ひっそりオペラ小屋 -4ページ目
『ファルスタッフ』 Falstaff 台本:ボーイト 初演:1893年2月9日、ミラノ・スカラ座祝♪ヴェルディ生誕200年(^O^)/ なんとラモン・ヴィナイのファルスタッフ。 本当に目を疑ってしまった凄い録音が現れました。間違いなくヴィナイの歌声です。 1幕1場、半ば強引ともいえる裏声「Io son di Sir John Falstaff(私はファルスタッフさまのものです)」がスゴい…w そして最後の「Ola! Lesti! Lesti! al galoppo! al galoppo!(こら!早く!早く!とっとと出て行け!)」はどうしちゃったんでしょうか。もう指揮ほったらかしのまくし立てまくりでさっさと歌い終わってずっと笑いっぱなし、余りのやんちゃぶりにちょいと引いてしまうという…ww この後一体どうなるんだろうと少し心配でしたがそこまでのことはなく、抜群の歌唱センスによる、正にヴィナイ節の立派なファルスタッフが聴けました。ヴィナイはファルスタッフでもサイコーでした(笑) 本当に調子良く楽しそうで、この役歌いたかったんだろうなぁと思ってしまいます。 ヴィルディイヤーに相応しい、でっかいプレゼントとなりました。 他の歌手もみな良かったです。アリーチェはラウラ・ロンディ。名オテロ歌いピエール・ミランダ・フェッラーロと共演した時のデズデモナ(66年)も素晴らしかったですが、こちらも同様でした。 グラチスは59~71年まで、フェニーチェ歌劇場の音楽監督だったそうです。 この演奏では3幕2場のアリーチェ「Inoltriam.(出ていきましょう)」から、妖精たち「Tocca a te.(あなたから始めて)」までを歌わせていません。 画像はヴィナイの大好きな一枚。 YouTube “Ramon VINAY: Falstaff - 1(~6まで)” 『ファルスタッフ』 ファルスタッフ…ラモン・ヴィナイ フォード…スキピオ・コロンボ フェントン…レンツォ・カゼッラート カイウス…アントニオ・ピリノ ピストラ…ルッジェーロ・ライモンディ バルドルフォ…フロリンド・アンドレオッリ アリーチェ…ラウラ・ロンディ クイックリー夫人…オラリア・ドミンゲス メグ…アイーダ・メネゲッリ ナンネッタ…ニコレッタ・パンニ フェニーチェ歌劇場管弦楽団 エットーレ・グラチス(指揮) 録音時期:1965年12月、フェニーチェ歌劇場ライヴ
アッリーゴ・ボーイト(1842-1918) 『メフィストーフェレ』 Mefistofele 台本:作曲者 初演:1868年 3月 5日、ミラノ・スカラ座 ギャウロフ凄すぎですね。スタジオ録音のファブリティース盤とはえらい違い、ド迫力です。口笛の歌も勿論ですが、他に2点ほど。 第2幕第2場、CD2トラック3の2分過ぎ、「Ha la testa distaccata, Perseo fu chela taglio.(首が切れているんです。あれを切ったのはペルセウスですね)」、もの凄い迫力。もう聴いてるこっちがかぶりつかれそうです(笑) エピローグ、CD2トラック16の20秒手前、「Odi il canto d'amor … Vieni ! (愛の歌をお聞きなさい … さあ、こっちへ!)」も凄い。「ごっぢへごいぃぃぃ!!!」みたいな(笑) テバルディも、第3幕CD2トラック8の3分手前、「Enrico…mi fai ribrezzo.(エンリーコ…あなたが恐ろしい)」ですが、よよとした感じかと思いきや、まさかこんなテバルディが聴けるとは。身体から絞り出す迫真の演技でした。 アルフレート・クラウスもまた凄い。思わず「ははぁ~~~m(__)m」ってしたくなっちゃうような気高さが凄い(笑) サンツォーニョですが、若者や町の人々で賑わうところなどはもっと足取り軽く、勢いをつけて演奏して欲しかったなと思いましたが、全体的には良かったと思います。 エピローグの歌ですが、ファウストの最初の「Arrestati,sei bello!(止まれ、お前は美しい)」を言った少し後の、「Baluardo m'e il Vangelo!(福音の書こそが私には砦だ)」、それに続くメフィストーフェレ「Torci il guardo,torci il guardo!(目をそらして、見るんじゃない)」までで、それ以降は歌わせていません。