たとえば、世の中には息を吐くと絶対お腹は凹むものだと思っている人がいます。

そう思っていると、そうしか動きません。


けれど、息を吐きながらお腹を膨らませることを学ぶと、息を吐きながらお腹を凹ますことも、膨らませることも出来るようになります。


すると今まで1つの動きしか選択出来なかったことが、2つの動きを選べるようになります。


これが「分化」です。


身体には凄い可能性が秘められていて、トレーニングの仕方によってはいろいろと分化させることが出来ます。


そして歌の呼吸法の場合、身体の中で一見すると相反する動きが同時に起きて、それがいわゆる「支え」となることもあります。


しかし、分化が進んでいない状態では、意識化で一見相半するような動きを起こすのは至難の業。



プレーヤーを目指すのであれば、たくさんの筋肉の名称を覚えるよりも、身体の現象の知識を入れることが大事なことのように思います。ある知識によって脳が整理され、今まで絡まっていた糸が解けて、急に理解が進むといったことが起きるからです。


それでも。。。


知識を入れる時は、必ず身体感覚とセットで学んで下さいね!



頭先行タイプだった、私からの教訓でしたw


呼吸法開眼・ボイストレーナーkamin

普段から考えすぎると、だんだん分からなくなることがあります。


それが、呼吸ですw


普段無意識下で行っているからこそ、意識して行うには気をつけなければいけない点があります。

まず呼吸法の練習で大切なことは、身体を緩ませてから行うこと。

身体が緩んでいないと身体が反応出来ず、逆に呼吸が固くなることがあります。


もちろん、持病によっては呼吸法の練習をしてはいけない場合もあります。違和感がある時はまずは専門医に診てもらうことが優先されるでしょう。


それを前提とした上で、呼吸法のベースは腹式でも胸式でもなく、両方使った呼吸。

それから、胸式でも腹式でも出来るよう分化していけばいいのですが、両方を均等に使った呼吸が意外と難しい。

そして頭を使い出すとまた身体が固まり出すので、間に緩める作業も大切に。


「呼吸法」は一朝一夕では深めることの出来ない、一生かけて学び続けられるものだと思います。



呼吸法開眼・ボイストレーナーkamin

物事はあるピースが揃うと急に歯車が動きだすように、急な変化が起こることがあります。ただ、それは狙って起こることではないですし、むしろ狙っていても起こりません。

では、基本的に長いレッスンの道のりをどういう心構えでいたらいいか。



歌のレッスンにおいて、体験談から言わせて貰うと成長過程は螺旋階段です。


真っ直ぐな階段だと思うと、ときに全然成長していないのではないかと凹むことがあります。ただ螺旋階段だと思うと見方が変わります。

成長していないように感じても、ある角度からみると確実に高くなっています。また同じ問題で頭を悩ませていると思っていても、前回とは明らかに高い視点で悩んでいることがよくあります。



そしてもう一つ、知っておくべきことがあります。レッスンの階段は登れば登るほど、繊細な領域に入っていくのです。


最初は大きな変化に喜んでいられると思いますが、それが続くようではまだまだ最初の段階です。

段々とレッスンが進むと、結果としての変化の大小は置いておいて、自分の中で感じる感覚はほんの些細な違いを見つける作業になっていきます。

言葉で表現するのは難しいのですが、変化の感覚がミリ単位からミクロン、ナノ単位へと変化していく感じでしょうか。


そして、その繊細で小さな変化の違いを大きな喜びとしてキャッチ出来る感性が必要になってくるのです。



昔、師匠から「感性を養え」と口を酸っぱくして言われたことがありますが、今にして思えばその大切さがよく分かります。



成長過程においてレッスンも大切ですが、同時に常に感性を磨いておくことが非常に大切なことだと思います。



呼吸法開眼・ボイストレーナーkamin