僕は覚醒剤取締法違反で逮捕された、元教員です。









最近、「コントロールできるものとコントロールできないもの」について、NAで何度か仲間から耳にする機会がありました。


僕はあまり意味が理解できず、自分はセルフコントロールはできている…とまた思いこんでいました。









でも、久々の塾バイトで1年目に比べて塾長裁量でさまざまな制約が増えていることに、違和感と同時に怒りを抱えてしまっていることに気づきました。


去年は塾もオープン1年目ということもあり、塾長も模索状態だったのでしょう。









だけどほとんどが学生バイト講師なので、たたき台を作ってカリキュラム通りに進むのが本来のあり方なのでしょう。


僕は、難易度がさまざまあるテキストからその子にあった問題を組み合わせて授業を組み立てるので、

今年度はとても自分らしく働くことができていました。









だけど、私たちバイトをコントロールできるのはオーナー兼塾長であり、僕たちはそこに合わせていくのが当然なのです。


それを思うと、トップに合わせた方針で働くことが本当に苦手かつ難しい人間なんだな…と自己嫌悪に陥ってしまいました。










普段なら、自分の持ちコマが終わってからも、勉強が苦手な子に自習室で個別指導で向き合っていたのですが、

この前時間を引き延ばしたことでお咎めがきたので、意地でも時間で区切り、一切言われた仕事以外はせずに帰ってきました。








冷たい不機嫌は言葉にせずとも相手に伝わっていると思います。


だけど、これは僕の変えられることではない。


…家に帰って湯船に浸かりながらパートナーに言われた言葉でハッとしました。









俺は、塾をコントロールできる立場にはない。


ただ、規則に則って働くだけなのだ、と。


また熱意という主観で、自分の担当生徒を引きこんでいこうとしただけでした。









それができるのは、自分が塾を経営したり、個人の家庭教師にまたチャレンジしたりする中でしか味わえない「自分らしさ」なのだと気づかされました。










組織の中で働くというのは難しい。


小さな組織ほど、意見は求められるくせに自分勝手な動きは許されない。


…いちいち固執してしまう自分にも信念を貫こうとする塾長にもイラっとモヤっとしてしまうですが、

自分らしさは押し殺したくない。









また投げかけられたボールを、強さも考えず真正面から受けとめようとしてうまく消化できない事態に陥っています。


人からみたら大したことのない問題ですが、だけど自分の思いが強すぎるゆえに折り合いをつける難しさを感じています。









とりあえず、僕は揉め事が嫌いなので、文句は吐かずに我慢してしばらくそのやり方で続けていこうと思います。


結論。

コントロールできないものは確かにある。