人間関係改善セラピスト 斉木 拓洋です。
←『今の悩みは子どもの頃の場面を再演しているだけ』の続き
リミッティング・ビリーフを刷り込んだときの場面の再演を
もう少し詳しくお話しましょう。
そもそも、なぜ、そのような場面の再演のようなことが起こるのでしょうか?
それは、今現在、大人になったあなたが悩みを経験しているときの状況が、
子どもの頃に両親の愛情を得られなかったために、
悲しみや恐れ、怒りを感じていたときの状況と似ているからなのです。
つまり、
大人のあなたが問題を抱えて苦痛を感じているその瞬間、
心の中では、かつて子どもの頃に似たような問題を経験して、
苦痛を感じていたときの場面に引き戻されているのです。
そして、
大人になったあなたは、
子どもの頃に両親から愛情を得られなかった時に感じた
心の痛みを再び味わいながら、
子どものときに両親に対してやったのと全く同じ態度や行動をとることで、
大人の今の問題に対応しようとしているのです。
これではうまくいく訳がありません。
たとえば、
自分の間違いを認めたり、自分の弱みを見せたリが出来ないという人は、
周囲の人に幼い頃の両親の顔を貼付けて、
子どもの頃に両親に対してやったのと全く同じやり方で、
いつも完璧で、強くて、優秀な自分だけを見せる事で自分を認めてもらおうと
必死で努力をします。
寂しくなると病気になるという人は、
自分の事を気にかけてくれそうな人に母親の顔を貼付けて、
その人の注目を得ようと必死で病気になります。
自分に自信がなかったり、他人の評価が気になる人は、
自分を重要(大切)に扱ってくれそうな人に幼い頃の両親の顔を貼付けて、
何かができる自分を見せつけて価値ある存在を証明したり、
常にその人の顔色を伺って気に入られようと必死に努力します。
こうした人は、知識も思考力も限られている幼少期に
「両親の愛情を得る為には、この方法が一番だ」
と 思い込んだやり方にしがみついて、
大人になってからも頑なに同じやり方を繰り返しているのです。
大人の問題に幼児のやり方で対応しているとも言えます。
しかし、そうしたやり方では問題が何度も繰り返し、
悩みがいっこうに解決しなかったとしても仕方がありません。
子どものやり方は、子どもの頃に経験したのと全く同じ結末をもたらします。
当然、満足のいく結果は得られません。
同時に、得られた不満足な結果に対して、
子どもの頃に味わったのと全く同じ苦痛の感情を感じてしまいます。
そして、「やっぱり『ありのままの自分』は愛されないんだ」といった具合に、
子どもの頃に刷り込まれたリミッディング・ビリーフを
さらに強化していってしまうのです。
では、どうやって今の(大人の)悩みを解決すればいいのでしょうか?
→ 続き、『リミッティング・ビリーフを取り除く画期的な方法』
いかがだったでしょうか?
(棚田克彦 著「あなたの悩みがみるみる消える24の方法」より抜粋)
【一般社団法人 日本プロセラピスト養成協会】認定トレーナー・認定サイコセラピスト
人間関係改善セラピスト 斉木 拓洋
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