みなさんがマンションに住んでいるとして、
火災報知機が鳴ったらどうしますか?


「どこかの子どもがイタズラで押したんだろう」
「防災訓練かな?」
「誤作動かな?」


と思って気に留めずにいることはありませんか?


その心の働きを「正常性バイアス」といいます。


昨今は「防災心理学」というものが発達してきて、その中でよく使用されますが、心理学用語のひとつです。


異常事態が起こった際に、その出来事を過小評価して捉えて心を落ち着かせるための働き
です。


2003年に韓国のテグ市で起きた地下鉄火災事故は、この正常性バイアスが働いたこともあり、残念なことに大惨事になりました。200名ほどが亡くなったようです。
地下鉄の中に煙がもうもうと立ち込めているのに、口を押さえながらも逃げずに電車の席に留まったままの乗客の写真があります。


防災・危機管理アドバイザー 山村武彦氏 コチラをクリック


集団心理というものもありますし、誰かが突破口を切れば
一斉に逃げはじめるのですが、こういう場合は互いに様子を見て、
「みんなが逃げないから大丈夫だろう」と
安易で悲しい選択をしてしまいます。


3月の震災は予想以上の地震だったにしろ、
「まさか津波がここまで来るとは」という思いもあったかもしれません。
(とはいえ、私だってその場にいたらそう思うかもしれないという
自戒の念も込めながら、お伝えしています)。


「まさか原発が事故を起こすとは」
「まさか放射能の悪影響があるとは」


日本人は特に、個人行動より集団行動を好む民族です。
でもこれからは気を引き締め、「まさか」ではなく、
冷静な判断で突破口となれる人間になりましょう。


大事を取って大げさな行動をしても、影響がなければ
それはそれで「よかったね」で済むことです。


知識とアップデートな情報で物事を捉え、
「正常性バイアス」が働いているのでは?と
考え直してみることが必要な時があります。


今がその時代だと、私は思っています。