映画バカ一代~観らずに死ねるか~

映画バカ一代~観らずに死ねるか~

映画に関する想いのたけをぶちまけますね。辛口で行きます。たまに甘くなりますが。

影の軍団TVシリーズは5作品あり、

『服部半蔵 影の軍団』(1980年全27話)

『影の軍団Ⅱ』(1981年全26話)

『影の軍団Ⅲ』(1982年全26話)

『影の軍団Ⅳ』(1985年全27話)

『影の軍団幕末編』(1985年全13話)

※ⅣとⅤはストーリーと出演者が連続している。

当時は2クール(26話製作)がメジャーだったとはいえ

5年もの間にこれだけの質の高い時代劇を世に出した

東映そして千葉真一・JACは正に偉業を成し遂げたと言える。

 

 

 

 

あらすじ

8代将軍吉宗の継嗣は暗愚な長子家重と聡明な次子吉晴で

争われたが家重の側用人大岡忠光(成田三樹夫)は

吉晴を暗殺し、その罪を伊賀の一族に着せて虐殺を行った。

頭領の柘植新八(千葉真一)は生き別れの妹(松坂慶子)

から陰謀に加担したことを知らされ、忠光の配下26人衆

の存在とその連番状(手形)を手に入れる。新八は

一族の復讐のために影の軍団を結成する。

 

 

 

重要な点

1作目から時代が下がり、今作は26人衆を独りづつ倒していくという

言わばTVシリーズの王道的なコンセプトを採用しているが、

そのためか敵役がやや小粒な話が散見される。

ある意味安心して観れるのだが、前作のようなスリリングな展開が少ない。

中盤はメンバーの殉職以外は淡々と話が進む感があるが

それを差し置いても主演の千葉のアクション、殺陣は最高である。

軍団のアクションもジャンプ(上下の動き)を上手く取り入れて

殺陣を印象付けている。軍団員も当時の若手の俳優陣に加えて

存在感のある長門勇がいい仕事している。

 

良かった点

軍団員は江藤潤(忙しいせいか時々いない)

紅一点朝加真由美、星正人、黒崎輝、崎津隆介、

兄貴分の長門勇。それぞれ個性を活かして見せ場も多い。

 

悪かった点

樹木希林は今作では銭湯富士の湯の女将として登場。

相変わらず新八を追いかけまわす。

前作では数話しか出なかった(紀州藩主役)成田三樹夫のラスボスは最高である。

 

最近時代劇チャンネルの『影の軍団』シリーズがマイブーム。

ここで理解しておきたいのは

『影の軍団・服部半蔵』(1980年映画)と

『服部半蔵・影の軍団』(1980年TVシリーズ)について。

元々は千葉真一主演で同一の企画としてスタートしたが、

劇場版は監督の工藤栄一が上忍・下忍の2人半蔵のアイデアを

出して激怒した千葉が劇場版は降板したため、

劇場版は渡瀬恒彦が主演で話が進んだとのこと。

 

 

あらすじ

三代将軍家光の死後、幼君家綱を支える保科正之(山村聰)のもとに

半蔵門に老中の首がかけられるという一報が入る。10年前に公儀隠密を

追われ切腹した2代目服部半蔵の残党の仕業と噂されていた。

市中に潜み、銭湯を経営する三代目服部半蔵(千葉真一)は

自ら出頭し無実を訴えるが陰謀の気配を感じ取り、脱出する。

改めて保科と会い、事件解決を依頼された半蔵は江戸の仲間を

結集し、影の軍団を結成する。

 

 

 

重要な点

主演の千葉真一のアクション・殺陣はもちろんだが

男気漲り、色気(オーラ)が凄まじい。

反権力を貫き、どんな危機においても動ぜず自分の力で切り抜けていく。

そして仲間を信頼し、仲間も半蔵のために平然と死地に向かう。

非情な忍びの世界を描いた作品でこれほど血のたぎる作品はない。

またシリーズを通じて構成がしっかりしており、甲賀頭領の交代、

幼君誘拐、甲賀忍びお京(三林京子)との悲恋。

軍団員や草のものたちの生き様を描いたエピソードなど、

脚本が充実している。

 

良かった点

軍団員のメンバーは高岡健二,火野正平、長谷直美、春田純一

そして最後輝彦と存在感のある俳優陣が揃っている。

半蔵と運命的な恋におちる甲賀忍び役の三林京子が素晴らしい。

そしてシリーズを通して狂言廻しの樹木希林(千葉も絶賛)

