『トリスタンとイゾルデ』
 Tristan und Isolde
台本:作曲者
初演:1865年6月10日ミュンヘン宮廷劇場

ミスター・アルベリヒ、クルヴェナール役のナイトリンガーはまぁいいとして(笑)、ヴィナイとヴァルナイ、二人とも、もう素晴らしいとしか言いようがないですね。凄かった。最高でした。
特にヴィナイは他に、オテロ、イアーゴ(Br)、カニオ、タンホイザーを聴きましたが、どれも大変素晴らしいです。大好きな歌手。あの歌唱センスと太く渋い歌声で人物に深みがグっと増します。他の未聴の録音も非常に楽しみです。ジークフリートも歌ってくれてたら、間違いなく最高の一人となっていたでしょう。

ヨッフムもオケの燃焼、流れ、バランス感覚に優れた素晴らしい演奏。
音はこの年代にしては思った以上に全然良く、臨場感がありとても満足でした。
ジャケ写がヴァルナイだけってのは不満だけど(笑)

『トリスタンとイゾルデ』(3CD)
トリスタン…ラモン・ヴィナイ
イゾルデ…アストリッド・ヴァルナイ
ブランゲーネ…イーラ・マラニウク
クルヴェナール…グスタフ・ナイトリンガー
マルケ王…ルートヴィヒ・ウェーバー
牧童…ゲルハルト・シュトルツェ
舵取り…テオ・アダム、他
バイロイト祝祭管弦楽&合唱団
オイゲン・ヨッフム(指揮)
録音時期:1953年(モノラル)
録音時間:228’19 

ひっそりオペラ小屋

『トリスタンとイゾルデ』
 Tristan und Isolde
台本:作曲者
初演:1865年6月10日ミュンヘン宮廷劇場

音は悪く、オケが前面に出てます。歌手の声が遠めなんですが、中でも期待満々だったヴェンコフが一番遠いですね。かき消されること頻繁です(笑)
調子が悪かったのかな?だからジャケットはリゲンツァなの?(笑)
リゲンツァ、愛の死は特に素晴らしかったです。

クライバーは、イゾルデが死を決意してトリスタンと対峙する第1幕第5場の冒頭は、音を連続させたあっさり風味に聴こえましたが、全体的に感情の起伏やテンポの緩急、引き締まった迫力のある演奏で、音が悪いながらも素晴らしいと思いました。


『トリスタンとイゾルデ』(3CD)
トリスタン…スパス・ヴェンコフ
イゾルデ…カタリーナ・リゲンツァ
ブランゲーネ…ルーザ・バルダーニ
マルケ王…クルト・モル
クルヴェナール…ジークムント・ニムスゲルン
メロート…ジャンパオロ・コラーディ
牧童…ピエロ・デ・パルマ、他
ミラノ・スカラ座管弦楽団・合唱団
カルロス・クライバー(指揮)
録音時期:1978年12月4日スカラ座ライヴ
収録時間:224’00(ジャケット記載)
ひっそりオペラ小屋

『トリスタンとイゾルデ』
 Tristan und Isolde
台本:作曲者
初演:1865年6月10日ミュンヘン宮廷劇場

あの47年ベートーヴェン交響曲第5番と同年のライヴ。フルトヴェングラーの精悍な演奏が聴けますが、第1幕がないのが残念で仕方ありません。ズートハウスの熱唱。とてもハキハキしています。拍手も入れて欲しかったです。

第2幕でカットがあります。
イゾルデ (トラックNo.3の2:52あたりから。ベーム盤の対訳で103P) の“ Doch der Liebsten Hand ~ 、~bot ich dem Tage Trutz ! ”のあとをカットして、その対訳108Pのイゾルデ“ Doch es rachte sich der verscheuchte Tag ; ”に繋げています。時間にして20分くらい?
通称「昼の対話」のカットというそうです。


『トリスタンとイゾルデ』(2CD/第2、3幕のみ)
トリスタン…ルートヴィヒ・ズートハウス
イゾルデ…エルナ・シュルター
マルケ王…ゴットロープ・フリック
クルヴェナール…ヤーロ・プロハスカ
ブランゲーネ…マルガレーテ・クローゼ、他
シュターツカペレ・ベルリン
フルトヴェングラー(指揮)
録音時期:1947年10月3日(ベルリン、アドミラル・パラスト ライヴ)
収録時間:2’27’37



『トリスタンとイゾルデ』
 Tristan und Isolde
台本:作曲者
初演:1865年6月10日ミュンヘン宮廷劇場

廉価版購入当時、ルネ・コロの83年バイロイトライヴ(興奮)と思い込んでいたら、ワーグナーの死後100年の年に音楽祭終了後の10月1日から9日にかけてバイロイトで収録されたんですって。思い込みの激しい自分に思わず笑ってしまいました(笑)

コロは勿論、ヨハンナ・マイアーも全然満足。絵になる二人。
バレンボイムの演奏は、脂ののった演奏だと思いますが、棒にもう少しカドがあっても良かったかなと思います。

第3幕の下手な顔面ドアップの映像は勘弁して欲しいです(笑)
同じく第3幕、ディスク2枚目の1:33:30あたりから「おや?」と思いきや、音と映像が別撮りとなっています。身体の呼吸の動きですぐ判ってしまいました。
2:18:30あたりのトリスタン死亡間近の、その後のトリスタンの夢の中でのイゾルデ登場場面から実際に歌ってる映像になっています。