合唱は通常通りだと思います。「二度は言わせねー。一度言ったからには死んでいただきやす。」ということなんでしょうか。 どうでもいいことかもしれませんが、エピローグでのメフィストーフェレの口笛の回数は、ヴォットー盤シエピ(が実際に吹いてるとは思いませんが)の10回を超える13回となっております。 『メフィストーフェレ』(2CD) メフィストーフェレ…ニコライ・ギャウロフ ファウスト…アルフレート・クラウス マルゲリータ…レナータ・テバルディ エレナ…エレナ・スリオティス ワグネル…ピエロ・デ・パルマ マルタ…Mary MC Kenzie パンタリス…Margaret Roggero ネレオ…ヘルベルト・クラウス シカゴ・リリック・オペラ管弦楽団&合唱団 ニーノ・サンツォーニョ(指揮) 録音時期:1965年10月6日、シカゴライヴ 録音時間:135’27
アッリーゴ・ボーイト(1842-1918) 『メフィストーフェレ』 Mefistofele 台本:作曲者 初演:1868年 3月 5日、ミラノ・スカラ座 初演時26歳の傑作。大好きなだけに、強いて言えば第二幕第一場をもっとどうにかして欲しかったと思います。 サミュエル・レイミーはドン・ジョヴァンニ同様、とても魅力的でした。ヴィンチェンツォ・ラ・スコーラの透き通るような美声で柔軟性のある名唱、熱唱。ミシェル・クライダーも表現が素晴らしく、耳当たりのいい歌声で感銘を受けました。 ムーティの統率力も見事で、スケール感と迫力・推進力があり、とても充実した名演奏だと思います(これに比べると93年スカラ座ライヴでの「ファルスタッフ」のだらしなさは一体なんなんだろうと思います?w)。録音編集で拍手がカットされています。 ネレオについてですが、エレナとファウストの美しい音楽で満ち溢れたあの第4幕、立派な騎士姿となったファウストの後ろに、メフィストーフェレ、パンタリス、森の神ファウヌス、海の精と共に登場します。歌はソロではなく、パンタリスと妖精たちと一緒に「Ah! Quivi l'amor li aduna!~」を歌っています。そこだけですね(笑) 『メフィストーフェレ』(2CD/対訳付き) メフィストーフェレ…サミュエル・レイミー ファウスト…ヴィンチェンツォ・ラ・スコーラ マルゲリータ/エレナ…ミシェル・クライダー マルタ/パンタリス…エレオノーラ・ヤンコヴィッツ ワグネル/ネレオ…エルネスト・カヴァッツィ ミラノ・スカラ座管弦楽団・合唱団 ミラノ・スカラ座児童合唱団 ミラノ・ヴェルディ音楽院合唱団 リッカルド・ムーティ指揮 録音時期:1995年3月3,5,8日(ミラノ・スカラ座ライヴ) 録音時間:141’01
『オテロ』 Otello 台本:ボーイト 初演:1887年2月5日、ミラノ・スカラ座祝♪ヴェルディ生誕200年(^O^)/ 文京シビックホールでのライヴです。 デズデモナの江口さん、歌に演技に最高でした。衣装は丁寧に作りこまれておりとても美しい。その衣装に相応しい歌・演技だったと思います。 オテロの及川さんは美声。柔軟な歌い回しで愛の二重唱は特に素晴らしかったです。強い高音も聴き応えありました。 イアーゴの安東さんは、いや太く逞しい歌声でした。2幕の復讐の二重唱や3幕ラスト「Ecco il Leone」等迫力がありました。 カッシオの福井さんは美声の持ち主、柔軟できちっとした歌いこなしが素晴らしかったです。 指揮の高野さんは重心を少し落としたバランスのいい流れで安心して聴けました。第3幕後半のスケール感のあるツボを押さえた流れ・迫力は特に嬉しいものがありました。2幕庭園の場面のカットは児童合唱団の関係で仕方なかったのかも?しれませんね。 充実した公演だったと思います。 合唱団の方からも伝わってきましたし、素敵なダンスも楽しめました。 皆さんに感謝、ありがとうございました(^^♪ 『オテロ』 オテロ…及川 尚志 デズデモナ…江口 順子 イアーゴ…安東 玄人 カッシオ…福井 徹ロ デリーゴ…根岸 慶範 ロドヴィーコ…五島 泰次郎 モンターノ…井上 賢 エミーリア…田畑 佳奈 CITTADINO歌劇団オーケストラ&合唱団 高野 秀峰(指揮) 馬場 紀雄(演出) 2013年3月31日/文京シビックホール
