映画バカ一代~観らずに死ねるか~

映画バカ一代~観らずに死ねるか~

映画に関する想いのたけをぶちまけますね。辛口で行きます。たまに甘くなりますが。

大好きな俳優の佐藤二朗)主演で熊本出身の橋本愛が

夫婦別性の刑事のバディを演じるドラマ!

たまたま3話を観たらすっかりハマってしまった。

 

 

 

 

 

あらすじ

沼袋警察署強行犯係の係長四方田誠(佐藤二朗)は

過去の妻の皐月(清水美沙)を殺された過去を持っている。

現在は相棒である23才年下の鈴木明日香(橋本愛)と結婚し、

同居しているが,服務違反に当たる恐れがあるため

署長の井伏(坂東彌十郎)以外には秘密にしている。

日々起こる事件に追われながらも四方田は皐月の事件を追いかけている…

 

 

重要な点

今は便利なTVバーというものがあり、見逃しても好きな時間に見られる。

たまたま観たのが中華料理店で張り込む話で全編お笑いムード炸裂。

そこからの全話鑑賞したが、今風の話題やジェネレーションギャップを

上手く取り込んだ会話の応酬が面白い。

原作は秋元康。流石のエンターティナーである。

 

良かった点

とにかく沼袋署の役者陣が皆面白い。署長は最高。

佐藤二朗は流石の座長(主演)で安定した面白さ。

とにかくドンドン引き込まれていく。

 

悪かった点

橋本愛もキレキレでいい役者である。課長の斉藤由貴

そして郡司刑事役の斎藤京子も可愛い。

平成ライダー第二シリーズとして製作された

『仮面ライダーアギト』(2001年~2002年)の劇場版。

劇場版としては25年前の製作当時に作られた

『劇場版仮面ライダーアギトプロジェクトG4』(2001)に続く第2作目。

アギトは平成ライダー1作目の『仮面ライダークウガ』(2000年~2001年)

と時間軸がずらしてあるものの世界観は共通しており、謎の未確認生命体アンノウン(敵)と

主人公(ライダー)と警察組織(未確認生命体対策班SAUL)の対決を描いている。

ドラマ性の高い脚本で大人が観ても十分楽しめる内容になっており、子供と一緒に観た

父親もハマってしまうこともあった。平均視聴率は平成ライダー最高の11.7%を記録している。

 

 

 

 

あらすじ

全身の半分が凍死、半分が焼死という謎の大量殺人が発生する。

現場に立ち会った元SAULの尾室警視正(柴田明良)は秘密裡の捜査を進めていた。

現在も未確認生命体対策班(SAUL)の管理官である小沢澄子(藤田瞳子)は突然にSAULの解散を命じられ、尾室を含む上層部に抗議しながら大量殺人の捜査を開始する。しかし来るべき敵

との対決には氷川誠の力が必要と判断する。捜査一課を退職し、私立探偵を開業した北条透(山崎潤)は恋人を殺した犯人を執念で捜査していた。そして昔アギトだった津上翔一(賀集利樹)はアギトと言うレストランを開業しオーナーシェフとして働いていた。

 

 

 

重要な点

クウガから始まった平成ライダー初期作品はクウガ、アギト,龍騎、555,ブレイドと

大人でも鑑賞に堪えうるクオリティの作品群であった。ハードな世界観と

練り込まれた脚本、意外な展開。それらを確立したのがアギトと言っても過言ではない。

今作はそのアギトの世界観をそのままにミステリーの要素、警察小説の要素を

加えながら、ラストまで目がはなせない作品となっている。

劇場版2作目にしてTVシリーズのオマージュをエッセンスに展開するドラマは

見ごたえがあった。監督は田崎竜太、脚本は井上敏樹とTVシリーズのスタッフが

担当していい仕事をしている。

 

良かった点

TVシリーズのキャストがそのまま25年後も出演しており、

ファンを裏切らないパフォーマンスを展開している。

いい意味で裏切られたのは北条探偵役の山崎潤。小沢澄子役の

藤田瞳子は出番が多く、主役以上に核となっている。

そして氷川誠(要潤)は満を持して主役を堂々と務めている。

大河ドラマ『豊臣兄弟』でも明智光秀を好演しており

いま一番乗っている役者だ。加集利樹は一歩引いていながらも

やはり重要な役であった。

 

悪かった点

この映画はアギトのTVシリーズを鑑賞後、観ることを勧める。

オマージュが散りばめており、楽しみが増大する。

出来ればプロジェクトG4の鑑賞もして欲しい。

まだまだ続編作るみたいなので楽しみに待ちたい。

新キャストのゆうちゃみとベッキーは可愛かった。

 

