(イイネでもバッドでも、反応が嬉しいです!いつも見てくださりありがとうございます。)
僕らの職場では、全員一斉には集まれないため7-9人のグループをいくつか作り時間差出勤となりそうです。
もちろん従来の形や目的とは違いますが(本来なら目の前のコンサートに向かってリハーサルに臨む毎日だったはずだが・・)、
それでも人と音楽するのは楽しいです。ほぼ2ヶ月ぶりの出勤。それだけで嬉しいです。
さて、ビブラート編の後編では、
僕の17歳/22歳のころの録音なども晒しながら、ビブラートについて語っています。
結局のところ、ビブラートは歌手の心理と直結している、というのは変えられない事実だと思います。
でも、逆説的に言えば、テクニックさえ整えておけば心の状態を整えることはできる、
少なくとも整えるチャンスにすることができる、ということです。
僕自身、
ビブラートの問題が完全に解決することなどない、すべきではない(なぜなら心情はいつも揺れ動いているから)という前提で、
よりシンプルな整え方を考えていきたいと思います。
アンサンブルの仕事が増えるにつれて、
僕のビブラート観は大きく変わりました。
それまではいつも抱えていた舞台上での(不必要なほどの)不安が、
複数で歌うとやはり大きく解消されて、
その経験を多く重ねることで、結局独りで舞台に立つ機会にも活きたと思います。
人が独りで舞台に立つことは、事実上ありません。
独りだと思えば思うほど、不安になり、自分勝手な自分が出てきます。
僕は、一生懸命その曲に臨んだ昨日までの自分と、
信頼する共演者と、その曲を書いた〇〇年前の偉人と、詩人と、
そして、この空間をともにする、僕の前に座って微笑んでくださる聴き手の皆様と、
この時間を創っているのです。