ジュール・マスネ(1842-1912) 『ケルビーノ』 Cherubin 台本:フランシス・ド・クロワッセ&アンリ・カーン 初演:1903年2月14日、モンテカルロ歌劇場(モナコ) マスネのオペラはこれが初めてでした。 フランスオペラなので正しくはシェリュバン(Cherubin)となるそうですが、ケルビーノの名前で親しまれていますので、ここではそうしておきます。 ケルビーノの後日談として書かれた戯曲を見たマスネがオペラ化したそうです。 17歳になり、士官任命を受けたケルビーノ。 「僕は恋をしたい、気の狂うほどに! 僕は恋をしたい、全部の女にいっぺんに!」なんてのたまうケルビーノ。まぁ彼が主人公ですからね、内容はどうってことないんですが(笑)、しかし侮っちゃいけない。先輩の恋人やご夫人方にちょいちょい手を出すもんだから、「おい貴様、決闘しやがれい」なんて言われるんです。でも全くビビらないケルビーノ。随分と逞しくなった印象を受けますよね。さすが17歳にして屋敷と山林と荘園などの財産を持ってるだけはあります?(笑) フィナーレは、幼馴染のニーナとの結婚を約束してめでたしめでたしなんですが、翌日から「やっぱり一人の女だけを愛するなんて絶対ムリ!」ってことになるんでしょうね。めでたしめでたし(笑) さて肝心の音楽なんですが、正直あまり反応できませんでした(´;ω;`) 第3幕のニーナの歌「もう泣いていないわ。明日はもう、捨ててしまうの」、ここはとても良かったです。 またいつか全曲を聴いてみたいと思います。 『ケルビーノ』(2CD/対訳付き) フレデリカ・フォン・シュターデ(ケルビーノ:Ms) サミュエル・レイミー(家庭教師ジャコポ/あだな哲学者:B) ジューン・アンダスン(アンソレイヤード:S) ドーン・アップショウ(ニーナ:S) ジャン=マルク・イヴァルディ(伯爵:Br) エレーヌ・ガレッティ(伯爵夫人:S) ミシェル・トランポン(男爵:Br) ブリジット・バレーズ(男爵夫人:Ms) ミシェル・セネシャル(公爵:T) クラース・アーカン・アーンシェ(リカルド:T) アルマン・アラピアン(宿屋の主人:Br) ライナー・ショルツェ(士官:Bs) バイエルン放送合唱団 ミュンヘン放送管弦楽団 ピンカス・スタインバーグ(指揮) 録音時期:1991年(バイエルン放送局・第1スタジオ) 録音時間:115’12
アレクサンドル・ダルゴムイシスキー(1813-1869) 『石の客』 Kammeny gost' (露) The Stone Guest 初演:1872年2月28日マリインスキー劇場 台本:露語/プーシキンの同名の戯曲をほぼそのまま使用 生誕200年といえばこの人、ダルゴムイシスキーを忘れてはいけません。ってこの作品しか聴いたことないですけど。 某動画サイトにて、驚きの日本語字幕付きです。Каменный гость фильм опера 1967 год 1/9 ドンナ・アンナがまた美人。額の剃り込み具合も一際美しいです(画像)。 「主人(騎士長)がどんなに私を愛していたか」 「私には敵はいません。主人を殺した者以外わっ!」 と歌いつつも、その主人を殺したドン・ファンの額に口付け。その後二度の接吻です。 そういえば騎士長を殺した理由はなんだったんだろう。音楽的には馴染むにはちょっと時間がかかりそうです。 某ブログさんによると、ドン・ファン役は出演、歌ともにウラジミール・アトラントフ(T)、他は吹き替えでレポレッロがヴェデルニコフ(Bs)、修行僧はアルトゥール・エイゼン(Bs)、ボリス・ハイキン指揮モスクワ放送交響楽団、とのこと(感謝)。 収録時期:1967年 収録時間:82’34
ジュゼッペ・ガッツァニーガ(1743-1818) 『ドン・ジョヴァンニ』 Don Giovanni 初演:1787年2月5日(ヴェネツィアのサン・モイゼ劇場) 台本:伊語/ベルターティ モーツァルトの同名作品の下敷きとなった作品。 モーツァルトから依頼を受けたダ・ポンテが選んだ台本は「ドン・ジョヴァンニ」、その種本としてベルターティの台本が選ばれ、モーツァルトも同意。 ダ・ポンテはガッツァニーガのこの作品がヴェネツィアで初演された数ヵ月後にはその台本とスコアを入手していたそうです(モーツァルトの初演は同年10月29日プラハ国立劇場)。 モーツァルトほどではありませんが、こちらも鮮やかな音楽。 