の圧倒的な存在感が非情な忍びのドラマに血を通わせている。

 

悪かった点

半蔵の経営する銭湯で毎回女性の裸が出てきたのはご愛敬だが

今はコンプライアンスで放送厳しいかも。

悪役も東映の錚々たるメンバーが出演しておりドラマを

重厚にしている。

 

 

『江戸の用心棒』と言うTV時代劇は

古谷一行版(1981年フジテレビ)と高橋英樹版(1994年~96年日本テレビ)

の同名の番組があるのでまぎわらしいが今回はフジテレビ(古谷版)について語る。

古谷一行主演のシリーズは原作は藤沢周平の『用心棒日月抄』で

①今作(1981年)が初めての映像化である。その後

②杉良太郎主演で日本テレビで単発ドラマ化(1989年)

③村上弘明主演『腕におぼえあり』(NHK1992年~1993年)で3シリーズ。

④小林稔侍主演で単発(1997年)でテレビ朝日でもドラマ化している。

 

 

 

 

あらすじ

東北のある藩をやむなき事情で脱藩した青江又八郎(古谷一行)は

近江屋(笑福亭仁鶴)の口入で用心棒を生業として江戸で生活している。

同じく用心棒仲間で博打好きの色男米坂八内(田中健)、

子だくさんの細谷源太夫(夏木勲)らともに用心棒をしながら

庶民を泣かせる悪党を切り捨てていく。

 

 

 

 

 

 

重要な点

主演の古谷一行。清々しい凛とした青江を好演。色男で女と博打に目がない

米坂役の田中健もまさに適役。そして子だくさんの細谷を

豪快に夏木勲が演じている。この三人の性格の対比が絶妙であり

友情に篤く、お互い助け合うところも大きなみどころ。

元禄時代で赤穂浪士事件が伏線である話も時折織り交ぜながら、

江戸の庶民たちを用心棒として助けながら悪を懲らしめる展開が素晴らしい。

ゲストも魅力的な俳優陣が出演しており爽やかな世界観を構築している。

 

良かった点

毎回用心棒を頼まれるのだが、その中で初めは誰が悪人か善人か

分からないのでどんどん観ているものを惹き込んでいく。

主役の青江が任される話がおおいのだが、米坂や細谷が

さりげなくサポートに回る展開が面白い。三人もそれぞれ

殺陣も出来ており、ラストの斬り合いも楽しめる。

 

悪かった点

毎回ヒロインと言うべき女優が美しい。しかしほとんどが

1話こっきりで出番がないのが残念。しかし神崎愛や岡本愛など

魅力的な女優陣が華を添えている。

 

 

 

 

 

たまたま付けたTVで観だしたら引き込まれるように

最後まで観てしまったミステリー。

主演は小泉幸太郎と上川隆也。

現在と41年前の誘拐事件を結ぶ謎とは。

本格派ミステリーで硬派なドラマが魅力的。

主演は小泉だが狂言回し的ポジションで

主役で41年前の捜査官役の上川隆也は圧巻の演技。

 

 

 

 

 

あらすじ

平成20年、静岡県の国道高架下で須藤勲(尾美としのり)が殺害される事件が発生。

捜査担当は富士裾野署刑事・日下悟(小泉孝太郎)。須藤は34年前に静岡で起き未解決になった男児誘拐殺人事件の被害者・尾畑守君の実の父親だった。事件解決の糸口はこの誘拐殺人事件にあると踏んだ日下は、20年前の昭和63年、時効目前に迫った誘拐殺人事件の再捜査を指揮した重藤成一郎(上川隆也)に捜査協力を頼みに行くが……。

 

 

 

重要な点

原作は翔田寛の同名小説『真犯人』(2015年)

『日下警部補シリーズ』の第1作目。主演の小泉幸太郎

は『香山亮介シリーズ』でも主役を演じており、原作との相性が良いようだ。

重厚なドラマだが、最後の暗転を主役の爽やかさがラストを救ってくれた気がする。

 

良かった点

重藤(上川隆也)が指揮する再捜査班の曲者だらけメンバー(役者)

が素晴らしい。でんでん、甲本雅裕、田中要次。

プライドをかけた熱い捜査会議に痺れまくり。

 

悪かった点

巨悪ではないが重藤を利用する県警本部長の榛役の高島政伸は

この手の役ではピカイチ。いい仕事してる。

また誘拐の被害者家族も名優揃いで素晴らしかった。

萬屋錦之介がTV時代劇で大活躍していた時代

(1970年代~80年代)の作品。放映は1975年。

当時は『子連れ狼』や『破れ傘刀舟悪人狩り』など

大ヒットを連発していた頃で異色作である。

何処が異色作かというと①幕末の長崎が舞台。

②必殺シリーズ(1972年~)の影響を受けている点。

言わば萬屋錦之介版必殺と言っても良い作品。

 

