第27回 「未来を見詰める学生たち」
新卒者の就職難が話題になっている上、介護・福祉の仕事は待遇面の厳しさが指摘されています。
そんな中、私が勤める大学に、福祉関係施設・機関からの採用募集の案内が今も続いています。
介護・福祉の仕事は前任者の離職が年度内に限定されないため、内定時期は四年制大学などとは異なるのですが、募集を見ると、給与水準も他産業とひけをとらない内容です。
「誰でもできる」と低く見られていた、介護・福祉の仕事に「専門教育を受けた人材登用を」とするような変化が生じています。
内定時期に余裕があるため、学生は、じっくりと就職を考えています。
学生支援課がやきもきしても、例年、95%を超える状況があり、焦りは感じられません。
就職活動中の4年生と話してみました。
「実習でやりがいを感じたので介護の仕事に就きたい」
「自分なりの支援をしたい。ボランティア団体を訪ねて考慮中」などのやりがい重視型、
「勉強した分専門職としての報酬は必要。介護福祉士などの資格手当への評価で判断する」という現実型などさまざまです。
先輩からも情報収集して「利用者と十分かかわれるところを」
「先輩が熱心に後輩を育てる施設を」
「利用者とともに楽しく笑える職場がいい」などと、長く勤められる条件を探しています。
介護・福祉の仕事はそのハードさに対して、給与水準が低いとされています。
すべて理想通りにいかないかもしれませんが、学生たちは瞳を輝かせて未来を見詰めています。
この子達が切り開く、これからの介護は、きっと明るいはずだと信じています。