70年代はテロが多く。
この作品の同時期公開の『ブラック・サンデー』
はアラブゲリラとイスラエルのモサドの暗闘を描く内容
だったため日本公開は見送られた経緯がある。
この作品にも脅迫状が届く騒動があったそうだが
無事に公開されたようだ。

あらすじ
ピッツバーグとノーフォークの遊園地でジェットコースターの事故
が続き。企画安全協会の検査官ハリー(ジョージ・シーガル)は
不審に思う。上司のサイモン(ヘンリー・フォンダ)に嫌味を言われながらも
ハリーは何者かがコースターに仕掛けをしているのではないかと疑問を抱く。
全米の大きな遊園地のオーナーたちがシカゴの同じホテルに滞在していることに
気付いたハリーはオーナー会議に同席し、何者かが100万ドル要求するテープを聞く。
ハリーの勧めでボイト捜査官(リチャード・ウィドマーク)に捜査を依頼する
オーナーたちであったが…
重要な点
ぶっちゃけB級アクションだが、丁寧なつくりとスリリングな構成で
非常にに見応えがある作品となっている。監督はジェームス・ゴールドストーン。
脚本は『刑事コロンボ』で有名なリチャード・レビンソンとウィリアム・リンク。
他に刑事コロンボの製作陣から多くのスタッフが参加している。
犯人の背後関係や政治や主張などが全く語られず、謎のまま終わる展開も
余韻を残す効果的な演出だ。
良かった点
禁煙の治療を受けながらイライラしたら喫煙したくなる主人公ハリー
をジョージ・シーガルが好演。ヘンリーフォンダ(チョイ役)や
リチャード・ウィドマークなどベテランの渋い演技が盛り上げる。
なかでも犯人役のティモシー・ボトムズはいい味出してた。
悪かった点
ひたすら犯人との対決を時系列で追っていく展開なので
ヒロインとの恋愛やロマンスがある作品ではないが
ハリーの娘役でヘレン・ハントが出ていて魅力的だった。