『トランザム7000』シリーズや『ロンゲスト・ヤード』など
傑作に出演して脂が乗っていた時代のバート・レイノルズの代表作。
如何にもアメリカ映画らしいスカッとしたアクション映画。
あらすじ
麻薬取引の現場を押さえたはずが同僚のミスで
逃げる売人を射殺して殺人課から風紀課に飛ばされた
シャーキー(バート・レイノルズ)。
風紀課は吹き溜まりのような地下にあった。
シャーキーは早速知事選の風紀取締理を担当するが、
知事候補ホチキンスを巻き込んだ売春組織を内定することになる。
ドミノという高級娼婦を盗聴、監視を続けるシャーキーたち
だったが、ドミノが組織の殺し屋に殺されてしまう。
風紀課は殺人課の先を越そうと内密で捜査を進めるが…
重要な点
監督はバートレイノルズ自身が担当。ユーモラスな前半と
一気にシリアスに展開する後半の対比が見事な演出だ。
刑事モノのお約束カーチェイスはないが、身体を張った銃撃戦は
も見事だ。主役だけでなく風紀課の他の刑事の描き方も個性的で
愛情が感じられるのも良い。
良かった点
ドミノ役のレイチェル・ウォードが魅力的だった。
刑事が証人に惚れるパターンはこの作品以降
『張り込み』や『ノーマーシィ』『LAコンフィデンシャル』
などなどあるのだがこの作品が走りのようだ。
またいきなりクルセイダースの『ストリート・ライフ』から
始まるオープニングから全編に流れるJAZZが素晴らしかった。
悪かった点
最後の銃撃戦では仲間がやられ過ぎでまるでドリフのコント
を思わせるシーンが残念だがユニークであった。
全米興行NO1を取るだけのことはある傑作だった。