 

 

 

あらすじ

江戸末期 長崎に平松忠四郎(萬屋錦之介)が新任の長崎奉行として着任した。

当時の長崎は一年毎に交代する奉行より、少数の豪商達(町年寄)が実権を握る町。

歴代の長崎奉行は商人と結託し、彼らが非合法なやり口で自らを肥え、太らせるのを黙認し、見返りの賄賂で私腹を肥やしてきた。忠四郎も例外ではなく、賄賂の小判を喜んで受け取り、酒好きで女好きの男だった。今度の奉行は『昼行燈』と安堵する町年寄たちだったが、昼行灯は忠四郎の仮の姿で、蘭学医の木暮良順(田中邦衛)、出島の三次(火野正平)、お文(杉本美樹)と共に私腹を肥やす悪人たちを「闇奉行」として闇で抹殺していく。

 

 

 

 

 

重要な点

萬屋錦之介の甘いも酸いも噛み分ける男っぷりがたまらない。

若い頃、一度観た時は『破れシリーズ』に比べて物足りなさを感じたが、

今改めて観ると表と裏の顔を使い分けて巨悪を葬る忠四郎にただならぬ魅力

を感じた。メインの脚本が池田一朗(のちの作家で隆慶一郎)と知り納得。

巨悪からもらった賄賂で悪人狩りをするという設定にも痺れる。

またナレーターの城達也や音楽担当(日暮し)が素晴らしい仕事をしている。

 

良かった点

田中邦衛が演じる医者の良順がバリバリの硬派で

奇想天外な忠四郎にアイデアに振り回されながらも

メスで悪人を抹殺していくのも素晴らしいし、

火野正平は相変わらずの存在感でいい仕事をしている。

 

悪かった点

チーム紅一点の杉本美樹は長崎弁がめちゃ可愛い。

良順の情婦おぎん役の磯村みどりも色気があって良い。

また奉行所のメンバーや豪商たちもベテラン揃いで

安定の面白さ。

 

 

『十七人の忍者』は1963年東映製作の

いわゆる集団闘争時代劇の傑作である。

主演は大友柳太郎と里見浩太朗。

続編も1965年に『十七人の忍者 大血戦』が製作されている。

東映版はこのブログでも以前取り上げた。

今作はそのフジテレビ製作のリメイク版である。

 

 

 

 

あらすじ

寛永8年。駿河藩徳川忠長の謀反の証拠である連判状を駿河城から

盗み出す密命を受けた公儀隠密三之組組頭の伊賀の甚伍左(千葉真一)

はほとんどの配下の忍びを駿河城の警備を務める才賀孫四郎(夏八木勲)

率いる才賀衆に打ち取られており、最後に16名を残すのみとなっていた。

秀忠の死期が迫っていると老中阿部豊後守(西村晃)から連絡を受けた

甚伍左は16名の忍びとともに連判状がある場内の鬼門櫓に向かって

潜入作戦を決行するが、先回りした孫四郎の手により甚伍左は捕らわれてしまう、

残った忍びは若き柘植半四郎を頭として鬼門櫓に潜入をこころみるが…

 

 

 

重要な点

今作は千葉真一率いるJACが製作のメインとなったアクション時代劇。

千葉真一が監督補佐を務めている。今作での家光と忠長のお家騒動は

千葉は主演した『柳生一族の陰謀』(1978年)で描かれており、

千葉が柳生十兵衛、そして夏八木勲が駿河藩侍大将の別木庄左衛門

として敵味方で戦っているが今作でも再び対戦するのが面白い。

また今作は忍びがテーマなので味方は斬り合いなどせずに

散っていくのがかなり切ない。

60年代半に集団抗争時代劇で一度終焉した時代劇が78年再び

集団抗争時代劇である『柳生一族の陰謀』で復活するのも

ロマンがあって良い。集団闘争時代劇はオールスターで製作できるのが

TVと違って東映にとってメリットを活かせるのが良かったのだろう。

 

良かった点

千葉真一と夏八木勲の駆け引きは圧巻。流石東映の名優たちである。

(二人はプライベートでも親友だった)そして特筆すべきは

準主役の半四郎に抜擢された真矢武である。先日ブログで取り上げた

徳川無頼帳でも忍者役でキレのいい立ち回りを披露していたが、

やがて彼は『ラスト・サムライ』(2003年)に出演する。

 

