『ジョーズ』(1975年)が世界中で大ヒットしたことにより
作られた動物パニック映画の一本。
日本でも鳴り物入りでTVCM等大キャンペーンがあったのを
憶えている。
あらすじ
カリフォルニアのサロマビーチで乳児が突然姿を消した。
また船で作業中の男が行方不明になり無残な姿で発見された。
調査を開始したベテラン記者のターナー(ジョン・ヒューストン)
はトロージャン社の海底工事に何か原因があるのではと気づく。
トロージヤン者のオーナーのホワイトヘッド(ヘンリー・フォンダ)は
ターナーからの追求はやんわりと否定しながら海底調査を海洋学者の
ウィル(ボー・スベンソン)らに依頼する。先に調査した仲間が
行方不明になったことからウィルは妻のヴィッキー(デリア・ボッカルド)
の反対を押し切って調査に参加するが…
重要な点
音楽の使い方がうまく、テンタクルズが出現する時のテーマ曲が印象的。
監督はオリバ・ヘルマン。未知の怪物に運命を翻弄される群像劇を上手く描いている。
CGがない時代の撮影は大変だったろうが、手作り感満載の映像は楽しめた。
後半のヨットレースと最後の死闘は見応えがあった。
良かった点
名監督ジョン・ヒューストンが前半の主役で話を引っ張っていく。
ヘンリー・フォンダは特別出演的な感じで出番は少ない。
後半はボー・スベンソンが美味しいところ持っていく。
悪かった点
美しいヒロインがジャンジャン死んでしまうのは残念。
パニック映画だから仕方ないが…
結局テンタクルズの全体像はよくわからなかったが
謎のままにしておいた方が良さそうだ。