冒頭まずパスクァリエッロの歌、そしてドン・ジョヴァンニとドンナ・アンナの二重唱…モーツァルトと似てます。 作品の冒頭は作曲家を特に悩ませるところだと思うんですが、モーツァルトが曲想を真似て(?)しまうほど、ガッツァニーガの出来が良かったということなんでしょうか。 登場人物は パスクァリエッロ→レポレッロ マトゥリーナ→ツェルリーナ ビアージョ→マゼット ドンナ・ヒメーナとランテルナはモーツァルトの曲からはカットされています。 レポレッロのカタログの歌は、パスクァリエッロの「Dell'Italia, ed Alemagna Ve n' ho scritte cento,e tante,(イタリアとドイツではここに書き留めただけでも百数十人)」)。 ツェルリーナの「恋を楽しむ乙女たちよ」は、マトゥリーナの「Bella cosa per una ragazza E il sentirsi promessa in isposa!(娘にとって嬉しいのは花嫁になれることを約束されたことを聞いた時)」、になるのかどうかわかりませんが、弾み具合が似てます(笑) 地獄落ちの場面、騎士長との件もいいですし、ドン・ジョヴァンニ「Ahi! Che orrore! Che spavento!(ああ!怖ろしい!なんたる地獄!)」なんてとてもスリリングです。そして地獄落ち後、恐ろしい事件を早く忘れる為に皆で歌い踊って幕。 歌手陣はみないいと思います。 ヴァイルは生き生きとした鮮やかな演奏、とても気持ちいいです。 サンツォーニョ盤(56年)も聴きましたが、録音のせいもあってか、とにかく重いので聴いてて疲れてしまいます。しかしヴァイル盤にはなかった4分ほどの序曲とレチタティーヴォがあります。 『ドン・ジョヴァンニ』(1CD/対訳付/レチタティーヴォ省略版) ドン・ジョヴァンニ…ダグラス・ジョンソン(T) ドンナ・エルヴィラ…ルチアーナ・セッラ(S) ドンナ・アンナ/マトゥリーナ…エルツビエタ・ズミトゥカ(S) ドンナ・ヒメーナ…エディト・シュミット=リーエンバッヒャー(S) パスクァリエッロ…フェルッチョ・フルラネット(Bs) オッターヴィオ公爵…カルロ・アッレマーノ(T) 騎士長/石像…ヨハン・ティッリ(Bs) ビアージョ…アントン・シャリンガー(Bs) ランテルナ…ヘルムート・ヴィルトハーバー(T) シュトゥットガルト室内合唱団員 ターフェルムジーク・バロック管弦楽団 ブルーノ・ヴァイル(指揮) 録音時期:1990年6月(セッション/オランダ) 録音時間:68’22
『オテロ』 Otello 台本:ボーイト 初演:1887年2月5日、ミラノ・スカラ座 スウェーデン語歌唱のオテロ。 スヴァンホルム最高。 気品のある英雄的で凛とした輝かしい歌声がもうたまりません。スウェーデン語でも最高のオテロ歌いの一人。ローヴベリは清涼感のある歌声、清楚で謙虚な歌い回し、彼女も十分理想的。素晴らしいです。 アルベリヒみたいなシーグルド・ビョルリンク。粘る歌ですが大げさでない歌いまわしが音楽にフィット。ドスの利いた歌声がとてもいいです。 主役三人が揃っています。 エールリンクも名演。 第1幕嵐の場面は快速テンポ。 「Esultate」の歌い始めまで ビーチャム 3:34 パニッツァ 3:41 エールリンク 3:42 カラヤン旧盤 4:12 第2幕第4場の四重唱(オテロがデズデモナとのやりとりの最中にハンカチを床に投げ捨て、それをエミーリアが拾い、イアーゴが奪い取る場面)、遅いテンポで団子にならず、分離された歌が耳に届きとても新鮮でした。 第3幕第5場、イアーゴとカッシオの話をオテロが盗み聞きしている場面のカッシオの歌「Miracolo vago Dell'aspo e dell'ago~ Dall'aure del ciel.(枷と針との美しい軌跡は~ 雲よりも白く軽し)」を存分に歌わせているところも面白いです。 第2幕庭園の場面の合唱でカットがあります。 言葉の違和感はそれほど大きくありません。 放送録音ということで録音状態はとてもいいです。 ジャケットの人物はスヴァンホルム。 この名盤が2009年に初出というから驚きです。 ボーナスCDは未聴。 