

正直なところ、辛い、辞めたい。
何度も思いました。
もう、生きるのがしんどい。誰とも関わりたくない。
精神的に、かなり無理矢理やっていましたので、鬱状態になっていきました。
無気力で、頑張りたくても頑張れず、周りにはサボっている、やる気がないと言われました。
限界だ…と思って心療内科を訪ねましたが、「死にたいと思わないのなら、鬱ではない」と言われました。ショックで、病院にはもう行きませんでした。

誰も助けてはくれない。

だけど、何かあるかもしれない。
私にできること。
別にダンスにしがみついてなくても、他の世界に行ってみれば良いじゃない?

そうして、やりたい事を片っ端からやり出しました。

チャレンジし続けること。
それは人生を面白くし、思考を柔らかくし、生きる希望になるのかもしれない。