プルトニウムが検出されたとか、高濃度汚染水だとか
メルトスルーだとか、ストロンチウムが出たとかニュースで見ても、
なぜか驚かなくなった自分が、かなり情けなくなる。
本当はかなり不安だからこそ、思考のブロックをかけているかもしれない。
被災者の方の悲しみや辛さ、日本という国の未来への不安、
どう考えても小さな自分にできることは限られていて、
そのもどかしさから全てを受け入れる懐が、
実はいまの自分にはないのかも…と正直に認めよう。
世界に原子力の問題を投げかける役割を、
日本人は背負わされていると思う。
今回の原発の事故によって背負わされたわけではない。
「原爆」が落とされた時から、私たちはその責を担っている。
「核」の恐怖を知っていながら、「核の平和利用」として
原発は推進された。
私たちはそれを受け入れてきてしまった。
地方にお金を落として雇用を増やし、危ないものを持ち込む原理は
米軍基地のそれとまったく変わらない。
福島の事故を受けて、ドイツは2022年までにすべての
原発を廃止する法案を決めた。
フランスでは原発再開の是非を問う国民投票が行われるし、
イタリアでは投票の結果、脱原発を首相が発表した。
日本も、今後のエネルギーについてはっきり方針を決めるべきだ。
各地で放射能の影響がでている今、
「廃止」以外の答えは、ないではないか。
放射能はただちに影響は出なくとも、数年、何十年あとまでも
苦しまされるものなのだ。
なによりも守るべきものは、命にきまっているじゃないか。
この地震大国の国にいて、原発がどれほど向いていないかは
イヤというほど分かっただろうに。
地震じゃなくても何かが起こった時の見えない恐怖も知っただろう。
この被害は何兆円なんだ!?
(しかもフランスとアメリカに支払う処理分は、国内の経済効果もない)
また中国は、2020年までに原発を30基着工予定だ。
あの中国でなにかがあったら、黄砂のように放射能がやってくるだろう。
ひとつの国だけじゃだめなんだ。
地球はひとつの船。
この地震によって投げかけた核の問題提起を
世界中で考えるため、日本が脱・原発のオピニオンリーダーに
なるべき経験を持っていると思う。
これは国としてのスピリチュアルなミッションじゃないか。