コスモスコスモスコスモス

4月に入り主治医が変わり(5人目)


娘の現在の処方に疑問符を持たれた新しい主治医。


「少しずつお薬の整理をしていきましょう!!」

と言われました。


勿論、お薬を出来るだけ減らしたい私たち母娘には有難いお言葉なのですが…


前回の主治医も、4月に変わった時にはそう言われていました。


「よく普通に歩いていられるな、っていうくらいの大量処方ですねあせる

びっくりしました。

これから少しずつお薬を減らす方向でやっていきましょう!」


その言葉を聞いた時に、娘と2人で「お薬が減らせる!」と期待に胸を膨らませた事を思い出します真顔真顔


でも蓋を開けてみると…


丸1年で、減ったのは

クエチアピン50mgのみ……。


主剤が減らない事には副作用止めも減らせる訳がなく汗


結局は劇的な改善は見られないまま1年が過ぎた感じです。


なので今回もまた、主治医が変わったタイミングで

「お薬を減らす方向で!」

と言われたとしても…


私と娘の気持ちは何処か冷めたものがあり汗汗


「どうせ無理やん…」

と諦めの気持ちが強くあるのも事実です。


黄色い花黄色い花黄色い花

新しい主治医が早速手をつけられたのが、副作用止めの「ジスバル」でした。


「遅発性ジスキネジア」の疑いで処方されたこのお薬。


「そもそも遅発性ジスキネジアだったのかも疑問ですね…」

そう言われました。

(今更?!)



ジスバルは前々回の主治医が処方されたお薬です。

リスペリドン変薬入院の時に酷い幻聴再燃が起こり、その時の主治医です。


娘の酷かった時の状態を間近で診てくれた主治医の処方だったので…


私は一定の信頼感は寄せていました。


実際ジスバルにより、舌の震えは少し治まったと娘も言っていましたから。


そして前回の主治医に変わりました。

前回の主治医もまた、ジスバル処方に疑問符ではありましたが…


(何故だか)積極的に動かす事はされず、ジスバルは残されたまま1年過ごしました。


そして今回の主治医。


少しでも娘の大量処方のお薬を減らしてあげたいと考えてくれたのだと思います。


娘の舌の動きを確認されて…


「やはり遅発性ジスキネジアではない可能性がありますね。

一旦、ジスバルを外してみましょうか?多分何も変わらないとは思いますので…」


ここ3ヶ月ほど、生理も2日で終わるらしく。

それもジスバルの副作用が考えられるとの事。。


私も娘も「お薬が減らせる!」との思いから、二つ返事で了承しました。


ヒヨコヒヨコヒヨコ

ジスバルを外すこと1週間…


娘の舌の震えは酷くなりましたネガティブ


今までは小刻みに震えている感じだったのが、舌が捻れるようになったらしく…。


24時間ずっとなので、不快感から気持ちも塞ぎがちになってしまいましたネガティブ魂


次の診察で娘の舌の状態を確認された主治医は、慌ててジスバルを戻されました。


「ジスバル、効いてたみたいですねあせる

ごめんね、1週間外してしまって辛い思いをさせてしまったね汗


娘に謝られていました(笑)


でも今回、思い切ってジスバルを外してみたお陰で…


今まで効いてるか効いてないか半信半疑だった部分がスッキリはしました。


「ジスバルが効いてる!」

と分かって良かったです、という気持ちですひらめき電球


カメカメカメ

精神科の治療というのは、それぞれの医師の考え方次第で処方内容も大きく変わるのだと、私は思う部分があります。


外科的な病気と違い、この症状にはコレ!!といった確固たる正解がないのが原因かと。


脳という、ともすれば全身を司る部分が冒されるということ。

それは、体というよりも精神面に深く強く影響を及ぼしてしまうが故に…

その人自身の「根源」ともいえる部分が蝕まれてしまうことで、患者は得も言われぬ苦しみに陥ってしまいます。


それはお薬でどうにかなるものもあれば、ならないものもあると思われ…


「統合失調症」の特効薬がいまだに出来ていない事が、この病気がいかに難解な病気であるのかを物語っている気がします。

(※あくまで素人の視点からです)


