先日レッスンで、イタリア歌曲Caro laccioをやりました。
新しい課題曲は、歌う前に、私が感じたことやどう表現したいかを、いつも先生が聞いて下さるので、ワクワク楽しいです

どの単語を強調するか?
その為に強弱やコントラストをどう付けるか?
心情の変化・切り替わりがどこにあるのか?
大抵、私はこの3点に着目し、表現方法を考えます。
今回はそれ以外にも、歌詞と音楽から、何を主張したいのか?が分かりやすく、様々なアイデアが浮かび、本当に面白かったです。
歌詞の構成
①私の心を縛りつける、恋い焦がれる思い。→「絆・結び目」という象徴でテーマの提示
②それは苦しくとも、楽しい。→内容
③寧ろ、(恋の)囚われの身であることに満足している。→結論
それを旋律に乗せて、曲全体としてはどういう表現をするか?
音楽の構成
①穏やかな流れ、可愛らしさ→軽やかに、優しく
②感情の昂り、激しさ(苦しみと楽しみの狭間で気持ちが揺れる)→強く、鋭く
③激しさが和らぎ、喜びに変わる→強いが、優しく甘く
この様に、三段構成として捉えてみました。
苦しくても楽しい。
縛られていても(囚われの身でも)満足。
という、この作品が主張したいことを、構成でまとめると上手く嵌るな
と思います。

小説を書く時に、構成重視でやっているので、音楽も同じ様に考えてしまいますね

細かい表現の部分の一部↓
その後にfで、「いやいや、それは楽しいんだ!」という主張を1番強くし、contento満足のmfからデクレッシェンドで降りて来る。
という具合に、楽譜には載ってない強弱を入れて挑戦してみました。
結果、レッスンでは最初のPは楽譜通り弱音で、contento満足を最も強く、強調する方が良いと言われました。
デクレッシェンドにするアイデアはそのまま活かされたので、嬉しかったです

先生は、絶対こうです!という風には言わず、いつも私の意思を尊重して、おかしい所や良くない所は優しく指摘して下さいます。

なので、楽譜にない表現方法にもチャレンジしてみる事が出来ます。
ダンスでは、「言われた事だけやってろ、余計な事は考えるな」という感じでしたので、声楽を始めて、自分が解放された気持ちがします