『オテロ』(2CD/スウェーデン語歌唱) オテロ…セット・スヴァンホルム(T) デズデモナ…オーセ・ヌールモー=ローヴベリ(S) イアーゴ…シーグルド・ビョルリンク(Br) エミーリア…ベッテ・ビョルリンク(Ms) カッシオ…アーネ・オールソン(T) ロデリーゴ…ヨースタ・ビョルリンク(T) ロドヴィーコ…Folke Jonsson(Bs) モンターノ…Folke Jonsson(Bs) 伝令…Georg Svedenbrant(Br) スウェーデン王立歌劇場管弦楽団&合唱団 シクステン・エールリンク(指揮) 録音時期:1953年12月、1954年1月(セッション、モノラル) 録音時間:132’39 ボーナス(1CD/スウェーデン語) 「ドン・カルロ」からの場面 カルロ…セット・スヴァンホルム(T) エリザベッタ…オーセ・ヌールモー=ローヴベリ(S)、他 スウェーデン王立歌劇場管弦楽団&合唱団 シクステン・エールリンク(指揮) 録音時期:1956年6月9日(ライヴ、モノラル) 録音時間:74’00
パウル・ヒンデミット (1895-1963) 『カルディヤック』 Cardillac 台本:独語/フェルディナント・リオン 初演:1926年11月9日、ドレスデン国立歌劇場 ヒンデミット没後50年記念の日本初演、最終日。 チケットは7列なんですが、実際は2列目だったので感激(笑) いろんな感想を読みましたが、なるほどなぁと思いました。 研修所としてこの作品はどうなのかということもあるかもしれませんが、生で聴けただけでとても幸せでした。 ソリストの皆さんもそれぞれ良かったと思いますし、合唱が見事で舞台がとても引き締まりました。 指揮は堅実な流れ、それほど尖ってはおらず時にダイナミックで、予想よりもふっくらとした音の感じを受けました。 照明も良く特にラストシーンなんて。 僕としては、満足した舞台でした^^ 『カルディヤック』 カルディヤック…村松恒矢 カルディヤックの娘…吉田和夏 士官…日浦眞矩 金商人…大塚博章 貴婦人…立川清子 騎士…伊藤達人 衛兵隊長…大久保光哉 栗友会合唱団 トウキョウ・モーツァルトプレーヤーズ 高橋直史(指揮) 三浦安浩(演出) 2013年3月3日新国立劇場中劇場
ジョアキーノ・ロッシーニ(1792-1868) 『オテロ』 otello 台本:伊語/フランチェスコ・べリオ・ディ・サルサ 初演:1816年12月4日フォンド座(ナポリ) 傑作。第1幕冒頭、オテロ万歳の合唱の後に行進曲にのってオテロ登場。足取り軽く、どこかのどかでツボな行進曲。そして注目のオテロ第一声「Vincemmo, o prodi.(勇者たちよ、我々は勝った)」になるんですが、これがまたカッコイイ!(笑) ちょっと進んで女声陣(デズデモナとエミーリア)登場のところでたっぷりとホルンが奏でられます。ホルン奏者の腕の見せ所。2分半くらいのたっぷりほのぼの~なホルン。もうツボです(笑) 第2幕のオテロとロドリーゴの決闘前の二重唱も迫力ありますし、第3幕、デズデモナの寝室でのやりとりなんてとても緊張感のある音楽です。美しいハープにのって素晴らしい柳の歌も出てきます。 デズデモナ殺害後、最後にオテロも自害しますが、自害してからすぐにあっけなく音楽が終わってしまいますので、なんだか物足りなさが残ってしまいます。それでもロッシーニの見事な悲劇作品だと思いました。傑作です。これが「セビリヤの理髪師」(1816年2月)と「チェネレントラ」(1817年1月)の間に作曲されていたというのも驚き。その71年後にヴェルディの「オテロ」が初演されています。 カレーラスのロッシーニ、好んで聴けました。コボスの指揮ぶりもいいです。 ハッピーエンドバージョンは未聴ですが、手元にあるのでそのうちに。 『オテロ』(2CD/対訳付き) オテロ…ホセ・カレーラス(T) デズデモナ…フレデリカ・フォン・シュターデ(MS) ロドリーゴ…サルヴァトーレ・フィジケッラ(T) イアーゴ…ジャンフランコ・パスティーネ(T) エミーリア…ヌッチ・コンド(MS) エルミーロ…サミュエル・レイミー(B) ルーチョ…キース・ルイス(T) 総督&ゴンドラの船頭…アルフォンソ・レオス(T) フィルハーモニア管弦楽団 ヘスス・ロペス・コボス(指揮) 録音時期:1978年9月 録音時間:152’53
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