団鬼六 白衣縄地獄(1980年にっかつ) | 映画バカ一代~観らずに死ねるか~

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映画に関する想いのたけをぶちまけますね。辛口で行きます。たまに甘くなりますが。

SMの女王と言えば初代の谷ナオミが有名で

団鬼六原作の映画に多数出演しているが

2代目は麻吹淳子、三代目が高倉美貴、

そして4代目が真咲乱とされている。

SMの撮影はかなりハードだったこともあり

2代目の麻吹は身体を壊して引退。

高倉美貴は5本、真咲乱は3本と

主演作が少なくなっていった。

他にも志麻いずみや松川ナミなどが

SM作品の多く出演しいえるが女王とは

呼ばれてはいない。

 

 

 

 

あらすじ

看護師の敏子(麻吹淳子)許嫁である同じ病院

に勤務する医師の佐山(中丸新)と結婚したばかり。

退院した患者の光枝(橘雪子)から自宅に招かれた

敏子は謎の男たちに暴行され写真を撮られてしまう。

男達の要求はお金ではなく敏子にSMの調教を受けさせる

ことであった。仕方なく従う敏子であったがやがて

調教される喜びに目覚めていく…

 

 

 

重要な点

監督はベテランの西村昭五郎。調教され倒錯した性に目覚めていく

主婦を粘り強くカメラで追っていく手法は流石だ。

 

良かった点

麻吹淳子はこの作品がSMデビューとのことで

前半と後半の表情の変化が素晴らしい。

体調を壊して早く引退したことが惜しまれる。

『はぐれ刑事純情派』で有名な岡本麗が

麻吹と並んで調教を受けているのも凄い。

 

悪かった点

林ゆたかが黒幕の小悪党を演じている。

繊細な演技で刑事ドラマなどで長く活躍された方

だが、この役は意外だったが楽しめた。

また麻吹の夫の医師役の中丸新も名バイプレイヤー。

長く活躍されている俳優でこちらもいい味だしていた。