3月に入り、通信高校の『今年度の履修登録・卒業後の進路に関する三者面談』がありました。
全日制高校に進学し、1年間通う事を無理してしまい…
その結果、酷い再発をした後の通信高校への転校でした。
転校した2年生の時に取れた単位は、僅か10単位。
その為、高校卒業に必要な単位が3年間では全て取る事が出来ずに、卒業が1年延びてしまいました。
今年は高校4年生になる娘です
最初は卒業が同級生とズレてしまう事に落ち込んでいた娘でしたが…。
今は「ゆっくり自分のペースで進もう」と前向きに捉えています。
卒業が延びた事で、あと1年、学校との繋がりも継続されます。
病気に振り回され、高校生らしい生活が何一つ出来なかった娘
残り1年。
少し余裕が出来た娘が、何か一つだけでも「思い出に残る高校行事」
を経験出来るといいなぁ…と。
私は密かに願っています
三者面談はまずは今年度の履修登録から始まりました。
卒業に必要な単位はあと22単位。
下世話な話になりますが、1単位1万円ちょいです💸
ざっと計算しても22万。
私立校なので、プラス施設運営費があります。
本当に大きな額です。
お金のない私は溜め息が出ますが
でも、やはり「高校卒業」させてあげるまでが、最低限の親の役割だと私は思っています
勿論、下の娘には大学や専門学校への進学も考えてほしいと思っています。
2人の娘の、ある程度の道筋をつけてあげるまでは…
私は頑張って頑張って頑張らないといけません
履修登録が終わり、具体的な卒業後の進路の話になりました。
娘は少し前から先生に、「就労支援Ｂ型」のパン屋さんを利用したい旨、伝えていました。
娘が行きたいパン屋さんは、表向き「就労支援施設」である事が分からないように配慮してあります。
私も相当ネットで検索してみたのですが…
とにかくお洒落なインスタしか出て来ず
詳しい情報には何一つ辿り着くことが出来ませんでした。
娘から話を聞いていた先生も、色々と調べてくれていました
そして、
「どうしてもパン屋さんがいいの？
就労支援ならいっぱい、色々な所があるよ？」
娘に聞かれましたが、やはり娘は
「(そこの)パン屋さんがいいです！」
と意思は固そうです
Ｂ型よりもA型のほうが、雇用契約を結ぶ為に最低賃金も補償されるので…
先生はA型を勧められました。
でもそれは、既に主治医と病院のソーシャルワーカーさんと話し合い済みです。
まだ病状が不安定なので、極力無理は禁物。
アルバイトさえした事がなく、仕事自体が初めてなので、まずはＢ型で緩くが良い。
Ｂ型の方が無理のない勤務形態を選択出来る。
そうした理由から、主治医は
「絶対的にＢ型」だと言われました。
私としても、娘の目指すところはお金云々では無いこと。
身体が一番大切だと。
学校の先生にお伝えしました。
学校側としては社会に送り出す生徒を、あくまできちんとした「就職先」へと繋げてあげるのは当然のこと。
だけど娘の身体のことを考えたら、それは現実的ではありません。
学校側もこちらの意向に理解を示してくれました。
娘の意思を確認された先生は、早速その場で、そちらのパン屋さんへ連絡を取ってくださいました。
色々と確認することがありました。
娘は18歳にはなっていますが、卒業が延びた為にあと１年はまだ高校生です。
病院のソーシャルワーカーさんの話によると、事業所によっては学生不可のところも多いらしく
あと、事業所を利用する仕組みもよく分からず
電話を終えて帰って来られた先生が開口一番、
「すごーく親切に教えていただきました〜。電話の感じはすごく良かったですよ。」
学校の先生も、あまり就労支援施設の利用については詳しくなく、
「よく分からない」
状態だったらしく
小規模な通信高校なので、未だ卒業生でそういった進路に進んだ子が居ないのだと思われます。
問い合わせたパン屋さんが親切に教えてくれた「施設利用の手順」は、結構複雑でした
私が問い合わせをしても、きっと理解出来なかった自信があります
学校側から問い合わせてもらって、本当に助かりました(笑)
娘は就労経験が無いので、まずは「就労支援施設」の利用が必要。
そこで「支援相談員」と繋がること。
「支援相談員」を介して、職場見学からの利用手続き。
ざっとですが、こんな流れらしいです。
※(正解かは分かりませんが、あくまで私が理解した流れはこんな感じです
)
そして、なんと。
娘が通っている通信高校(地方のサテライト校)の母体は、福祉施設です。
校舎の目と鼻の先に、系列の「就労支援施設」があるとのこと
系列なので、優先的に利用出来るそうです。
そして、学生でも利用可とのこと。
「このまま見学へ行きましょうか？」と、そちらにすぐに電話連絡をしていただきました
が、しかし。
その日は「支援相談員」の責任者の方がいらっしゃらないとのことで…。(残念！！)
日を改めての見学となりました。
昨年までの三者面談は、まだまだ先行きが全く見えずに…
ただ履修登録をして、終わり。
だったのですが。
今年は違いました。
私にはほんの少しだけ…
今まで全く見えなかった娘の未来の道筋が見えた気がしました🛣️
勿論、まだ何一つも具体的には動き出したわけではありませんが
そんな未来の話が出来るようになっただけでも、私にとってみたら奇跡のような喜びです
ひな祭りの日🎎
娘は祖母に習ったちらし寿司を作ってくれました。
作ったのは3回目ですが、またまた腕を上げていました
お吸い物も美味しく
なんと受験間近の妹の為にと、ココアケーキまで作ってくれました🍰
本当に一生懸命で優しい娘です
まだまだ先行き不透明な娘の未来。
だけど確実に昨年よりは前進しています
ただただ果てしなく真っ暗闇だった３年前…
目隠しをされたまま前へ進むような…
長い長い３年間でした。
私は、ようやく僅かな道標を見つけた心持ちです