『トリスタンとイゾルデ』(2DVD/日本語字幕付)
トリスタン…ルネ・コロ(T)
マルケ王…マッティ・サルミネン(Bs)
イゾルデ…ヨハンナ・マイアー(S)
クルヴェナール…ヘルマン・ベヒト(Br)
メロート…ローベルト・シュンク(T)
ブランゲーネ…ハンナ・シュヴァルツ(Ms)
羊飼い…ヘルムート・パンプフ
舵手…マルティン・エーゲル
若い水夫…ローベルト・シュンク
バイロイト祝祭管弦楽団&合唱団
ダニエル・バレンボイム(指揮)
演出・舞台装置・衣装:ジャン=ピエール・ポネル
映像監督:ブライアン・ラージ
収録時期:1983年10月1日-9日バイロイト祝祭劇場
収録時間:245’00

ひっそりオペラ小屋

 
『トリスタンとイゾルデ』
 Tristan und Isolde
台本:作曲者
初演:1865年6月10日ミュンヘン宮廷劇場

その昔、初めて聴いたワーグナーがこれです。とにかく音楽が凄い、というので選択しました。
結果、冒頭からのめり込んでしまいました。
信じられない音楽体験でした(笑)
この世にこんな音楽があったのかという驚きと、どうにかなってしまいそうな、そして何かが頂点に達したようなあの体験は本当に宝物です。その宝物を大切にするため、鑑賞はこれ1回きりにしておきました。
その十数年後の2011年1月4日、新国立劇場にて大野和士指揮の「トリスタン」のチケットを取りましたので、予習のためにこのベーム盤で2度目となる鑑賞をしました。

衝撃はやはり最初ほどではありませんでしたが、勿論凄い音楽だと思いました。
ベームの演奏は素晴らしいと思いますが、第2幕前半の愛の二重唱は、もっとしなやかに美しくあってもいいんじゃないかなと思ったりします。何をエラそうにですが(笑)
歌手は主役二人は勿論素晴らしいですが、一番のお気に入りはヴェヒター。今もって最高のクルヴェナールです。
第2幕第3場のここぞとばかりのマルケ王の歌や、第3幕前半に少し長さを感じたりしますが、全体的に本当に濃密な音楽に思います。

このような巨人と同年に生まれ、同じオペラの土俵で作曲活動を続け、晩年に悲劇オテロ、喜劇ファルスタッフというずば抜けた傑作を作曲したヴェルディも、やはりただ者ではないなといつも驚きます。
ワーグナー様、ボーイト様、本当にありがとうございます(笑)


『トリスタンとイゾルデ』(3CD/対訳付)
ビルギット・ニルソン(S:イゾルデ)
ヴォルフガング・ヴィントガッセン(T:トリスタン)
エーベルハルト・ヴェヒター(Br:クルヴェナール)
クリスタ・ルートヴィヒ(M:ブランゲーネ)
マルッティ・タルヴェラ(B:マルケ王)
クロード・ヒーター(T:メロート)
エルヴィン・ヴォールファールト(T:牧童)
ゲルト・ニーンシュテット(B:舵手)
ペーター・シュライヤー(T:若い水夫)
バイロイト祝祭管弦楽団&合唱団
カール・ベーム(指揮)
録音時期:1966年7月、バイロイト祝祭劇場(ステレオ)
録音時間:218’48 
次、何を聴こうかな…。-ブリテン「ピーター・グライムズ」ブリテン盤

ベンジャミン・ブリテン(1913-1976)
『ピーター・グライムズ』
  Peter Grimes
台本:英語/モンタギュー・スレイター
初演:1945年6月7日サドラーズ・ウェルズ劇場(ロンドン)

新国の2012/2013シーズン・オープニングを飾る「ピーター・グライムズ」を上演前に初鑑賞。
結果は、間奏曲はいいけど全体的になかなか反応しづらい音楽でした。
頑張って対訳も入手したんですけどね。
またいつかチャレンジしてみます。

新国では上演期間中に対訳書を500円で販売していましたね。これは今後も期待しています。

『ピーター・グライムズ』(2CD)
ピーター・グライムズ(漁師)…ピーター・ピアーズ(T)
エレン・オーフォード(未亡人で村の女教師)…クレア・ワトソン(S)
ボルストロード(退役船長)…ジェイムズ・ピーズ(Br)
ホブスン(馬車屋、警部)…デイヴィッド・ケリー(Bs)
スウォロー(判事)…オーウェン・ブラニガン(Bs)
セドリー夫人(東インド会社代理人)…ローリス・エルムズ(Ms)

