僕は覚醒剤取締法違反で逮捕された、元教員です。
僕の場合は、薬物への欲望と性的欲求が密接につながってしまっているということを以前書いたかと思います。
判決が出たころ、SNSの裏アカウントなどはすべて消し、新規にアカウントを開いたりせずなんとか乗りきれています。
なんとか…というのが問題で、常に薬物のことが頭から離れないわけではないのですが、1日の中で数分、思考が薬物に支配されそうになることがあります。
例えばバイクで信号待ちをしている時やパートナーが外出した直後、朝起きて一人の時間などです。
どうやって乗りきるか。
手元にそんな物はないので、家でマスターベーションをして終わりです。
いつかフラッとまた手を出してしまうのではないか…
常にそういう不安は抱えています。
NAでは、1年や1年半のクリーンを祝った仲間がスリップといって再使用してしまった話をきくことが続いています。
それをきいては自分も他人事ではないなー、と思ってしまいます。
とりあえず1年は…とりあえず1年半は我慢しよう。
…そうやって自分に言い聞かせてみんな乗り切っているのかな、と。
だけど、たまに20年のバースデーなども耳にします。
自己申告制なので、本当にその人が20年使わなかったかは分かりません。
だけど、それって本当にすごいことなのだと思います。
どこかで聞いたのですが、
とある好きな食べ物がこの世にもともと存在しなかったと思うような感覚です。
寿司がこの世に存在しなかった、チョコがこの世に存在しなかった…
我慢は難しいですよね。
僕は喫煙習慣がないのでわからないですが、
禁煙とも似ている感覚かもしれません。
とにかく、僕は覚醒剤を再使用せずに保釈から7ヶ月目の日常を送っています。
ダルクに入っているわけでもないから、却って薬物や薬物問題と遠ざかっている…と信じています。
もう、失いたくない。
自信をもって、俺はクリーンな人生を送っていると言い続けられるように。