私の誕生日直前の日曜日。
娘が、私の為にパーティーメニューを作ってお祝いしてくれました
受験生である下の娘は、週3日は塾です。
私の誕生日の日は塾の日で、揃って食事が出来ません。
なので前倒しで日曜日に作ってくれました
前もって何が食べたいかを聞かれた私
「え〜
ポトフ食べたいなぁ。あと、ミートローフとかってオシャレで食べてみたいな〜
」
娘は私の希望を元に、自分であれこれ調べてメニューを組み立ててくれました
買い出しは何日か前の、私がお休みの日に済ませて…。
あとは私は何も詳細は聞かされず
娘は徹底した秘密主義を貫きました
日曜日は昼過ぎから台所に籠り、半日がかり。たった1人ですべてのメニューを作ってくれました
ローストビーフ手毬寿司
ミートローフ
アボカド、チーズ、生ハムのサラダ
カレー味のポトフ
どれも本当に美味しかったです
途中、ミートローフを型から出す時だけ応援を頼まれました
とにかく過剰に心配する娘は、中まで火が通っているのかを入念に確認
念には念をで(笑)規定時間よりも更に15分追加で焼いていました
型から出してみると…
少しお肉を詰める時に緩かったのか？
詰めたチーズが隙間から溢れ出して型崩れしている部分がありました。
娘曰く…中に詰めたゆで卵を潰してはいけないと思い、遠慮がちに詰めたとの事
型崩れしたミートローフを前に、
「失敗やん…」
と泣き出しそうになっている娘
色々な面で、私の腕の見せ所です💪
「大丈夫、大丈夫
綺麗に盛り付ければなんて事ないって！
味は絶対に美味しいんやけん
匂いで分かるよ！めっちゃ美味しそう
」
言葉では必死に娘を讃えながら…
私はなかなか自信のない包丁捌きで🔪
崩れかけたミートローフを切り分けていきました
何個かはグチャリと潰れてバラバラになってしまいましたが
心では悲鳴を上げながらも、私は努めて冷静に(笑)
「大丈夫、大丈夫！！下の方に隠して上手に盛り付けよう」
すると…
娘は崩れてしまったミートローフにただ落ち込むのではなく。
いかにして崩れたミートローフを見栄え良く盛り付けるかに、すぐに気持ちを切り替えていました
こんな些細な事からも、私は娘の回復を実感しました。
もう少し状態が悪い時の娘なら…
崩れたミートローフだけのせいで、全ての思考が停止してしまい…
きっと他の事までおざなりになってしまうくらいに、一気に深淵にハマっていた事でしょう
本来(発症前)の娘は、とてもガッツのある子でした
幼稚園からずっと習っていたピアノの先生はとてもストイックで
毎年出ていたコンクール前には、本当に熱くご指導を賜り(笑)
なかなか本番前にもかかわらず練習に身が入らない娘は、よく叱られていました。
これでもか！というくらいに叱られて、 泣き出した娘
30分のレッスン中、頑として「ピアノを弾かないストライキ」を起こしたりした事もありました。
とにかく負けん気が強い子でした。
プライドも高く
そして、怒られても本番で失敗しても…
ケロッとしている逞しさがありました
「ガッツがある娘だなぁ…」
と、どちらかといえば弱気で凹みがちな私は感心していたほどです。
それがいつ頃からなのか。
小学校高学年頃から？
娘は極端に弱気になっていきました。
本番に滅法弱くなり…
失敗してもすぐに立ち直っていたガッツは影を潜め…
それでも小学生の間は、無難にステージをこなしていたのですが。
中学生になると、極端に本番に弱くなりました。
有り得ないミスを犯して、泣いて舞台袖から出て来たり。
昇級試験では、ステージ上で魔の無限ループに陥りパニックになったり。
充分な技術は持っていながらも、本番では実力を発揮できない事が多くなっていきました。
何が娘を変えたのか。
小3頃から始まったイジメが原因か？？
それとも元々の性格が顔を出してきただけなのか。
今でも分かりませんが…。
あのガッツの塊だった娘だって、本来の娘なのだと私は思っています。
娘が病気になってから。
娘が話を聞いてもらったりしていたカウンセラーさんや看護師さん。
それら沢山の人の見解は…
娘が本当の気持ちをずっと母親である私に遠慮して言えなかったこと。
繊細な娘の本質を分かってあげていなかった母親の関わり方のまずさ。
その結果、娘は病気を発症するほどに悩みを抱え込んでしまった…。
といった感じだと思われます。
少なくとも私は、暗にそう思われているのだと感じていました。
だけど、娘が発症するまで14年間を共に過ごしてきた私からすれば…
私がただひたすらに頑張ってきた子育て全てが。
こんな大変な病気になってしまった理由付けにされているようで、本当に不快でした。
離婚した時から…
うちは娘2人なので、絶対に再婚はしない。
私の全ての生活は娘たち優先に考え。
決して綺麗事ではなく。
私は自分の人生を犠牲にしてまでも、娘たちが幸せになる選択をしてきたつもりです。
じゃあネグレクトの子はみんな統失になるのか？
親がDV気味な家庭の子はみんな統失になるのか？
心の中でそんな悪態をつく私
私はネグレクトしてもいないし、DVなんてもってのほか。
大事に大事に娘たちを育ててきたのに。
時には厳しく叱りつけることもありました。
だけどそれは娘たちのことを思ってのこと。
人様に後ろ指をさされないように。
人様に迷惑をかけないように。
恥ずかしくない大人になってほしい。
そして何より、人に愛される人になってほしいという願い。
私自身が両親に厳しく育てられたように。
「躾」は親の責任だと今でも思っています。
あ…
でも…
虐待する親はことごとくそれを「躾」だと主張する現実
娘が精神疾患を発症した以上、私のそれもやはり虐待の一種だったのか…。
周りからの悪意のない無言の責めを感じ続ける事は、娘が病気になったショックと合わせてダブルパンチでした
我が家のお小遣いは本当に恥ずかしいくらい少なく
長女 3000円。
次女 2000円。
今時、小学生でももっと高いかも
でも遊びに行くときなんかは、その都度祖父母からお小遣いを貰ったりしているので
なんとなく、それでいいか〜的な感じでいまだに値上がりに至らず。
バイトもまだ出来ないので、臨時収入はお年玉のみ。
にも関わらず…
私へのクリスマスプレゼントを毎年くれる娘たち。
そして更に…年明けすぐに私の誕生日はやってきます
今年のプレゼント
長女
化粧ポーチとピアス
次女酒の肴・缶詰セット
渋すぎる次女のチョイスに噴き出してしまいましたが
こんな駄目な母親の為に、プレゼントを用意してくれる娘2人♡
長女も…
普段は生意気真っ盛りの次女も…
なんだかんだで一応、私の事を好いてくれているのかなーと嬉しくなります
年を重ねるのは切ないけれど(笑)
誕生日を祝ってもらえる、というのは嬉しいものです
優しい娘2人。
私の子育てはあながち間違いではなかったのかもしれない？？
なんて思えてきたり。
子育ては本当に難しいものです。
答えが出るまでには長い長い年月がかかり…
いや、生きてるうちに答えが出るとも限らず。
まだまだ暗中模索中の…50歳手前の私です