人と石の出逢いをサポート

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結婚指輪・婚約指輪を福岡に工房を持ちオーダーメイドで作ってます。
ユダヤの数字 2600年の歴史ある天文学を使って
その人だけの石を探すしています。



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<オパールの石言葉> 希望・幸福   10月の誕生石
<効果>目標を持った人は達成する。 天秤座の守護石
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第1話 人生を劇的に変えた運命の石との出逢いから、オパール鉱山への旅

 

 

 

 

あえw

 

 

  <この青い石に出会ってから
   私の第2の物語がはじまる。>
   <キュランダ鉄道> 果てしなく続く道

 

ここはケアンズから列車で1時間ぐらい入った町「キュランダ」です。 私はオパール買い付けのため自分の目を養う為に張り切って日本から来ました。ここで何故私がここにきたのかをお話いたします。

 

あせ

いよいよキュランダ行きの列車の出発!! 

↓       ↓       ↓       ↓ < マークとの出逢い>

 

 

くぇr

 

 

日々の仕事に充実感を覚えながらも、一方では型どおりの仕事をこなしていくこと に対して空虚な思いがよぎる毎日。 平穏と安定の裏に隠された平凡で退屈という名の代償。満足はしていないが それほど不満でもないという、どこか煮えきらない気持ちのはざまで揺れ動く自分の生き方に 当時の私自身、疑問符をつけざるをえませんでした。

 

 

 

そんな平々凡々なOL生活にひたっていた私に一石を投じたのが、ある日兄から私と母あてに贈られてきたクリスタルオパールブラックオパールでした。 話を聞くとこのオパールはとても価値がありオーストラリアでしか採ることが出来ない石でよく売れているらしいとのこと。 見ると地球のように透き通った青色の中に吸い込まれるばかりの深い緑色の光が魅力的に輝いていて、私は一目でこの石の虜になりました。

価格も私がもらったもので30万ぐらいというのですが、兄の話が本当かどうかを確かめるために近くのお店(宝石店)を見て回りましたが、この地球色したオパールを探し出すことはできませんでした。それから招待された宝石の展示会にもいきましたがとうとうみつけ出すことはできませんでした。

私に大きな疑問がわいてきました。 

どうしてこんなにきれいで、魅力的な石が日本に入ってないのか?」

「私が鉱山に行けば友達にこの石を分けてあげれるかもしれない!!」


本当に単純な発想からでした。

いまやオパールが呼び起こした小さな波紋は、私の心の水面で大きく拡がっていき、ついには私にオーストラリアの鉱山に 直接出向く決意をさせるにまでにいたりました。

決断にあたり、葛藤の日々

■ このままでも十分幸せな人生は生きていける。
  女適齢期、結婚にための準備をしないきゃ。

■ このままで終わっていいの??もっと自分らしく生きていく事は??
  


26歳人生の転機だったのかもしれません。

 英会話の学校に通い資金をためるため夜遅くまで働きました。 人間不思議なもんで目標ができると達成させるんですね!!
副業のノエビア化粧品の仕事では常にトップの成績になり売上も伸びていきました。


そしてその日はやって来ました・・・

忘れもしない1994年9月6日。30歳を迎えた私は意を決して人生の再出発へと足を踏み出したのです。しかしながらいざ決意はしたものの飛行機のチケットを購入 してから9月6日を待つ間は、まさに当時の私にとって葛藤の毎日でした。いろいろな不安が幾度も私の頭の中を襲い、今にもその不安に押しつぶされそうでした。

「このまま日本にいても食べていけるはず。なのにどうして・・・
なのにどうして私は野宿覚悟でオーストラリアの鉱山に行くことを決めたんだろう。」

「もしもオパールを買ってきて誰一人買ってくれなかったらどうしよう・・・」

「帰ってきて働く所がなかったら、30歳過ぎてるので雇ってくれないよね。」

「お弁当やさんなら私にも出来るかもしれない。」


本当に人生をかけた再スタートでした。 さてこの人生の再スタートにどんな事がまちかまえているのか??
不安など数え上げれば切りがありません。それでもその数々の不安を打ち消してあまりあるくらいのオパールへの情熱と希望が、抑えがたい衝動となり私を 前へ前へと突き動かしていたのです。

「オパールの素晴らしさを伝えたい!!」

「それまではただでは帰れない」


この思いこそが、小くはあるけれど当時の私を支えてくれる力強い目標となりました。

私は、一回だけ深く息を吸い込むと空港の出発ゲートをくぐりました。 

オパールみき   第2話に続く> 

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ジュエリースタジオ
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第2話  みきの苦あれば楽あり

一大決心をしてある種使命感にも似た思いに駆られて日本を飛び出した 私が目指したところは、言うまでもなくオパールを生み出す大地、南太平洋に悠然と浮かぶ大陸『オーストラリア』です。

