狙撃2 SHOOTIST(1990年東映・TBS) | 映画バカ一代~観らずに死ねるか~

映画バカ一代~観らずに死ねるか~

映画に関する想いのたけをぶちまけますね。辛口で行きます。たまに甘くなりますが。

仲村トオル主演のVシネマ第2弾。

今作も製作陣はほぼ同じでハードボイルドの世界観で製作されている。

このシリーズ主演後に2時間ドラマの刑事役で主役を張るようになり、

歳取るにつれて渋い男らしさを増していったので

このシリーズは彼にとって転換期だったのかもしれない。

 

 

 

 

 

あらすじ

元警官で射撃の腕は一流ながら、

今は長距離トラックの運転手をしている松下(仲村トオル)は

仕事の帰りにドライブインで偶然、東都銀行の元貸付部長高橋(森次晃嗣)の

誘拐の現場に立ち会う。高橋の娘を救うために相手の銃を拾って発砲したことから

刑事の野口(蟹江敬三)に目を付けられる。東京に帰った松下は

ピアニストの優子(早見優)と共に東京を離れることにしたが…

 

 

 

 

 

重要な点

前作からの続きではあるが、キャストは一新されている。

松下の設定は変わっていない。前作に引き続き監督は一倉治雄。

音楽もJAZZが中心でハードボイルドの世界観は継続している。

この作品のテーマは『宿命からの逃亡』で、

中々過去のしがらみから逃れられない松下の非情なさだめを

乾いたJAZZで彩っているかのようだ。

 

良かった点

主演の仲村トオルは不器用だが、成長しようとしているところは評価できる。

脇を固める蟹江敬三や山西道弘、片桐竜次といった東映の名優たちが

主役を支えている構図だ。

 

悪かった点

ヒロインが早見優。早見のアイドル時代の明るいイメージとは逆の

都会の片隅で荒んでいくピアニスト役は正直ミスキャスト。

どうせなら貸付部長の娘役の方が良かった気がする。

ピアニストは、熟女(倍賞美津子あたり)が演じた方が良かった。