東方見聞録(1992年ディレクターズカンパニー:劇場未公開) | 映画バカ一代~観らずに死ねるか~

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映画に関する想いのたけをぶちまけますね。辛口で行きます。たまに甘くなりますが。

井筒和幸監督作品。撮影中に若手俳優の死亡事故があり,撮影は終了したが

お蔵いりとなったが、ビデオは発売されている。

長谷川和彦監督が若手監督達と立ち上げたディレクターズカンパニーも倒産した。

井筒和幸監督は『突然炎のごとく』までしばらく映画を作れなかった。

 

 

あらすじ

戦国時代、城主時貞(フランキー堺)は息子の時政(フランキー2役)に攻められて

城は落城寸前であった。駆り出された農民たちは足軽として戦場にいた。

福助(緒方直人)万次郎(筒井道隆)弥太郎(徳井優)孫七(梅津栄)達は

その時々で強い方に味方しながら、立身出世や報奨金を狙っていた。

時貞は行方不明になり、時政が城主となるが、時貞の隠した埋蔵金を

見つけなければ財政は破綻する。画して国を挙げてのお宝捜しが始まった。

 

重要な点

フランキー堺が敵対する親子の2役するのでわかりづらい。

せめて名前もわかりやすくしてほしかった。

とにかくどちらがどちらかがよくわからない。

まあ、足軽が主役なので権力(強いもの)には従うのであまり関係ないが、

とにかく、寝返りの連続で訳がわからない。

未公開だからかもしれないが、もう少し編集が必要だったかもしれない。

 

良かった点

この映画のテーマは宝探しである。全ての登場人物が

宝を巡って駆け引きや裏切りに明け暮れるが

コミカルなテイストで味付けされていてしかも現代調のセリフなので

奇妙な違和感がある。そこが面白いといえばそうだが。

 

悪かった点

映画のクライマックスは滝のシーン(滝のセット)で延々と繰り広げられる。

たしかにこのセットは危険そうだった。

最後はなんとCGということだがあまりのぶっ飛び具合に驚いた。

もう少しやりようがあった気がするのだが、

全体的に暗い映像も気になった。