007私を愛したスパイ(1977年アメリカ・イギリス) | 映画バカ一代~観らずに死ねるか~

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映画に関する想いのたけをぶちまけますね。辛口で行きます。たまに甘くなりますが。

前作『黄金銃を持つ男』がヒットせず

3年振りに作られた007シリーズの10作目。

ロジャー・ムーア主演としては3作目。

この作品以降あまり原作に縛られない作風になった。

それが効を奏してが大ヒット作となった。

 

 

あらすじ

イギリス・ソ連の原子力潜水艦が行方不明となる事態が

起こる。事態を重視した英国は007ジェームスボンド(ロジャー・ムーア)

に原潜の行方を追わせる。カイロに飛んだボンドの前に現れた

ソ連のスパイトリプルXことアニヤ(バーバラ・バック)

と敵対しながらもやがて協力しながら真相に迫っていく。

 

 

重要な点

監督は『007は2度死ぬ』を演出したルイス・ギルバート。

ロジャー・ムーアのユーモアを活かした構成と前作前々作の

当時の流行りものに乗った(ブラックパワーや空手ブーム)演出ではなく、

初期スペクター時代のようなスケールの大きい王道のストーリー

は観る者を惹きつける。後半の戦闘シーンは

戦争映画さながらのアクションで今までにない盛り上がり。

 

良かった点

ロジャー・ムーアのとぼけた2枚目ボンドは最高。

ある意味お約束だが安心して観れる。

家族揃ってお茶の間で観れる映画だ。

バーバラバック(リンゴ・スターの奥さん)も

複雑な想いに揺れるソ連のスパイを好演。

 

 

悪かった点

ド迫力のラスボス、クルト・ユルゲンス最高だが、それに加えてユーモラスな

殺し屋ジョーズ(リチャード・キール)を活かしてアクションとコメディ

ぎりぎりまで面白さを追求しているのもよい。