現在お薬は沢山、あります。


お薬が沢山あるが故に、治るも治らないも医師の処方の腕次第となるのは否めません。


もう私たち患者側は…


医師を信じて従うしか無いわけで…


「この病気は、ピタッと合うお薬を見つけるのが大変」

なのだと、本かブログかで読んだ気がします。


担当薬剤師さんも言われていました。


「先生によって、やっぱり好みの(?)お薬があるみたい。処方薬の癖みたいなのはどうしてもある気がしますね…。」


そうなると、私たちは主治医の(処方)手腕に賭けるしか道はなくあせる


とにかく今は、新しい主治医に祈るような気持ちです🙏


てんとうむしてんとうむしてんとうむし

現在、

オランザピン20mg

クエチアピン400mg

(頓服ほぼ毎日25mg)


新しい主治医は変薬の提案をされました。


いま現在置かれた状況で選択出来る、3つのパターンを娘に説明されました。


①変薬したお薬が効いて、量も減り副作用も減る。

②変薬でまた再燃してしまう可能性。

③取り敢えず現状のまま、様子を見る。


まぁ…

隣で聞いていた私は、何の迷いもなく③を選びました真顔(心の中で)


そもそも2回目の再燃は変薬時だったので。


あの状態から、ようやく1年かけてここまで回復して…


わざわざリスクを冒してまで変薬する必要がどこにあるのか?と。


学校にもやっと通えそう。

電車、バスにも少しずつ乗れるようになってきた。

好きな料理やパン作りも楽しめてる。


この生活が、変薬で一気に崩れ去る恐怖しか私には湧きません不安


「別のお薬が効くかもしれない」

それはそれで、魅力的な言葉ではありますが…。


すると娘は何の迷いもなく…


「今のままでいいです。」


と言いましたにっこり


娘はしっかりと主治医に伝えていました。


「通信高校をどうしてもあと1年で卒業したいです。

もしも再燃してしまったら、また酷くなって入院も長くなるから。何よりそれが一番怖いです。

今のままがいいです。」


主治医は笑って言われました。


「ではそうしましょう。

取り敢えずまだ高校卒業が残っているので、今年の変薬は現実的ではないですね。

このまま様子を見てみて、生活が落ち着いたタイミングで変薬を考えてもいいかもしれませんね。」


私はホッとしましたDASH!


「もう変薬はこりごりですあせる

あんな状態にまた娘がなるリスクを冒す勇気は、私にはありません悲しい


思わず言ってしまいました汗


無表情な先生だけど(笑)


きちんと私と娘の意思を尊重してくれます。


わんわんわんわんわんわん

「もしかしたら…

また1年後には娘の状態が今よりも安定して、お薬が自然と減らせている可能性もあるかもですよね?」


私は祈るような気持ちで主治医に尋ねました。


「勿論です。ただ…

ショックな話をするようですが。

娘さんの場合は、症状を抑えるにはある程度のお薬の量が必要なのかもしれません。

今までの経過を見る限り、そんな印象を受けます…。」


先生…泣


「そんな悲しい「予想」はいま私たち母娘に伝えてくれなくてもいいんですけど〜悲しい

なんて心の中でツッコミながら…


私は娘を最初に診てくれたS先生をボンヤリと思い出していました。


S先生は、とても癖のある先生で笑い


雰囲気からなんというか…

独特でした(笑)


どこかフワフワした雰囲気の先生で、歩き方や動きがトイストーリーのウッディにそっくりだったので、娘と「ウッディ先生」と呼んでいました笑い


しかし娘は、癖のある先生になかなか心を許すことが出来ずに…

結局、今の病院をソーシャルワーカーさんに紹介してもらう事となりました。


でもいま思えば、とても良い先生だったのだろうと分かります。


病気一つしなかった娘が「統合失調症」と診断され…


診察室で泣きそうになりながらも私は、

「治りますか?」

と聞きました悲しい


するとウッディ先生はあっけらかんと言われました。


「勿論、治りますよ〜。

治すために、僕だって今こうしてお薬を出してるわけですからね(笑)」


すごく軽くそう言われました。


でもその一言で、私の心は随分と救われました。


「治るんだ…。よかった」

胸を撫で下ろしたのを覚えています。


治るか治らないかなんて、そんなことは誰にも分かるはずもなく…


それでも先生は敢えて明るく、そう答えてくれたのだと思われます。


当時、この病気に対してあまりにも無知だった私は、素直に先生の明るい言葉を受け取りました。


そして転院後…

娘の病状がとことん悪くなり絶望の淵にいた私には、あの時の先生の言葉が唯一の救いだった様な気がします。


正解か正解じゃないかなんて、そんなことはどうでもいいことで…


それほどまでに、あの時の先生の一言は私にとってとても重いものでした。


あの時は有難うございました、と。


今になって、S先生の優しさに感謝している私ですキラキラクローバーキラキラ