悪かった点

お城に潜入するというテーマが作品の性格上、

女性の出番は少ないのだが、

唯一のヒロイン梢役の伊藤かずえは可憐で良かった。

 

西城秀樹と千葉真一というスターの異色の組み合わせの時代劇。

日光江戸村(JAC)全面協力で製作された。

舞台が今人気の大河と同じ吉原ということもあり、

再放送されたようだ。1990年代、当時は隆慶一郎が

『吉原御免状』を書くなど吉原にスポットが当たっていた。

しかもヒデキが演じるのは千葉真一の生涯の当たり役。

『柳生十兵衛』。撮影当時千葉は『十兵衛』はヒデキに譲ったと

お墨付きを与えたとのこと。

 

 

 

 

あらすじ

柳生家の嫡男として生まれながら、宮仕えを捨て、

流離う柳生十兵衛(西城秀樹)。吉原で総名主京屋庄左エ門(ハナ肇)

の世話になることになったが、そこにはもう一人廓幻之介(千葉真一)

なる謎の浪人が居候していた。じつは幻之介は徳川家康の8男である

松平忠輝であった。意気投合した二人は幕府の理不尽な陰謀と対決していく。

 

重要な点

深作欣二監修で千葉真一率いるJACの全面協力で製作された時代劇。

スピーディで痛快な作品となった。フィルムからビデオへの過渡期で

ビデオで撮影されており、音楽もシンセサイザーを多用したモダンな

サウンドとなっている。脚本にも隆慶一郎(池田一朗)へのオマージュが

感じられ骨太の演出になっている。

 

良かった点

特筆すべきは西城秀樹。持前の運動神経と体幹に強さを活かして

スピーディな立ち回りが素晴らしい。流石スターである。

時代劇のレジェンド千葉真一は一歩引きながらも豪快な太刀裁きと

自由奔放な殺陣を披露しているのも圧巻である。

 

悪かった点

花魁役の成田和未はアクションは素晴らしいがやや華に欠ける点

とゲストの女優が美しく儚いがほとんど死んでしまうので

そこであまり色恋がからまずヒロイン色が薄い点が残念だ。

しかしまだまだ1990年代は面白い時代劇が撮れたことが特筆すべきだ。

 

柳生武芸帳のTVシリーズは

 

1)1965年 NET版 近衛十四郎主演

 

2)1985年 TV東京版 『風雲 柳生武芸帳』北大路欣也主演

 

3)1990年 日本テレビスペシャルドラマ 松方弘樹主演

 

4)2010年 TV東京版 新春ワイド時代劇 反町隆史主演

 

今回は松方弘樹主演のシリーズの2作目。

 

 

 

 

 

あらすじ

徳川幕府体制を盤石のものとするため、幕府は武家諸法度や参勤交代制度

を諸大名に公布するが、西国の大藩薩摩の君主薩摩義弘(高橋幸治)は

家光にこれ以上の大名の取り潰しと柳生武芸帳の破棄を要求し、抗議のため

薩摩に帰国する。幕府の威信を守るため、大目付柳生但馬守(山村聰)は

嫡男十兵衛を薩摩に派遣する。十兵衛は薩摩に潜入するがそこで

薩摩の重大な秘密を知ることになる…

 

重要な点

監督は原田雄一、脚本は鈴木則文と大津一郎。前作の世界観を

継承しつつ、娯楽性の高いドラマに仕上げている。

 

良かった点

主演の松方弘樹は安定の存在感で物語を引っ張る。

今回のラスボス島津義弘役の高橋幸治は流石の存在感

ライバル役の中条きよしも悪役を好演している。

但馬守は萬屋からTV版『柳生一族の陰謀』で宗矩役を務めた山村聰に交代。

重厚な存在感は流石である。

 

悪かった点

前半で斎藤慶子は消えるし、西村知美はまだまだ幼すぎ。

とヒロイン扱いが今一つ。かたせ梨乃が出ればよかった。

 

 

 

 

 

最近色々忙しく、ブログも停滞気味ですが、

1000本目指して頑張ります。(現在880本目)

さて最近時代劇にハマっており、

松方弘樹さん主演の柳生武芸帳シリーズが

CSの時代劇チャンネルで初放映とのことで

楽しく拝見している。

因みに柳生武芸帳は文豪の五味康祐氏原作の長編時代劇で

過去に何度も映像化されている。

劇場版

1)東宝版 (三船敏郎主演)2作

  『柳生武芸帳』(1957年)   