そして私が降り立った場所はというと、日本でもリゾート地として有名な『ゴールドコースト』から50キロメータ― くらい離れたところにある港町ケア
ンズでした。

そこで私は、現地の習慣や雰囲気、そして英会話に慣れ親しむために、 一ヶ月ほど滞在しました。


一歩外に出るとさんさんと降り注ぐ日の光、ビーチに吹くは、さわやかな潮風、見るこくと聞くことすべてが新鮮に思えて、 いまや好奇心の塊と化した私が、だまって大人しくオージーライフを送ったはずがありません。

しかも舞台は南太平洋の 大海原を望む港町ケアンズです。マリンスポーツのメッカ、 ケアンズです。私は、なんのためらいもなくダイビングのオープンウォーターのライセンスを取るため5日間のコースに参加 しました。ライセンスは無事取得できたのですが、それ以上にたくさんの友人が出来たことに本当にここに来て良かったと、 当時を振り返ってそう思います。
 

 

くぇ

 

 

 


夢のような日々が続き、買い物にダイビングに日々とても有意義で今まで私が頑張ってきたご褒美をまとめてもらっているような 楽しい日々を過ごしました。
   

 

 

 

 

あえr

 

 

 

 

もちろん仕事も忘れてはいません。オパールを毎日見て回り、接客の仕方をはじめ価格設定や商品知識 などオパール関連の情報はありとあらゆるものを取り入れ自分の知識として身につけていきました。



そろそろ鉱山へ向けて出発しなければと思い立ち、ケアンズにあるバスの旅券を発行するショップでバスのルートの旅券を買いました。

    <リチャードとの出会いで人生が開ける。夢への扉>

 

 

うぇr

私のルートがとても珍しいということで、ここのオーナー自らが相談にのってくれて、いろいろとアドバイスを受けました。オパール の買い付けをするため鉱山回りをするつもりだと事情を説明すると、オーナーが1人の女性を紹介してくれました。彼女の名前はレズリー。 ブリスベンに着いたら連絡して会いなさいと告げられ一枚のメモを手渡されました。その後、レズリーとは無事会うことが出来るのですが、 この出逢いが私の人生を大きく変えるものだとは、まだこの時の私には知る由もありませんでした。

そんなこんなでケアンズを後にした私が最初にたどり着いた町が、マウントアイザという田舎の炭鉱の町でした。ここのどんよりとした空気 に不安を抱き、命からがらユースに着いたものの、ここのユースはボロボロ。
もう本当にこの日ほど泊まりたくなかったことはありません。 ユースの前に着くと、力が抜け座り込んでしまい、そのまま少しも動くことができませんでした。

その後ウイントンに着きましたが、ここも マウントアイザに勝るとも劣らないすごい所。どんな風にすごいかというと、まるで映画で観た西部開拓時代へとスリップしたみたいな感じ なのです。

 

 

 

 

 

くぇr

 

 

 

 

その夜泊まったところは、1Fはバーで2Fがホテル、人気はあまりなく、そのため怖いという思いからトイレに行くことすらた めらってしまう程でした。暗闇と静寂が包み込むなか、隣室の人が「こんこん」と咳き込む声で、人がいるんだと確信できた私は、ほっと胸 をなでおろし安心感に包まれようやく眠りにつくことができました。

この日は絶え間なく襲いくる恐怖心を拭いさるために朝までウォークマン から聞こえてくる音楽を聞いて気を紛らせていました。
二度とここには来たくないというのが正直な感想です。しかもさんざんな思いをしたに もかかわらずオパールの方も収穫なし!!

愕然とした思いを胸にこの町を立ち、次にたどり着いたところは、ロングリーチ。これまたいつの 時代か分からないような所で、カンザス航空発祥の地ということで立ち寄ったのですが、ちょっとしたミュージアムがあるだけでした。

心身ともにボロボロになりながらやっとの思いで次の目的地ブリスベンにたどり着くことが出来ました。

人間不思議なもので都会のなかに身を おくときは、田舎の静けさが恋しいと思うのですが、いざそういう環境に浸りきってしまうとかえって都会の喧騒が恋しく思うものなのです。 そういうわけでブリスベンの喧騒に触れたことで私が安心感を覚えたことはいうまでもありません。

ブリスベンからバスで1時間の町サーファ ーズパウダイスでケアンズの旅券ショップのオーナーから紹介された女性レズリーにTELを入れました。約束が取れたのはブリスベンに着い て2日後のことでした。いよいよ商談です。今まで使ったことのない$100札を使って自分の目とカンだけを頼りに、念願のオパールを買い 付ける瞬間が目前に迫ったのです。

オパールみき   第3話に続く> 

 

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 第3話 走馬灯のような記憶が甦る。
キィィィィッ!!
ガチャ・・・・

 

 

          <レズリーと鉱山オーナーのフレッドとの出逢い>

  
 (レズリーはリチャードの元の奥様)
 
 
 
