5月に入り、就労移行支援施設の利用が始まり…
娘の生活はにわかに忙しくなりました
月 午後から就労移行支援施設
火 お休み
水 午前・通信高校
午後・病院受診
木 午後から病院のデイケア
金 午前・通信高校
午後・就労移行支援施設
土 お休み
日 お休み
健康体の18歳のスケジュールならば、寧ろ楽勝なスケジュールなのでしょうが
まだまだ病気の症状も安定しているとは言えない娘には、結構攻めたスケジュールとなっております
とにかく起きている間中、何かをしている娘
暇さえあれば勉強しているし。
(※今はピアサポーターの勉強です)
日曜日はパン作りを楽しみにしているし。
放っておかれたら、何日でも何もせずに転がっておける自信がある怠け者の私には、到底考えられません
「キツかったら休みなさいよ。」
と言って、一応娘も
「分かっとるよ。ちゃんと休むね！」
と言ってはおきながら…
未だ一度も休んだことはありません
「やっぱりブレーキが壊れてるな…」
そう確信してしまいます
娘が少し前に通い始めたデイケア。
木曜日のみが手作業(手芸等)の日なので。
娘は毎週木曜日の2時から1時間半、デイケアのOT作業に通っています。
それこそ、自由参加で特にお休みの連絡も入れなくてもいいそうなので…
キツい時には木曜日のデイケアはお休みするように言っています。
だけど決して休みません
若い女性の作業療法士さんと仲良くなって、行くのが楽しいらしいです。
我が家の玄関には、娘がOT作業でせっせと作ってきたフェルトの小物が溢れかえっています(笑)
1日に1個、作ってきます。
暫くは動物シリーズで攻めていましたが、ネタが尽きたのか(笑)
最近は食べ物シリーズにシフトチェンジしたそうです
(※今でもアンパンマンが大好きな娘らしいな、と妙に納得)
とにかく無理をし過ぎてまたもや再燃するのが1番の恐怖なので
私もかなり身構えてしまいますが
もう18歳になった娘
本人の「大丈夫」をもう少し信用してあげようかなぁと、母親として少し距離を取りつつ見守る術を勉強中です
娘が通う就労移行支援施設は、午後から工賃が貰える作業が2時間あります。
取り敢えず、娘は午後だけ週2で通っています。
お菓子の箱折や、チラシの封入作業。
比較的ラクな仕事が多いのだろうと勝手に思い込んでいました。
しかしいざ通い始めると、様々なお仕事があることが分かりました。
ある時は結構疲れて帰ってきていました
なんとその日は外回りのお仕事だったらしく…
駅前にある、アコムやアイフルの店舗の掃除です🧹
ワックス掛けまでの大掛かりな掃除だったらしく
娘はヘトヘトになって帰ってきました
帰りの電車は寝てしまって一駅乗り過ごし…
家に着くや否や、リュックを背負ったままうつ伏せに倒れ込みました
疲れ果てた娘を見て青ざめた私でしたが
「疲れた〜〜死ぬかと思った
」
倒れたまま雄叫びをあげた娘の様子は比較的明るく
すぐに安心はしました
いつもその日の仕事内容を話してくれる娘
何日か通ってようやく、施設の作業内容が見えてきた様子(笑)
外回りのお仕事があるなんて想定外だったので、娘は驚いた様子でした。
毎日、行く度に作業は違うみたいです。
どの作業も慣れたら大丈夫な作業ばかりですが、娘は「慣れる」のに時間がかかります
行く度に
「今日は何の作業かな…」
と心配でたまらないらしいです。
根底には娘の生真面目さがあります。
「きちんとしなければいけない。
失敗してはいけない。」
(普通よりも)真面目すぎて、見ていて可哀想になります
「(娘は)いい加減なくらいで丁度いいんだけどなぁ…」
見ていて本当にそう思う母です
店舗お掃除は窓拭きを担当したらしいです
「めっちゃ腰が痛くなった…」
聞けば、ものすごーーく丁寧に磨き上げたらしいです
必死で窓をピカピカに磨き上げる娘の姿が目に浮かびます(笑)
「そんな腰痛めるまで頑張らんでも…そりゃ適当は良くはないけどさ。
ある程度キレイにすればいいんやない？！」
適当な母の適当なアドバイスに娘は、
「ダメやろ！！だってお金を貰いよるんやけん。きちんと仕事せんと
！！」
就労支援施設だからといって。
工賃500円だからといって。
きっとお仕事を依頼している会社の方も、娘たちがこんなに一生懸命に丁寧に掃除をしているなんて、思ってもないだろうなーなんて考えてしまいました。
それは私自身もそうでした。
娘がこんな風に施設利用するようになったからこそ、初めて知る事ばかり
何の病気もなく当たり前に生活している人たちよりも。
どこかしら不自由な想いをして生活している人の方が、純粋で真面目なのかもしれません。
皆、真面目に働いているのに。
工賃500円とはいわずに、もっと高くてもいいくらいです
働く意欲は沢山あるのに、病気のせいで働けない人たちは沢山居ます。
もっともっと…
娘のように病気をもつ人たちが、自分らしく働ける場が増えたらいいのになぁと考えさせられました。
本来、親が子供に
「いい加減にやりなさい。」
なんて教育したらダメなのでしょうが…。
私は娘に懇々と言い聞かせました。
「人間、上手にいい加減にやっていくのが大事よ。悪い方じゃなくて「良い加減」ね！
一生懸命やることはいい事よ？
いい事やけど…
その結果、あんたがまたもし再燃して入院しても、会社や周りは誰も助けてはくれんよ？
ママもそうよ？何も助けてやれん。
再燃して、辛い想いをするのはあんた1人だけなんよ。
そこには何の得もないよね？
自分の身体は自分にしか分からんのやけん。
キツいと感じたら休む。
「良い加減」にやる。
これから働くようになったとしても、そこはしっかり自己管理してね！」
窓を完璧に拭きすぎて腰を痛めた娘は、私の言葉が身に染みたようで(笑)
「これから、休む勉強も始めてみるね！」
と言っていました
「休む勉強？！」
いつでもどこでも休みたい私は、休めない娘のことが理解出来ません
