夜中から降り出した雨が、結構激しく降っている。
カーブスの用意をしたけど、なんか熱っぽいし―熱はないのに体が熱いー
鼻は詰まっているし、まだ咳も出る。諦めました。
アルマーマーラーの妻の映画について。
アルマは、マーラーと結婚することで、自身の作曲やピアニストへの夢を押さえ込まれたのだった。
「一家に二人の作曲家はいらない」
そして、楽譜の清書、金銭感覚のない夫の作っていた借金を返す算段。
育児。と妻、秘書としての役割をせざるを得なかった。
コンサートの成功も、主役は夫であり、自分は陰で見守るだけ。
こういう立場に甘んじるだけでなく、それを生きがいとして献身的に、生きたのがワーグナーの妻コージマだろう。
そういう日々の中で長女を亡くして、心のタガが外れて、療養先で出会った建築家と
恋愛関係に陥っている。
それを知ったマーラーも、神経症になってフロイトを訪ねている。夫婦の危機。
誕生日も、記念日もなく、自分の音楽に明け暮れた夫を、アルマは責める。
その後アメリカでの演奏旅行や、滞在が祟って、マーラーは亡くなった。
そして、クリムトの弟子のような画家ココシュカのモデルをするうちに、激しく求愛されて恋愛関係になる
マーラーの家をでて結婚も考えていたが、身分違いに両親の反対にあう。
嫉妬深く、独占欲が強いココシュカに、愛想が尽きたところへ、ちょうど出征! 戦死の報が。
ココシュカはアルマとの日々を「風の花嫁」? という絵画に昇華させて、絵は高く売れ、代表作になった。
しかも、戦死の報は誤りで、彼はまた戻ってきたのだ。
そのとき、アルマはすでに建築家を再婚して、妊娠していた。
ココシュカは、アルマへの愛を忘れられず、等身大の人形を持ち歩くという、不気味な人物でもあった。
ここで思うのは、アルマは、ミューズであったがそれ以上ではなかったという事だ。
激しい恋愛を経て、芸術家は作品を遺すが、アルマには何も残っていない。
建築家との結婚も、少しは彼にイメージをもたらしたが、真面目なだけのドイツ人。
どの社交の場でも、すぐに人々に囲まれるアルマ、マーラーへのコンプレックス。ココシュカへ嫉妬などで複雑な思いだ。しかし、この建築家も歴史に名を残している。
映画は、後段になって、駆け足になった。なので、社交の場で小説家と出会い、恋に落ちるアルマは、
なんだか軽薄にしか見えなかった。この作家のどこが?
みたいな。しかし、建築家と別れて、作家と暮らすことになる。
作家だけは、彼女の才能を認めて、楽譜を出版したり、コンサートを開いたりしたようだ。
楽譜の出版は離婚を怖れたマーラーが、したのかもしれない。
ミューズは、大抵芸術家に見いだされ、もてはやされ求められるが、役目を終えるとそこで終わりなのである。
芸術家の興味は、次のミューズへと向かうからだ。
しかし、アルマは、そうではなかった。この時代に生家の軋轢や、周りの中傷など
モロともせずに、自分を貫いた女性なのだろう。当然一人生き残った娘とは不仲だった。