大きい方は「20 天の琴」
強い風が吹き荒れても
決して失われず、かえって
広がっていくものがあります。
それは「人の徳」です。
いつからでしょう。
「徳」が「得」に姿を変えたのは。
損得と有徳が混乱しています。
うまく生きるではなく、良く生きるために。
小さい方は「14 胡蝶の夢」
弦は張り過ぎると壊れてしまい
弛めると音が出ません。
何事も
ほどほどが幸せの道。お蔭様の道。
2つ合せると
天の調べはあまねく満ちて
可滅の心に流れ、不滅のものと響き合う。
豊かなり。
あるがままに迎えられ
あるがままに愛されて
あるがままに結ばれて。
寛容であって辛抱強いなら
愛されないはずがありません。
無理をする必要のない心には
人を休ませる力があります。
要領よく損得で生きるのではなく、良く生きましょうと。「都合のよい人」ではなく「良い人」になりましょうと。「徳」というのは不滅で「得」は可滅であると。辛抱強く寛容であれば、それを体得出来ますよということでしょうか?歳を重ねると、色んなものへの執着が段々と薄れてくるような気がします。たくさんの事をこなすことが難しくなってくるので、必然的に手放すようになり、その代わり少ないものを大切にしたいと思うようになります。即席に出来るものより、熟成して円熟味が増すものの価値が少しづつ解るようになり、見えるものよりもその奥の深いところに意識が向いてくるような気がします。それがもしかしたら「徳」ということなのでしょうか?小さな「出来ること」を大切にしてさり気なく暮らせたらいいなと思います。