いわゆる東映の集団抗争時代劇の系譜の作品。
主演は大友柳太朗、監督は長谷川安人。
時代劇はやはり東映だとかんじさせる力作だ。
あらすじ
江戸時代初期。2代将軍秀忠は死の床にあった。
老中阿部豊後守(薄田研二)は伊賀三番組頭甚伍左(大友柳太朗)
を呼び出し密命を伝える、それは三代将軍を兄の家光と争う
駿河55万石の太守忠長が外様大名との間に取り交わした
連判状を駿府城から」盗み出せというものであった。
甚伍左は妹の梢(三島ゆり子)を連絡係に江戸に残し
16名の忍びとともに駿河に入るがそこには根来忍者の
才賀孫九郎(近衛十四郎)が駿河城を守る忍びとして雇われていた。
かくして甚伍左と孫九郎の死闘が始まった。
重要な点
大友柳太朗が今回は主役で存在感があった。
集団抗争時代劇では『十三人の刺客』や『大殺陣』では
どちらかと言えば悪役というか権力者側の役が多かったが、
今回の忍びの棟梁役は素晴らしかった。
後年TVドラマ化されて、千葉真一が甚伍左を演じていて
そのドラマも傑作だったがこちらはもっと見応えがあった。
また相手役の近衛十四郎も超ド迫力の演技で
伊賀忍に立ちはだかっていて見応えがあった。
良かった点
里見浩太朗は集団抗争時代劇には外せないキャスト
で今回も素晴らしい活躍だった。
ラストも爽やかでよかった。
悪かった点
三島ゆり子はとても清楚で美しかった。
80年代のハングマンの好色な主婦役しかしらない
自分にはとても新鮮だった。