『江戸の用心棒』と言うTV時代劇は
古谷一行版(1981年フジテレビ)と高橋英樹版(1994年~96年日本テレビ)
の同名の番組があるのでまぎわらしいが今回はフジテレビ(古谷版)について語る。
古谷一行主演のシリーズは原作は藤沢周平の『用心棒日月抄』で
①今作(1981年)が初めての映像化である。その後
②杉良太郎主演で日本テレビで単発ドラマ化(1989年)
③村上弘明主演『腕におぼえあり』(NHK1992年~1993年)で3シリーズ。
④小林稔侍主演で単発(1997年)でテレビ朝日でもドラマ化している。

あらすじ
東北のある藩をやむなき事情で脱藩した青江又八郎(古谷一行)は
近江屋(笑福亭仁鶴)の口入で用心棒を生業として江戸で生活している。
同じく用心棒仲間で博打好きの色男米坂八内(田中健)、
子だくさんの細谷源太夫(夏木勲)らともに用心棒をしながら
庶民を泣かせる悪党を切り捨てていく。
重要な点
主演の古谷一行。清々しい凛とした青江を好演。色男で女と博打に目がない
米坂役の田中健もまさに適役。そして子だくさんの細谷を
豪快に夏木勲が演じている。この三人の性格の対比が絶妙であり
友情に篤く、お互い助け合うところも大きなみどころ。
元禄時代で赤穂浪士事件が伏線である話も時折織り交ぜながら、
江戸の庶民たちを用心棒として助けながら悪を懲らしめる展開が素晴らしい。
ゲストも魅力的な俳優陣が出演しており爽やかな世界観を構築している。
良かった点
毎回用心棒を頼まれるのだが、その中で初めは誰が悪人か善人か
分からないのでどんどん観ているものを惹き込んでいく。
主役の青江が任される話がおおいのだが、米坂や細谷が
さりげなくサポートに回る展開が面白い。三人もそれぞれ
殺陣も出来ており、ラストの斬り合いも楽しめる。
悪かった点
毎回ヒロインと言うべき女優が美しい。しかしほとんどが
1話こっきりで出番がないのが残念。しかし神崎愛や岡本愛など
魅力的な女優陣が華を添えている。