西村京太郎原作のトラベルミステリーと言えば

主人公は十津川警部と亀井刑事。

今まで数多くの俳優が十津川を演じている。

三橋達也、宝田明、高橋英樹。若林豪、渡瀬恒彦、神田正輝、内藤剛志

そして船越英一郎 。

今作はTBSの『ザ・サスペンス』で放映された

若林豪主演のシリーズ(1982年~1984年)の最終作である。

シリーズ全5作だが1作目は宝田明が十津川で2作目からが若林豪が

十津川を演じている。

 

 

 

 

 

あらすじ

恋人を凌辱した犯人たちに報復した罪で網走刑務所で三年の刑に服した

は元刑事の橋本(近藤正臣)は刑務所で暴漢に襲われる宇野(多々良純)

を助けるが頭を強くうった宇野は死亡する。出所した橋本は所長から直々に頼まれ、

宇野の遺品を小田切と言う男に返すことになった。出所した橋本を

待っていたのは亡くなった恋人の友人の亜木子(原田美枝子)と

妹の陽子(山村紅葉)であった。三人は東京に向かうが小田切の部屋

にいた男は偽物であった。本物の小田切からの連絡で橋本は東京-宮崎間

のブルートレイン『富士』で小田切と落ち合うことになった。橋本の身を

案じる亜木子は陽子とともに橋本の元上司である十津川を警視庁に訪ねるが…

 

 

 

 

重要な点

十津川警部がGメン75の若林豪が、部下の山さんを下川辰平、

日下刑事が金田賢一の太陽にほえろ組、亀井刑事が坂上二郎(明日の刑事)

一番若手刑事の石毛を船越栄一郎が演じる刑事ドラマのドリームチーム

の布陣に完全にノックアウトされた。

他にも同シリーズには岡本冨士太(Gメン75)や石橋正次(明日の刑事)も出演。

フィルム撮りのザラザラ感が臨場感を盛り上げる。

今作は主役は元刑事の近藤正臣だが、とにかくストイックな役柄が似合う。

ストーリーも宝捜しの要素があり、飽きさせずに盛り上がる。

意外な展開も楽しめた。

 

良かった点

ヒロインの原田美枝子が美しい。山村紅葉もあどけなく少女のような儚さが素晴らしい。

船越栄一郎が直情で若い役も新鮮だ。今作では亀井はあまり出番がなく

山さん(なのに下川辰平)が十津川を補佐して活躍している。

 

悪かった点

相手役も横内正、中村晃子、大地康雄といった実力派や個性派が

脇を固めているのは素晴らしい。

 

 

『柳生武芸帳』で有名な剣豪小説の大家五味康祐の原作の時代劇。

1960年に大映で映画化されているがこちらはTVスペシャル。

宮本武蔵が二人いたという大胆な発想から生まれた奇想天外なストーリー

この作品での好演がきっかけでハリウッド映画『SFソードキル』の

出演が決まった藤岡弘が主演。相手役は江守徹。

 

 

 

 

 

あらすじ

剣の道を究めるため京に現れた作州浪人平田武蔵(江守徹)

と播州浪人岡本武蔵(藤岡弘、)はともに京で高名な

吉岡清十郎に挑む為に奔走するが、ひょんなことから

清十郎に助けられた岡本武蔵、そして清十郎と対決する

ことになった平田武蔵。二人は対決するが佐々木小次郎(東千代之介)

に止められる。やがて二人は互いに試練を乗り越え、対決するが…

 

 

 

 

重要な点

監督は新津佐兵。脚本は長坂秀佳。奇想天外な展開だが

主演の二人の好対照な演技が素晴らしい。藤岡弘、は豪放磊落で

粗暴だが純情な熱血漢。江守は知的だがヒロインへの恋心に苦しみ

それを乗り越えていく力強い武蔵。それぞれの武蔵を描いている。

また森本レオ演じる夢想権之助が二人(特に岡本武蔵)を

翻弄するのも楽しい。これを見ると吉川英治版の武蔵が

何やら馬鹿馬鹿しく思えてくる。

ある意味吉川版のタケゾウが藤岡演じる岡本武蔵で

お城の倉で心眼が開いた後の武蔵が平田武蔵と言えなくもないが…

 

良かった点

二人の武蔵に啓示を与える謎の剣士が東千代之介演じる

佐々木小次郎(映画の当たり役)が存在感があった。

心優しき吉岡清十郎も素晴らしかった。

 

