先日締め切りましたオーディション、その参加申込みが約50名ほどございました😌多くのご反応いただきありがとうございます🍀
超人気作品である〈ラ・ボエーム〉に挑戦できることが今から楽しみでなりません‼️👊😆
現在、私は
・原作者ミュルジェールの小説、舞台台本(戯曲)
・作曲家プッチーニ、台本作家ジャコーザとイッリカの構成
・レオンカヴァッロの同名作品「ラ・ボエーム」
それぞれの相違点を調べ、プッチーニ達の意図を探っております。
プッチーニ達の構成の方がシンプルでコントラストをはっきりとし、作品をより進化させた。
原作者ミュルジェールの戯曲ではロドルフの叔父がミミに「お金を払うからロドルフと別れてくれ※なぜなら未亡人の裕福な女性と結婚予定だった」と、その僅か数年後に大流行する小デュマ作〈椿を持つ女〉さらながらの設定と似通っているのだ。何故なら己を主人公に当てはめた小デュマ同様、ロドルフは原作者ミュルジェール本人がモデルだからだ。
度重なる設定変更をしたプッチーニの〈ラ・ボエーム〉は台本作家のジャコーザとイッリカが存在しなければ、成し得なかった傑作である。プッチーニの強いこだわりが二人の神経を極限にまで張り詰めさせ、異例とも言える楽譜の一ページ目に"台本作家の序文"を連名で書き残すことになったのだ。はっきりいって言い訳だ。後の〈トスカ〉も戯曲からの設定変更はあったがその比ではない。
だが、こうしたディスカッションや意図を持って作品に寄り添う姿勢こそが、"神懸るの舞台"への第一歩なのだと気づく。ボヘミアン達とわれら芸術家達は共感できる部分が多いからこそ、こうした姿勢を大事にするプロダクションにしようと強く思う。そう、プッチーニがClub La Bohèmeを結成したように。
どうぞご期待ください😌
(演出家・古川)
写真は左から
ジャコモ・プッチーニ
ジュゼッペ・ジャコーザ
ルイージ・イッリカ