リターン率の誤解 その2 | オープングラス社長blog

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上手な美容師である前に優しい美容師である!

横浜でそんな美容室を目指して頑張っています。

昨日は新規のリターン率について触れましたが、今回は既存の
お客様のリターン率のお話をしたいと思います。

一般的な美容室では一ヶ月のお客様の総人数の80%前後が
再来(顧客)のお客様です。 そのうち3回以上来店の方のリターン率
は(一定期間の間に再来店される率)は実に70~80%はあると思い
ます。
他のサービス業の数値は分かりませんが、このリターン率は一般的に
考えれば非常に高い数値ではないでしょうか?
でも美容室として考えればそんなに高い数値ではなく、店舗によって
は90%を超えるお店もざらにあるのが現状です。


ここが問題!その2
肝心なのはその母数なんです!

つまり.....
「顧客の再来率70%」の前に新規再来率を忘れてませんか?
再来率70%の母数が何人なんだ?という事ですね。


Aサロン
 一ヶ月の新規100名、新規再来率10%、顧客リターン率70%

Bサロン
 一ヶ月の新規100名、新規再来率40%、顧客リターン率70%

この2サロン、半年後の総客数はどうなっているでしょう?
考えるまでもないですね。
同じ顧客のリターン率でも新規の再来が少なければお店に残る
(支持して下さる)お客様に差はでてくるのです。

新規のお客様はシビアです。
別にこのお店でなければいけない理由はまだないんですから。
新規のお客様に感動して頂き、「また行きたい!」と思って頂けない
限り、売り上げの向上は無いという事ですね。

という訳で、やはり表面的な数値ではなく、中身まで考える必要があ
るというのがイヤでも分かります。

サービスや顧客の感動満足が満たされていないのに、場当たり的な
キャンペーンを組み、新規のお客様を一時的に獲得して単月売り上
げを確保したとしても、その新規の方の再来率が低ければ顧客への
誘導など出来ない訳です。


これは美容室に限らず全ての営業活動に言えることではないでしょうか?

「○○率」
参考になる数字ですが、常に相対的に捉えていきたいと思います。