 

 

あえw

 

 

 

 

 


まるで映画のワンシーンに出てくるような 宝石ディーラーよろしく白塗りの車を駆って さっそうと一人の女性が私の前に登場してきました。 そうです。彼女こそが、私が宝石ビジネスに 飛び込んで最初の取引相手となった人、宝石ディーラー のレズリーです。

すすめられるがままに車の中に招き寄せられ商談を することになったのですが、宝石が入っているアタッシュ ケースを開けるやいなや、私の目に飛び込んできたのは、 まさにこの世のものともいえぬきらびやかな光景でした。 アタッシュケースの四角い枠が、外界を遮断するかのように 存在し、それに区切られた空間だけが色とりどりの星屑を ちりばめた小宇宙といった感じで広がっていました。 見入っていた私に向かって

どうですか?
お気に召しましたか?


と、レズリーは問い掛けてきました。

ふぁ~びゅらす・・・えくせれんと・・あんびりーばぼぉ・・・

 

 

 

 


形容しがたいくらいの美しい光景を目のあたりにして唖然としていた私は、 思いつく限りの「素晴らしい」を意味する英単語を連発していました。

 

 

 

 

うぇ

 

 

 

 


時がたつとともに商談は進み、1つ1つと気に入った石を選んで いったのですが、日本円にして一泊800円ほどの宿の泊まっていた 私にとっていきなり何百万相当の買い物を今しなければいけない と思うと、今自分が直面している事の重大さに本当に足が震える思い でした。

今決断する!!

これが私にとってのブレイクスルーだったということは言うまでも ありません。
売れるという保証などないものに、いろいろな思いに まみれて築き上げてきた全財産をつぎ込むということは、当時の私 にとっては、まさに人生最大の賭けでした。

とてつもなく大きな決断に迫ら れているという現実とそれがもたらすプレッシャーが、津波の如く押し 寄せてきて、間近で宝石のことを一つ一つ丁寧に説明してくれている レズリーの言葉ですら耳に届いてないかのようでした。


そんな迷いの真っ只中を意識が走り抜けていくさなか、私の脳裏にこの日 のために今までがんばってきた記憶が走馬灯のように映し出されてきたのです。

仕事から帰ってから夜遅くまで英会話の勉強をした事やオパール買い付けの資金を作るためサイドビジネスの化粧品を売りまわった事、そしてオーストラリアでの不慣れな一人旅の事などなど・・・・・ いくつもの記憶の断片が浮かんでは消え、また浮かんでは消えしていました。


このまま何も得ずには帰れない!

人生は一度しかないんだ!!のるかそるか!!


私は、その思いに背中を押されるようにして決断を下したのです。

OK,レズリー
この石とこの石、そしてこの石も・・・

 

 

くぇ

 

 

 

 

 

 


自分の目とカンだけを信じてレズリーにオーダーを出しました。

ドッドッドッ・・・

頭が真っ白になり、鼓動が激しく胸を打ち鳴らし、 買い付け代金を彼女に手渡すときにはもう極度の緊張 と興奮からで全身から汗が噴き出ていたのを覚えています。

 キャッシュと引き換えに宝石を受け取る私の手は、微妙にそして 小刻みに震えていました。
汗ばんだ手を拭うためにポケットから ハンカチをとりだして手の平を拭うと、タイミングを見計らうよう に、レズリーが手の平を差し出してきました。

 彼女は、商談の成功を意味する握手を求めてきたのです。それに応 じてこちらも手の平を差し出し、彼女と堅い握手を交わしました。


取引無事成立!!

彼女にお礼を言って、車を降りるとさんさんと照りつける南半球特有 の大きな太陽が私を出迎えていました。 私は、走り去るレズリーの車を一瞥すると、そのままホテルへの帰途に つきました。

かくしてはるばるオーストラリアまでやってきて念願のオパールをついに手に入れることができたのですが・・・・

ホテルに帰って買い付けた宝石を一つ一つ丹念に見ているとき、私の心はもうオーストラリアにはありませんでした。私の心ははるか遠く大海原を隔てたところに浮かぶ生まれ故郷日本へと馳せていたのです。

<オパールは財産として受け継がれる。>

さて話は変わりますが、オパール、特にブラックオパールは世界で ライトニングリッジでしか採れないため値段が下がることはなく財産 としてもたれる方が増えています。

日本人、株や土地を買ったりして 財産を残そうとしますが

オーストラリアの人は良い質のオパールを子供 たちに譲っていくそうです。
そういう蓄財方法もオパールが身近に採れる オーストラリア特有の素敵な慣わしですね。
 

私も子供が出来たら、譲っていけるよなオパールを持とうと思いました。



 ここでの教訓 
■ 決断とは、決めて後ろを振り向かない事!!
■ そして、後悔は決してしない事
■ 人生を賭ける時は、前しか見ない。


オパール みき  <第4話に続く>

 

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