悪かった点

悪役ではないが吉岡伝七郎(神山繫)

そしてヒロイン秋野暢子も結果的に

二人を迷わすのも興味深い。

 

高倉健さんと言えば寡黙でストイックな主人公が

敵の嫌がらせに耐えに耐えて最後に怒りを爆発させるイメージがある。

それは大ヒットシリーズ

『日本侠客伝』シリーズ(1964年~1974年)全11作

『昭和残侠伝』シリーズ(1965年~1972年)全9作

のイメージが大きい。

しかしながら『網走番外地』シリーズ(1965年~1967年)全10作

における主人公橘真一は弱きを助け、強きをくじく、好漢として描かれ

健さんも良くしゃべり、笑う。それを演出したのが鬼才石井輝男。

今作は石井輝男が高倉健と組んで製作された作品。

 

 

 

 

あらすじ

1970年代。やくざの世界から足を洗い,寿司屋になった島谷(高倉健)

は戦死した父親の事で週刊誌の記者克子(梶芽衣子)の取材を受ける。

島谷の真摯な人柄に惹かれた克子は島谷と将来を誓い合う。そのころ

関東のやくざ組織をまとめようとする関西の大組織の動きがあり、

島谷のいた松田組は孤立していた。

 

 

 

重要な点

70年代初頭は従来の仁侠映画が飽きられつつあった変革期。

高倉健は『山口組三代目』でヒットを飛ばし、

伝説の『仁義なき戦い』は同じ1973年公開で、それ以降は

実録路線に大きく東映が舵を切る時代。

石井輝男が新仁侠路線として監督した今作はヤクザ映画としては完成度が高い

のだが、網走番外地の重要な要素である笑いの部分が弱い。

寿司屋で田中邦衛がぼやいている程度では面白くない。由利徹使って欲しかった。

その点とラストが哀しすぎる。もう少し救いがある展開が良いと感じた。

その違和感には理由があり、石井監督は健さんに呼ばれて急遽監督を引き受け、

橋本忍の脚本をあまり理解せずに撮影に臨んたためであった。

石井自身が書いた脚本ならば違和感を感じさせなかったかもしれない。

だからと言って内容は悪くない。しかしながら今作はヒットせず

東映は『仁義なき戦い』の大ヒットで深作監督が台頭してくる。

これ以降、石井は千葉真一とくんでカラテ映画に取り組む。

 

良かった点

主演の健さんは存在そのものがカリスマ。

寡黙で、実直、ストイックな好漢として存在している

競演の安藤昇も大組織の間で筋を通すやくざを演じている。

ヒロインの梶芽衣子が美しい。妖艶さ、純朴さ、ひたむきさ

多彩な女性の魅力がスクリーンからにじみ出ている。

 

悪かった点

普段は悪役の郷 鍈治、成田三樹夫が硬派なやくざを好演。

安藤昇は圧巻の存在感。

政界のフィクサー役の辰巳柳太郎は流石の貫禄であった。

 

大江戸捜査網は日活初のTV時代劇。1970年~1984年まで第三シリーズまで製作されている。

第一シリーズ(1970年~1971年全52話:杉良太郎主演)

第二シリーズ(1972年~1973年全52話:杉良太郎主演)

第三シリーズ(1973年~1984年全536話:杉良太郎~里見浩太朗~松方弘樹主演)

TVの夕方の再放送で子供の頃よく見ていたがまさか15年640話もあるとは

改めて凄い番組だったと感じる。

 

 

 

 

 

あらすじ

「隠密同心 それは時の老中 松平定信の命により、無役の旗本 内藤勘解由が悪の砦に向けて密かに放った、過酷非情の男たちだ。変装、囮、様々な手段を使い、彼らは身を挺(てい)して犯罪者及び、その組織に挑戦する。相手を殺すのは自由だが、我が命を失っても省みる者はない。これは生と死のデッドラインを突っ走るアンタッチャブル。彼らに明日は無い」

とナレーターにあるように江戸の町を守るため、身の危険を厭わず潜入捜査を行う

隠密同心(杉良太郎・珠川哲朗・梶芽衣子)の物語

 

 

 

 

 

 