アンティー(いのしし亭の女将)…ジーン・ワトソン(A)
姪1(いのしし亭の看板娘)…マリオン・スタッドホーム(S)
姪2(いのしし亭の看板娘)…イリス・ケルズ(S)
ボブ・ボールズ(漁師)…レイモンド・ニルソン(T)
牧師…ジョン・ラニガン(T)
ネッド・キーン(薬剤師)…ジェレイント・エヴァンス(Br)
ジョン(ピーターの徒弟)…マーカス・ノーマン(台詞)
コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団&合唱団
ベンジャミン・ブリテン(指揮)
録音時期:1958年(ステレオ・セッション)
録音時間:142’26 

次、何を聴こうかな…。-ブゾーニ「トゥーランドット」アルブレヒト盤

 

 

 

フェルッチョ・ブゾーニ(1866-1924)
『トゥーランドット』
 Turandot

台本:独語/作曲者
初演:1917年5月11日(チューリッヒ)、改訂版1921年(ベルリン)


プッチーニも影響を受けたかもしれない、そんな音楽ですが第1場(第1幕)の冒頭、
カラフの第一声は力強く堂々としてて実にカッコイイ。プロチュカいいですね。
題名役は音楽のせいか歌手のせいかわかりませんが、今ひとつの印象。



『トゥーランドット』(改訂版1CD)
皇帝アルトゥム…ルネ・パーペ(Bs)
トゥーランドット…リンダ・プレック(S)
アデルマ…ガブリエーレ・シュレーケンバッハ(A)
カラフ…ヨーゼフ・プロチュカ(T)
バラク…フリードリヒ・モルスベルガー(Bs)
女王…セリーナ・リンズレイ(S)
トルファルディーノ…ロベルト・ヴェルレ(T)
パンタローネ…ヨハネス・ウェルナー・プレイン(Bs)
タルタグリア…ゴットホルト・シュヴァルツ(Bs)
RIAS室内合唱団
ベルリン放送交響楽団
ゲルト・アルブレヒト指揮
録音時期:1992年
録音時間:73’44 

 

 

 

次、何を聴こうかな…。-ブゾーニ「アルレッキーノ」アルブレヒト盤

フェルッチョ・ブゾーニ(1866-1924)
『アルレッキーノ』
 Arlecchino
台本:独語/作曲者
初演:1917年5月11日(チューリッヒ)

ブゾーニはドン・ジョヴァンニのことが大好きということを「ファウスト博士」で知りましたが、
この作品では開始から4’35あたりでシャンパンの歌のメロディが約10秒ほど流れます。
他の作品でも既存の音楽をいろいろと取り入れているようです。

オケがもっと生き生きとしていれば良かったと思います?
歌手陣は丁寧な歌唱。まだ20代のルネ・パーペが出ています。

ジャケットの絵はブゾーニによるアルレッキーノのための挿絵。軽妙で作品に合ってて惹かれます。対訳欲しいな。

『アルレッキーノ』(1CD)
アルレッキーノ:Peter Matic (ナレーター)、Robert Worle (T)
仕立屋マッテオ:ルネ・パーペ (Bs)
修道院長:ジークフリート・ローレンツ (Br)
ボンバスト博士:ペーター・リカ (Bs)
騎士レアンドロ:Robert Worle (T)
コロンビーナ:マルシア・ベラミー (Ms)、Katharina Koschny (ナレーター)
マッテオの妻ヌアンツィアータ (黙役)
ベルリン放送交響楽団
ゲルト・アルブレヒト(指揮)
録音時期:1992年
録音時間:55’10(本編)+11’51(ロンド・アルレッキネスコ Op. 46)

ヴェルディとボーイト


ヴェルディとボーイト。
いつ見てもしびれる1枚です。

写真は、サンターガタのヴェルディの別荘の通用口脇に立つ、「ファルスタッフ」製作中の二人(1893年)。

 

 

次、何を聴こうかな…。-「アルレッキーノ」アグラー指揮2007

フェルッチョ・ブゾーニ(1866-1924)
『アルレッキーノ』 
 Arlecchino
台本:独語/作曲者
初演:1917年5月11日(チューリッヒ)

なかなか音楽を聴く時間がとれないので、来年の生誕200年に備えてヴェルディとワーグナーをそろそろ聴いていかなと思いつつも、ブゾーニにハマってしまってる(笑)

この作品の音楽はコミカルで飄々としていてとても好きです。
2007年ボローニャ歌劇場ライヴ映像(イタリア語歌唱)を見ました。
簡単なあらすじしか知らないけど、のっけから面白くて大満足。色調もいい。
そしてなんといっても題名役のMarco Alemannoの若々しさといい、歌に演技に飄々としてて実にいい。傑作、サイコー。是非日本語字幕付きで発売して欲しいです。画像はアルレッキーノと妻のコロンビーナ。


YouTube
Ferruccio Busoni Arlecchino dir. David Agler reg. Lucio Dalla (1’05’42)

Maurizio Lo Piccolo (Ser Matteo)
Paolo Bordogna (L'Abbate Cospicuo)
Ugo Guagliardo (il Dottor Bombasto)
Filippo Adami (Leandro)
Sabina Willeit (Colombina)
Marco Alemanno (Arlecchino)
Orchestra del Teatro Comunale di Bologna dir. David Agler
regia Lucio Dalla
reg. Bologna, Teatro Comunale 03/2007