恋に生きたアルマについて、補足です | 80歳まで歌い続けたい!

80歳まで歌い続けたい!

中年世代から始めた声楽にはまっています。小説を読んだり、たまに書いたりしています。

夜中から降り出した雨が、結構激しく降っている。

カーブスの用意をしたけど、なんか熱っぽいし―熱はないのに体が熱いー

鼻は詰まっているし、まだ咳も出る。諦めました。

 

アルマーマーラーの妻の映画について。

アルマは、マーラーと結婚することで、自身の作曲やピアニストへの夢を押さえ込まれたのだった。

「一家に二人の作曲家はいらない」

そして、楽譜の清書、金銭感覚のない夫の作っていた借金を返す算段。

育児。と妻、秘書としての役割をせざるを得なかった。

コンサートの成功も、主役は夫であり、自分は陰で見守るだけ。

こういう立場に甘んじるだけでなく、それを生きがいとして献身的に、生きたのがワーグナーの妻コージマだろう。

 

そういう日々の中で長女を亡くして、心のタガが外れて、療養先で出会った建築家と

恋愛関係に陥っている。

それを知ったマーラーも、神経症になってフロイトを訪ねている。夫婦の危機。

誕生日も、記念日もなく、自分の音楽に明け暮れた夫を、アルマは責める。

その後アメリカでの演奏旅行や、滞在が祟って、マーラーは亡くなった。

 

そして、クリムトの弟子のような画家ココシュカのモデルをするうちに、激しく求愛されて恋愛関係になる

マーラーの家をでて結婚も考えていたが、身分違いに両親の反対にあう。

嫉妬深く、独占欲が強いココシュカに、愛想が尽きたところへ、ちょうど出征! 戦死の報が。

ココシュカはアルマとの日々を「風の花嫁」? という絵画に昇華させて、絵は高く売れ、代表作になった。

しかも、戦死の報は誤りで、彼はまた戻ってきたのだ。

 

そのとき、アルマはすでに建築家を再婚して、妊娠していた。

ココシュカは、アルマへの愛を忘れられず、等身大の人形を持ち歩くという、不気味な人物でもあった。

 

ここで思うのは、アルマは、ミューズであったがそれ以上ではなかったという事だ。

激しい恋愛を経て、芸術家は作品を遺すが、アルマには何も残っていない。

 

建築家との結婚も、少しは彼にイメージをもたらしたが、真面目なだけのドイツ人。

どの社交の場でも、すぐに人々に囲まれるアルマ、マーラーへのコンプレックス。ココシュカへ嫉妬などで複雑な思いだ。しかし、この建築家も歴史に名を残している。

映画は、後段になって、駆け足になった。なので、社交の場で小説家と出会い、恋に落ちるアルマは、

なんだか軽薄にしか見えなかった。この作家のどこが?

みたいな。しかし、建築家と別れて、作家と暮らすことになる。

作家だけは、彼女の才能を認めて、楽譜を出版したり、コンサートを開いたりしたようだ。

 

楽譜の出版は離婚を怖れたマーラーが、したのかもしれない。

 

ミューズは、大抵芸術家に見いだされ、もてはやされ求められるが、役目を終えるとそこで終わりなのである。

芸術家の興味は、次のミューズへと向かうからだ。

しかし、アルマは、そうではなかった。この時代に生家の軋轢や、周りの中傷など

モロともせずに、自分を貫いた女性なのだろう。当然一人生き残った娘とは不仲だった。