重要な点

第一シリーズと第二シリーズは日活が製作しているため、まだ隠密同心心得之条

をナレーターに敵の屋敷に乗り込むあの有名なカットはない。

第三シリーズになり日活から三船プロに製作が変わった時、長く続けるために

導入された。第三シリーズになった時日活専属の梶芽衣子が降板している。

また当初は隠密同心であることも名乗らず敵を倒すことも多かったので

助けた善人たちも最後まで隠密同心のことを知らずに別れるパターンが多用された。

その代わり、毎回奇想天外なストーリー展開が多く、改めてみると

第一・第二シリーズは見応えがある脚本・ストーリーも多い。

 

良かった点

杉良太郎が若く、キレの良い演技を見せていて気持ちが良い。

珠川哲朗も渋いながらも人情に篤い井坂を演じ、杉演じる十文字との

やり取りが面白い。

梶芽衣子もまだ娘らしく可憐ながら、変幻自在なくノ一を好演している。

 

悪かった点

若き樹木希林や岡田可愛、白木マリらの隠密同心を囲む市井の

仲間たちも愉快。

柴田錬三郎の産んだニヒルな剣客眠狂四郎。

市川雷蔵の当たり役の大映版が有名だが、何度もTVドラマ化されている。

①1957年『眠狂四郎無頼控』   江見渉主演

②1961年『眠狂四郎』     江見渉主演

③1967年『眠狂四郎』     平幹二朗主演

④1972年『眠狂四郎』     田村正和主演

⑤1982年『眠狂四郎円月殺法』 片岡孝夫主演

⑥1983年『眠狂四郎無頼控』  片岡孝夫主演

※田村正和版はその他にスペシャル版が製作されている。

 

 

 

 

 

あらすじ

眠狂四郎。本名ではない。転び伴天連に身をゆだねた母から

生まれ、狂四郎(田村正和)が幼少の折、母親(山本陽子)は

自ら命を絶った。義理・人情・憐憫の情に心を閉ざした彼は、

自ら事件に関わることはないが、降りかかる火の粉を払うように、

危険な事件の渦中に巻き込まれていく。

 

 

重要な点

クールでニヒルな凄腕の剣客眠狂四郎を田村正和が熱演。

原作者の柴田錬三郎氏も絶賛していたとのこと。

スタッフも監督が大映版(市川雷蔵版)の演出を手掛けた手練れ揃い。

1時間のドラマながら濃密な世界観を構築している。

田村正和自身のニヒルなイメージを確立した当たり役になった。

彼は眠狂四郎にのめり込み、撮影が終わった後しばらくは

他の仕事が出来なかったという。渡辺岳夫の音楽も素晴らしい。

 

良かった点

一時間という特性を活かして原作の短編を忠実に再現した話も多い。

眠狂四郎と関わるとほとんどが死ぬヒロインを東映の女優陣が熱演。

田村正和の殺陣も佇まいも素晴らしいの一言。

 

悪かった点

市川雷蔵版の眠は強いライバル(若山富三郎や天知茂)が度々登場したり

子供や老人に優しい演出があったが(そこが柴田錬三郎は気に入らなかったらしい)

あくまで田村版眠はクールでニヒル。そこが違う。

円月殺法を出さない話もあり、世界観は拘りぬいている。

平幹二朗版は五社英雄が演出しているのだが、そちらも観てみたい。

 

城昌幸原作の捕物帳が原作。数回映画化・TVドラマ化されている。

原作ではさる御大名の御落胤『若さま』が

船宿喜仙の娘おいとを相手に謎解きをする安楽椅子探偵スタイル。

今作では若さまの設定が違って御落胤ではあるが、船頭として喜仙で

働きながら自らも行動し、悪を裁いていく。

 

 

 

 

あらすじ

さる大名の御落胤の若さま(田村正和)は

普段は船頭として船宿喜仙で働いているが、

岡っ引きの小吉(松山省二)と髪結いのお紺(ジャネット八田)を従え、

江戸の悪を裁いていく。そんな若さまを

喜仙の親方(伊藤雄之助)やおふじ(市原悦子)

北町奉行の矢部駿河守(中村梅之助)は温かく見守っていく。

 

 

重要な点

田村正和の時代劇といえば『眠狂四郎』や『乾いて候』

などニヒルでクールなイメージの主人公が多いが、

今作で短期でイナセな江戸っ子の若さまを演じている。

昔観た時は『命駒参上』という決めセリフが印象的だったが

改めて観ると痛快のそのものの展開。普段の時代劇ではゲスト

の善人が殺されてしまうパターンが多いが、

今作では若さまが悪党の先手を打って善人たちを守って

悪党を『血しぶき上げてあの世へいきやがれ!』とぶった切るのが痛快。

柔らかくしなやかな殺陣も素晴らしい。

 

