みなとみらいにある美容室「glam」のオーナー、吉田さんと
久しぶりに会って食事してきました。
いやいや。。
ホント久しぶりでした。
roughのみなとみらい店とは、お互いの店の中の様子が見える
距離で仕事させてもらってます。
相変わらず美容に対して熱い人で、なんか良かった^^
そこで出たこんな話。
「お客様がいらして希望のスタイル(パーマやカラー)を聞い
た時。 髪の現状によっては施術が難しい事がある。」
*これは技術的に難しいというのではなく、髪が薬剤に耐えら
れないくらいにダメージを受けているってことです。
「お客様にはしっかり説明して、施術可能な部分以外はあえて
お断りすることが必要だ。」
例えば、ストレートをご希望だが、根元4cmくらいは新生毛で
うねりが出ている状態(ダメージなし)
そこから先は少しずつダメージが増し、毛先10cmはポーラス毛。
(内部のタンパク質が完全に流出。 チリチリした状態)
お客様としては、ストレートをかけ直せば、今よりは良くなると
期待してご来店されます。
ところが、美容師からすれば、ポーラス部に薬剤を付ければ確実
に現状より悪化させることになるのは明確。
こんな事が実際起こります。
美容師はお客様に頼られれば、何とかしてあげたくなるもの。
でも、あえて現状をお伝えし、可能な部分への施術のみとし、
そこから先はカットしながら半年~1年半のスパンを計画的に
ご説明し、理解していただくという選択が大切だと。
これだと、その瞬間や当日、お店を出た時、お客様はがっかり
することもあると思います。
場合によっては、「このお店でしてくれないなら、他のお店で
やってもらおう」と思われるかも知れません。
しかし、そのこと自体はそのお客様にとって、ご希望の状態に
近づくことは難しいかもしれません。
お客様のヘアスタイルに責任を持つからこそ、ご説明の上、
「施術をお断りする」選択も必要です。もちろん、ただお断り
するだけでなく、ご希望に近づくための方法も含めて。
僕、思うんです。
美容師は「自分が上手になるため」だけではいけない。
「お客様に喜んで頂くため」に「上手になる努力をする」んだって。
どれだけ、コンテストで賞を取っても。
ヘアショーステージを経験しても。
雑誌に登場しても。
サロンワーカーとしては、目の前のお客様を笑顔に出来なければ
意味がない。
rough,fitのスタッフに、こんな思いを伝えていくことも社長とし
て、美容師の先輩としての務めなんだと実感しました。