十七人の忍者(1963年東映) | 映画バカ一代~観らずに死ねるか~

映画バカ一代~観らずに死ねるか~

映画に関する想いのたけをぶちまけますね。辛口で行きます。たまに甘くなりますが。

いわゆる東映の集団抗争時代劇の系譜の作品。

主演は大友柳太朗、監督は長谷川安人。

時代劇はやはり東映だとかんじさせる力作だ。

 

 

 

あらすじ

江戸時代初期。2代将軍秀忠は死の床にあった。

老中阿部豊後守(薄田研二)は伊賀三番組頭甚伍左(大友柳太朗)

を呼び出し密命を伝える、それは三代将軍を兄の家光と争う

駿河55万石の太守忠長が外様大名との間に取り交わした

連判状を駿府城から」盗み出せというものであった。

甚伍左は妹の梢(三島ゆり子)を連絡係に江戸に残し

16名の忍びとともに駿河に入るがそこには根来忍者の

才賀孫九郎(近衛十四郎)が駿河城を守る忍びとして雇われていた。

かくして甚伍左と孫九郎の死闘が始まった。

 

重要な点

大友柳太朗が今回は主役で存在感があった。

集団抗争時代劇では『十三人の刺客』や『大殺陣』では

どちらかと言えば悪役というか権力者側の役が多かったが、

今回の忍びの棟梁役は素晴らしかった。

後年TVドラマ化されて、千葉真一が甚伍左を演じていて

そのドラマも傑作だったがこちらはもっと見応えがあった。

また相手役の近衛十四郎も超ド迫力の演技で

伊賀忍に立ちはだかっていて見応えがあった。

 

良かった点

里見浩太朗は集団抗争時代劇には外せないキャスト

で今回も素晴らしい活躍だった。

ラストも爽やかでよかった。

 

悪かった点

三島ゆり子はとても清楚で美しかった。

80年代のハングマンの好色な主婦役しかしらない

自分にはとても新鮮だった。