
クラウディオ・モンテヴェルディ(1567-1643)
『オルフェオ』
L'Orfeo
台本:伊語/アレッサンドロ・ストリッジョ
原作:ギリシャ神話(オルフェオの物語)
初演:1607年2月24日マントヴァ宮廷(イタリア)
磨きぬかれた合唱団と共に爽快に突き進むガーディナーの演奏はとても気持ちいいです。オケ、歌手も大変素晴らしいと思います。
冒頭のオペラの始まりを告げるトッカータ、いきなりトランペットがこんなに活躍するとは思いませんでしたし、プロローグの音楽の女神の歌から1幕ラストの合唱までのとびきりの美しさに心を奪われます。そんな中オルフェオ登場、「太陽への賛歌」を歌うも、2幕で「かつて私は悲しみつつ生きていた」「私が長い年月苦しんだあの悩みは、今の幸せを一層大切なものにしている。」というように、そんな心情が歌に表れているようで、表現の深さに引き込まれ、存在感がとてもあります。
2幕のリトルネッロ、素晴らしいですね。オルフェオ「私の生命である女よ」、そのすぐ後の強烈な合唱はとても効果的。合唱「人間は、滅びやすい束の間の幸せを信じてはいけない。それはたちまちにして失せ、登り坂にある時、しばしば破滅は近いのだ。」と歌う。
3幕、黄泉の国を表すシンフォニアの音色、驚きました。オルフェオの狼狽ぶり、カロンテの迫力、オルフェオ「力強い霊、恐るべき神よ、」での伴奏など、素晴らしかったです。以後ちょっと大人しめですが、言葉と音楽の密着感、締めくくりの合唱、モレスカも、とても良かったです。
ヤーコプス盤(95年)も聴きましたが、ガーディナー盤と比べ、横に広がりを持たせて全体的にゆったりとしたテンポで素朴感を受けつつも厚く響かせるような演奏。
ガーディナーの後に聴くと、あまりにも違うのでかなり驚きました(^^;
ヤーコプス盤の収録時間はガーディナー盤より14分長くなっています。
『オルフェオ』(2CD/対訳付き)
オルフェオ…アントニー・ロルフ・ジョンソン(T)
エウリディーチェ…ジュリアン・ベアード(S)
音楽の女神…リン・ドーソン(S)
女の使者(シルヴィア)…アンネ・ソフィー・フォン・オッター(Ms)
ニンファ(精霊)…ナンシー・アージェンタ(S)
希望の精…メアリー・ニコルズ(S)
カロンテ…ジョン・トムリンソン(Bs)
プロセルピナ(黄泉の国の王妃)…ダイアナ・モンタギュー(S)
プルトーネ(黄泉の国の王)…ヴィラード・ホワイト(Bs)
牧人1…マーク・タッカー(T)
牧人2…ナイジェル・ロブソン(T)
牧人3…マイケル・チャンス(CT)
牧人4…サイモン・バーチャル(Br)
精霊1…ハワード・ミルナー(T)
精霊2…ニコラス・ロバートソン(T)
精霊3…ジョン・トムリンソン(Bs)
こだま…マーク・タッカー(T)
アポッロ…ンイジェル・ロブソン(T)
モンテヴェルディ合唱団
イングリッシュ・バロック・ソロイスツ
ジョン・エリオット・ガーディナー(指揮)
録音時期:1985年12月(ロンドン)
録音時間:105’42








