9月最後の金曜日。
今年最後の推し活に無事に行ってきました
ナイターの時は、14時に出発🚗
会員は試合開始3時間前から練習見学が出来るので
そこで前の方の席をゲットして、推し選手を見るのが毎回、私たち母娘のルーティンです(笑)
この日は球場に来るまでに、私と娘との間で一悶着がありました
いつもは野球観戦の日は、すこぶる機嫌の良い娘なのですが
この日は、疲れが溜まっていたのか?
寝不足だったのか?
気分の落ち込みなのか?
とにかく朝から顔つきが変でした。
(調子悪い時お決まりの能面顔…)
調子が悪いのならば、野球観戦に備えて午前中ゆっくりすればいいものを……
何故だか、その日にする必要もない勉強をやり始めました
能面で、ひたすら文字をびっしりノートに書いています
夜遅くまでの野球観戦の事を思えば、私には恐怖にしか感じませんでした
「何もいま勉強せんでよくない?」
「いいやん、別に」
明らかに調子が悪い様子です。
そんな時、娘は分かりやすく受け答えがぶっきらぼうになり…
祖母も私も思わずイラッとしてしまいます
言い方に気を遣えないので…
(余裕がないのでしょうが…)
言われた側からしたら、「何?!その言い方は?!」
となるのです
いつもなら、私は当たらず障らず…
グツグツした気持ちをグッと堪えて自分の中で治めるのですが
それは娘が病気になってから、無意識に私が身に付けた行動の一つです。
私の育て方が悪かったから娘が病気になった。
私の対処はずっと間違っていた。
私の言葉が娘を追い詰めた。
(娘が発症して3年間)
何人もの娘の心理カウンセリングの先生との面談の中で、暗にずーっとそう言われ続けたと感じていた私は…
無意識に娘を叱れなくなっていました。
まぁ…
あまりにも娘の病状が悪すぎて、とてもじゃないけど怖すぎて叱れない…
というのが本当だったかもしれませんが
もしも私が叱った事で、幻聴が激しくなったりしたら
そうなるくらいなら、当たらず障らず何もしないのが一番です。
そんな日々を長く過ごすうちに、それが私の中での「当たり前」になっていました。
だけど、私のストレスだけは恐ろしく溜まっていきます
先日の病院での心理カウンセリングの先生との面談で…
何か今まで張り詰めていた糸がプッツリと切れてしまった私
何日か、本当に抜け殻状態でした。
「もう嫌だ」
「私なりに17年間も娘を一生懸命育ててきたのに」
「他人に何が分かる?」
今まで精神的にも生活的にも、ギリギリいっぱいのところで踏ん張ってやってきた私に、もっともっと「良い母親になりなさいよ」と注意された気がしました。
そんなの「無理」
そんな事したら、私が「死んでしまう」
何かの糸がプッツリ切れた私は、自暴自棄気味になりました
もう娘に気を遣って「自分の言葉を呑み込む」事が出来なくなりました
「今日は夜遅くなるけん、いま勉強せんでゆっくり休んどきー!」
「いいやん!別に!」
「良くないけん言いよるんよ。あんた調子悪いやろ?今。」
「悪くないし。」
「顔つき悪いよ?受け答えもおかしいやん?」
「悪くないって言いよるやろ?!いいやん、別に勉強しても!!」
「明らかに調子悪そうやけん言いよるんよ!調子悪くてそんな態度で行かれたら、周り皆んなが楽しくなくなるけん。皆んなが迷惑やけん、それならもう行かんでくれん?!」
「わかった!!じゃあもう行かん……」
……と思わず言ってしまった後で、娘は「しまった!!」と思ったのか(笑)
売り言葉に買い言葉で、野球観戦に行けなくなったら大変だと思ったのか(笑)
おもむろに勉強するのをやめました。
「やめればいいっちゃろ?!」
そうです。
やめればいいんですよ(笑)
久しぶりに娘と昔みたいな言い合いになったな〜と思った私ですが…
不思議と後悔はありませんでした。
「私が言った事で『幻聴』が酷くなったら…」
なんて事も少しだけ頭をよぎりましたが
「その時はその時。私だって娘に言いたい事は言うべき」
何故だかそんな強気な気持ちの方が強かったです
でも考えてみたら…
それだけ娘の病状が安定してきているからなのだと思いました
またまた娘の病状が酷くなれば、たちまち私は何も言えない母親に戻らざるを得ません
それくらいこの病気は大変なのです
久しぶりの母娘喧嘩で、娘の回復をしみじみと実感しました(笑)
私との言い合いで悪くなるどころか…
球場に着いた頃には、娘は随分元気になっていました
最後なので、ショップで欲しいタオルやグッズがいくつかあるらしく
2人でウキウキ買物してたら、練習見学の時間が少なくなってしまい(笑)
練習では推し選手たちは見る事が出来ませんでした(練習時間が終わってた)
私の「イケメン目の保養」も出来ず…
試合が始まると、娘は益々元気に
テーブル付きの席だったので、あれやこれやと食べながら5人でワイワイと野球観戦⚾️
本当に最高です
ちょこちょこ食べではありますが、それでも結構食べていました、娘
その姿を見ながら私は…
あの何も食べられずにガリガリに痩せて…鼻から栄養を入れられていた時期を思い出していました。
楽しそうにしている娘を写真に撮りながら
娘の表情がとても柔らかくなっている事に気が付きました
少し前の写真と比べてみても、違いは明らかでした。
目が自然に笑っています。
最初の頃、同じく球場で撮った写真でも娘の表情は硬く…
どことなく常に緊張感を纏っている感じでした
でもこの日の写真の娘の表情はどれも穏やかで
そう…
「病気になる前の娘はこんな子だったなぁ…」
なんて忘れかけていた病気以前の娘を思い出してしまいました
大らかで優しくて…
細かい事は全く気にしない子でした
本当に「この子だけは精神的な病にだけはならないだろうなぁ…」
と漠然と思うくらいに、マイペースで柔らかな子だったのに…。
今となって思えば、例えそれが母親である私の大きな勘違いだったのだとしても…。
あの頃の娘は間違いなく、元気ハツラツなパワフルな女の子でした
まだまだお薬は減薬にも至らず、幻聴も治まらず…。
なかなかどうして先の見えない毎日を過ごす日々ですが。
目には見えないほど僅かなスピードで、娘は少しずつ回復しているのかなぁと、笑った娘の写真を見て気付かされました
試合は、娘の推し選手の僅か1本のホームランのみで勝ちました
娘も今シーズン最後だからと、タオルやらガチャガチャでピンバッジを沢山ゲットしたりと満喫していました
今年は娘が退院してきてから…
本当に「推し活」が、娘の回復を後押ししてくれたと感じています
何より私も一緒に楽しめた
チームが勝ったので、最後の花火まで見て帰りました🏟️
「あー、楽しかったね
また来年も楽しもう」
もう最後なので娘は残念そうでしたが(笑)
娘の推し選手、三冠王獲ってほしいなぁ