  『柳生武芸帳 双龍秘剣』(1958年)

 

2)東映版(近衛十四郎主演) 9作

  『柳生武芸帳』(1961年)      

  『柳生武芸帳 夜ざくら秘剣』(1961年)

  『柳生一番勝負 無頼の谷』(1961年)

   ※唯一原作者の名前がない

  『柳生武芸帳 独眼一刀流』(1962年)

  『柳生武芸帳 片目の十兵衛』(1963年)

  『柳生武芸帳 片目水月の剣』(1963年)

  『柳生武芸帳 剣豪乱れ雲』(1963年)

  『柳生武芸帳 片目の忍者』(1963年)

  『十兵衛暗殺剣』(1964年)

 

 因みに近衛十四郎は松方弘樹・目黒祐樹の父親で

柳生十兵衛は当たり役であった。

 

 

あらすじ

徳川幕府初期。三代将軍家光(坂上忍)が即位し、幕藩体制は

確立されつつあったが、ある夜、将軍剣術指南役である柳生但馬守

(萬屋錦之介)の屋敷に賊が侵入し、1本の巻物が盗まれる。

偶然帰宅した但馬守の嫡男である柳生十兵衛(松方弘樹)によって

巻物は奪い返されるが、その時から徳川幕府を揺るがす、巻物

(柳生武芸帳)の秘密を巡る暗闘が始まる。

 

 

重要な点

監督は舛田利雄。脚本は鈴木則文と志村正浩。

原作の難解な長編を上手く2時間にまとめている。それぞれの役者の見せ場もあり

娯楽性が高い作品となっている。

 

良かった点

主演は松方弘樹。父親の当たり役を満を持して登板。

立ち回りのスピード感があって良い。少し軽い十兵衛さは

あまりいらないと感じたが及第点であろう。

特筆すべきは萬屋錦之介。但馬守とラスボス山田浮月斉の二役を

使い分け重厚感のある存在がドラマを締めている。

尾張大納言役の中村嘉葎雄も素晴らしかった。

 

悪かった点

岡田奈々がヒロインと思いきや、あっさり退場していて

伊藤かずえだったのがやや肩透かしを喰らった感あり。

かたせ梨乃がヒロインでも良かったかも。

 

 

当時(と言っても10年前)飛ぶ鳥を落とす勢いだった

新垣結衣ちゃんの日本テレビ初主演ドラマ。

その当時からすでに地上波ドラマを全く観なくなったので

先日ケーブルTVで一気見したらハマったしまった。

(同じパターンで『ミステリと言う勿れ』にもハマった)

何らかの原因で一日で記憶がリセットされるという

主人公の設定を活かした展開が面白い。

 

 

 

 

あらすじ

今日もついていない若者隠館厄介(岡田将生)は偶然に

巻き込まれた事件で犯人扱いされ、探偵斡旋業の絆井(及川光博)に頼んで

一日で事件を解決する掟上今日子(新垣結衣)を紹介され、助けられるが

厄介は今日子に恋をしてしまう。今日子は一晩寝ると記憶がリセットされる

特異体質だったため厄介の想いは募るのだが…

 

 

 

 

重要な点

監督は佐藤東弥、茂山佳則、小室直子。佐藤東弥は佐藤純彌監督の息子で

日テレで数々のドラマや映画を担当している職人監督。

原作は西尾維新氏の『忘却探偵』シリーズ。

主人公が個性的で(『メメント』(2000年)のオマージュを感じるが)

一晩寝ると全てを忘れるという設定を活かした脚本・演出がたまらない。

TVドラマとしては毎回新しい今日子と厄介のドタバタ恋愛と

謎ときが楽しめるのはベストマッチングだ。観ている側も

厄介に肩入れするので毎回ヤキモキされられる。

 

良かった点

厄介を演じる岡田将生は同じ日テレで『ST赤と白の捜査ファイル』同様に

動揺に優柔不断で人が良いが周り(今日子)に振り回される若者を好演。

一歩間違うとストーカーとなってしまう可能性もあるが、

厄介の運の悪さがどうしても今日子を引き寄せる宿命なのだろう。

 

悪かった点

最終章で二人の距離は近づくのだがやはり最後はリセットされる。

しかし『毎日私を口説いてください』のセリフには痺れた。

最終的に今日子が何故探偵をしているかは謎のままだったので、

劇場版で完結して欲しい。(もう難しいかな)