良かった点

主人公の若さまのセリフが多く、早口で意気が良い。

田村正和の新境地を開いた役ではないだろうか。

松山省二と中村梅之助、伊藤雄之助も魅力的。

 

悪かった点

ジャネット八田もお転婆な髪結いが色っぽい。

看板娘のおいとの佐藤万理も可憐で可愛い。

何と言っても市原悦子の大人の女性の艶っぽさが堪らない。

 

集団抗争時代劇の大作『十三人の刺客』(1963年)のTV時代劇版。

主演は仲代達矢でフジテレビ系列で1990年放送された。

当時はあまり注目されなかったようだが、

2010年に仲代の弟子役所広司主演でリメイクされ

当時勢いがあった三池崇史監督の演出も相まってヒットした。

 

 

 

あらすじ

弘化元年(1844年)老中土井大炊頭(丹波哲郎)の屋敷前で

明石藩江戸画廊間宮図書(古谷一行)が切腹した。

将軍家慶の弟である明石藩主松平斉韶(立川三貴)の

暴虐な振る舞いを直訴しての諫止であった。

事態を重く見た土井は、目付島田新左衛門(仲代達矢)

を呼び寄せ、暗殺部隊を結成し、斉韶公の排除(暗殺)

を命じる。

 

 

重要な点

TV時代劇で時間的かつ、予算的な制限もあるためかじっくり描かれる

仲間探しもかなり省略。どちらかと言うと仲代達矢の存在感や

演技を楽しむ内容となっている。63年版で恐ろしいほど

の存在感があった鬼頭半兵衛役は今作では夏木勲が演じて

丹下左膳 剣風!百万両の壷(1982年)以来の仲代との壮絶な殺陣を魅せている。

 

良かった点

島田と鬼頭の二人の友情と対決に絞った演出は見応えがあった。

脚本も63年版とほぼ同じだが、ラストがより切ない。

また放蕩な甥を演じた田中健の前で『放蕩に生きるほうが

武士と死ぬよりも大変だぞ』と別れを告げるシーンが素晴らしかった。

 

悪かった点

ラスボスの斉韶を演じたのは立川三貴。極悪非道な外道ぶりが最高。

萬田久子の芸者おえんも出番は少ないが艶っぽくて良かった。

生き残った人間がどうなったが描かれなかったのも少し残念。

 

 

 

前作から遡って家綱の治世。

一作目よりやや後の設定。

1作目では悪女だった家光正室の孝子が

岸田今日子に代わって善玉になっているのはご愛敬。

※因みに4作目からは幕末になる。

 

 

 

 

あらすじ

将軍家綱の治世。幕閣の権力掌握を狙う紀州藩主徳川光貞(小沢栄太郎)

は明暦の大火が江戸城に迫る中で家綱の後ろ盾で家光の正室孝子(岸田今日子)

の暗殺を企てる。刺客相良正眼(若山富三郎)の凶刃が孝子に迫るが孝子は炎の中に姿を消す。

公儀隠密の地位を追われ、困窮の中に暮らす伊賀一族の上忍多羅尾半蔵(千葉真一)は

謎の尼僧(千愁尼:実は生きていた孝子)からともに光貞の野望と戦ってほしいと依頼を受けるが

是々非々で受けさせて欲しいと返答する。その時すでに相良正眼の姿が二人に迫っていた…

 

 

 

重要な点

今作から志穂美悦子と真田広之が軍団員として登場する。

軍団のユニフォームもマフラーの色で誰だかわかるように変わっている。

半蔵の決め台詞『我が身すでに鉄なり。我が心すでに空なり』も今作から

採用されている。

前作が脚本に大岡忠光26人衆という縛りがあったためかややマンネリ感があったが

今作はオカルト(怪談系)や大衆演劇など実験的な展開もあり、千愁尼が時に半蔵や手下を

騙すようなストーリーも用意された結果、バラエティに富んだストーリーを生み出すことに成功している。

 

良かった点

樹木希林(おりん)が経営する風呂屋の風呂焚き兼三助が半蔵という

1作目からの地位が逆転するのも面白い。

また軍団員が渋めの蟹江敬三、立川光貴、河原崎建三ら個性派俳優を

起用しているのも魅力的だ。

 

悪かった点

ラスボスの小沢栄太郎が時々しかでないので

やや散漫な印象もあることは確か。前作、前々作のような

半蔵と敵陣営のヒロインとの悲恋が描かれなかったのも残念。