発禁本『美人乱舞』より 責める(1977年にっかつ) | 映画バカ一代~観らずに死ねるか~

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映画に関する想いのたけをぶちまけますね。辛口で行きます。たまに甘くなりますが。

昭和初期の責め絵の大家『伊藤晴雨』

とその三番目の妻タキの壮絶な物語。

これは愛と呼べるのか。凄絶な責めが続く。

 

 

 

 

あらすじ

責め絵の大家伊藤晴雨(山谷初男)は2番目の妻に逃げられて

女房運のない男であった。伊藤はカフェの女給タキ(宮下順子)と

知り合うがタキは逆に亭主運のない女であった。

そんな二人が惹かれ合いやがて3番目の妻となったタキだったが

精神に異常をきたしていく。

 

 

 

 

重要な点

田中登監督は『江戸川乱歩猟奇館 屋根裏の散歩者』

でも異常性愛の世界を濃密に描いていたが

今作では伊藤晴雨夫妻の愛情とSM(責め)

をテーマに極限のエロスと芸術性を追求している。

かなりヘビィな作品だが芸術性が高い。

観る人を選ぶ作品なのは間違いない。

 

良かった点

主演の宮下順子が身体を張って壮絶タエの生き様を再現。

観ているこちらがお腹いっぱいになった。

ここまでやれるとは。凄まじい女優魂をみせられた。

また主演の山谷初男も素晴らしい。

 

悪かった点

この作品は体調が悪い時は観ない方が良い。

エロスというか業というか芸術性というか

ドロドロしたカオスに満ちた映画である。