ベストセラー作家村上龍の原作・脚本・監督のミュージカル仕立てのファンタジー?
主役にはなんとアメリカンニューシネマを代表するピーターフォンダを招聘。
当時は相当話題になったのは憶えている。
特に主題歌は今聞いても心温まる名曲だ。
あらすじ
三人の若者ミミミ(広田玲央名)ハチ(渡辺裕之)モニカ(乃生佳之)はプールに空から落ちてきた
謎の人物ゴンジー・トロイメライ(ピーターフォンダ)を行き掛かり上匿うことになる。
ゴンジーは宇宙人で地球人の数百倍の能力を有しており、彼の能力を狙う
『ドアーズ』という組織に狙われていた。ドアーズに捕らわれたミミミとモニカを
ハチとゴンジーは救い出すことに成功するがその時ゴンジーが空を飛べなくなっていることにきづく。
4人はゴンジーを宇宙に返すためにサイパンに行くがそこにもドアーズの手は伸びていた。
重要な点
一言でいえばある意味『とんでもムービー』なのだが真面目に作っているは評価できる。
村上龍は『限りなく透明に近いブルー』に続いての監督作品。
正直監督としてはオーソドックスな手法であり、映像的な出来は普通である。
ただし脚本は独創的で流石は80代を風靡したクリエーターとしての才能の片りんを感じた。
良かった点
ピーターフォンダがめちゃめちゃかっこいい。
男盛りの時期に日本映画に出てくれたのはある意味ありがたい事かもしれない。
80年代はあまり日本ではピーターの出演作は公開されていないので映画界から
離れていたのかと思いきや結構出てました。日本ではこの後ジョンカーペンター監督の
『エスケープフロムLA』(1996年)に出ていたのは憶えている。ていうか劇場で観た。
悪かった点
広田レオナが瑞々しいく奔放なミミミを演じている。
オープニングの仕掛けも驚いたが、彼女はこの作品でつかんだ機会を
活かして個性派女優として現在も活躍している。