わたしの幅を拡げた夏。 | 自閉症、発達障がいのお子さんの気持ちがわかるキネシオロジー

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言葉が遅い、出てこない、話すのが苦手!でも、お子さんは伝えたい言葉をもっていて、それを伝えようとしています。その言葉を受信するには、まずはかかわる人が、素直に受けとめる準備をすること♪自分と仲良くなるセラピーを提供しています。

父の初盆も終え

2週間程度の実家での滞在を終え

明日大阪に帰ります。


今年は

去年ほど暑くならなかった札幌


冷房なしでも十分乗り切れ

そういう意味では

だいぶ癒されました。


家の

インターネット環境を

春にやめたので


あえて

いつもより

かなりオフ氣味にして


わたしがしていたことが

読書でした。


滞在後半

夫が来てくれたので

その間は読むよりも

家族とのコミュニケーションを

重視していましたが


夫が来る前と帰った後は

読書に没頭してました。


昔は

読書するとなると

落ち着いた環境でないと

絶対にできなかったけど


今はテレビがついていようが

夢中になってしまったら

関係なくなります。


家から持ってきたのは

紫式部日記と源氏物語


大河ドラマ「光る君へ」で

主人公のまひろが

いよいよ源氏物語を執筆。

「紫式部」になっていく


ドラマを楽しむための

いわば副読本的に

読んでいましたが


特に紫式部日記は

副読本になっています。


ドラマの中に出てくる

登場人物が

紫式部目線で出てくるし。

紫式部という存在も

だいぶ謎が多いらしいですが。


源氏物語の方は

思春期の頃

大和和紀先生の漫画で

親しんだけど

原文と訳付きで読んだことはなく

試験は別ですけど


なのに

ほとんど内容を

覚えているのが

自分でも謎でした。


宇治十帖は

あまり記憶に残ってないのだけど

知らずのうちに

自分の中で

ものすごく

影響を受けてたんですね。

それにびっくり。  


その2冊も読み終えた

ちょうどそのタイミングで


母に激推しされたのが

河崎秋子さんの本。


直木賞を

受賞された作家さんで

しかも北海道が舞台の本らしい。


わたし

〇〇賞を受賞された

作家さんとかに

あまり興味がなくて


自分で本を選ぶときも

ほとんど

参考にしてないのですが


たまに

母の勧めに乗ってみようと

いい意味で大人になったので

受け入れられるようになった。


読んでみた!


一番最初に読んだのが

「ともぐい」


タイトルからして怖い笑


まず自分では

絶対に選ばないけど

読み進めていく。


ネタバレになるので

内容には触れないけど


母と読後の感想が

あまりに異なったのが

一番面白かった笑


母は主人公ではない人が

どうなったかが

氣になっていたけど


わたしは 

主人公に着目。

いろいろあったけど

結果

ある意味自分の想いを

まっとうした、

叶えた、というところに

爽快感を覚えていた。

それが「人間」として

しあわせかふしあわせかは

別の話ですけど

「大自然の一部」となると

しっくりくる。


2冊目の

「愚か者の石」は 

今日読み終わったのだけど



これもまた

人間のしあわせとは?

魂のしあわせとは?

というところに

わたしは着目した。


人生としては

最悪どん底

生き地獄の中で

生きてる人を描き。


繰り返される理不尽の中で

汚い感情と言われる

怒りも悲しみも憎しみもある。

でもそれと

きれいな水とが共存している。


人間の本質に対しての

希望というか

そんなのを感じる。


登場人物たちは

過酷すぎる人生を生きてて

それを肯定するわけでは

絶対にないけど

その過酷な人生を

生きる!と肚で決めて

体験したからこそ

宝物が自分の中に育っていく。


ものすごい

アンチテーゼなんだけど、ね。


北海道という土地が

こういう方々によって

作られたのかもしれないと思うと

畏敬の念を感じるし。


書評とか

どんな作家さんとか

あらかじめ知らないから

先入観なく

ただむさぼり読めたのも

よかったかな。


明日は何を読もうかな