前作『黄金銃を持つ男』がヒットせず
3年振りに作られた007シリーズの10作目。
ロジャー・ムーア主演としては3作目。
この作品以降あまり原作に縛られない作風になった。
それが効を奏してが大ヒット作となった。
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あらすじ
イギリス・ソ連の原子力潜水艦が行方不明となる事態が
起こる。事態を重視した英国は007ジェームスボンド(ロジャー・ムーア)
に原潜の行方を追わせる。カイロに飛んだボンドの前に現れた
ソ連のスパイトリプルXことアニヤ(バーバラ・バック)
と敵対しながらもやがて協力しながら真相に迫っていく。
重要な点
監督は『007は2度死ぬ』を演出したルイス・ギルバート。
ロジャー・ムーアのユーモアを活かした構成と前作前々作の
当時の流行りものに乗った(ブラックパワーや空手ブーム)演出ではなく、
初期スペクター時代のようなスケールの大きい王道のストーリー
は観る者を惹きつける。後半の戦闘シーンは
戦争映画さながらのアクションで今までにない盛り上がり。
良かった点
ロジャー・ムーアのとぼけた2枚目ボンドは最高。
ある意味お約束だが安心して観れる。
家族揃ってお茶の間で観れる映画だ。
バーバラバック(リンゴ・スターの奥さん)も
複雑な想いに揺れるソ連のスパイを好演。
悪かった点
ド迫力のラスボス、クルト・ユルゲンス最高だが、それに加えてユーモラスな
殺し屋ジョーズ(リチャード・キール)を活かしてアクションとコメディ
ぎりぎりまで面白さを追求しているのもよい。