年末に読んだ本のお話。
「あー、もう当分、京極の新作は読めないのね」と
悲嘆にくれながら、本屋巡り。
そこで、出会ったのがコノ本。
平積みで置いてあり“妖怪”と“ミステリー”って所が
グッと来て、手に取りました。
パラパラ見ると、とても読みやすそう。
しかも、隣を見ると、同シリーズで既に3作出ています。
2時間ドラマでも映画でも、もちろん本でも
シリーズ化されると言うことは、
シリーズを望むファンを獲得している訳だから⋯
ってな訳で、何の予備知識もなしに、買ってみました!
で、コレがすこぶる面白い。
時は江戸時代、舞台は大店。
超病弱な若旦那、
二枚目&力持ちの手代達
そして、沢山出てくる個性的な妖(あやかし)たち。
ココに出てくる妖は、“妖怪”よりも“妖精”に近い感じ。
特におどろおどろしくもなく、
ただ妖として、存在するだけだったりする。
でも、出てくる人や妖すべてが、
病弱な若旦那を溺愛してるんです。
その溺愛っぷりが、すんごいほんわかして、
妖のなかでも“家鳴り”と呼ばれる小鬼たちが
めちゃくちゃ可愛い。
よく揉めるし、よく食べるし、よくはしゃぐし。
それを見守る若旦那もステキ。
話としては、とてもアッサリしてたけど、
かなりほっこりできました。
この“しゃばけ”は中編ですが、
ほか2作(ぬしさまへ・ねこのばば)は短編集なので、
そちらの方が、ストーリーとしては合っている気がします。
こうやって、何の予備知識もなしに出会った本が、
もの凄く好みだと、すごく得した気分。
今年も、もっともっと、色んな作品に出会えますように。