遂に…
遂に…
(無事？！)野球観戦に行ってきました
娘はずっと球場に行きたい！行ってみたい！と言っていたのですが…
娘は退院してきてから、電車、バスに乗れない状態が続いています
うちは郊外で球場までは結構遠く…
運転が苦手な私は、あんな街中まで車でなんて行けません
公共の交通機関で、となると…
電車、バス、地下鉄…。
1時間以上はかかり、乗り換えは必須です
それに…
席はどうする？？？
球場の席は結構狭く💺
前後左右、特に病気等ない私でも気になるくらいキツキツです
あと音
聴覚過敏の娘に、球場独特の雰囲気は大丈夫かな〜
途中で幻聴酷くなって、避難する場所もなくない？？とか
そう娘に言っても、
「いや、頑張る💪」
と気合いでどうにかしようとします
「気合いでどうにかなる病気じゃないだろー
」
と心で叫びつつも…
どうにか娘を球場に連れて行ってあげたいなぁ〜と、私は考えていました
私はもうかれこれ20年は球場に行っていません
高校の頃は、通学バッグにメガホン突っ込んで…
制服のまま、学校帰りに友達とよく行ったりしていました
独身の頃は結構行ってたのですが、結婚してからは野球どころではなくなり
随分と足が遠のいていました
娘が3回目の入院から帰り、少し症状も和らいできて…
テレビを見るようになってきた頃…
WBCがありました
我が家は皆んな野球好きなので、勿論全試合応援しました
普段はプロ野球なんて見もしない娘なのですが…
娘の入院中に、サッカーW杯⚽️が盛り上がり、
「世の中がサッカー一色になってるよー」
と私が教えてあげた事がありました。
その時に、(入院中であるが為に)世の中の流れを知らない事を少し嘆くような事を言っていました
その事があったからなのかは分かりませんが…
野球なんて見た事もなく、ルールも全く分からない娘が、なんとWBCを家族と一緒に真剣に見始めたのです
私の父にルールを教わりながら見ているうちに…
ボールカウント⚾️も覚えて、いつの間にか娘が一番熱心に応援しているではありませんか
あの超劇的だった準決勝…
私は仕事で見る事が出来なかったのですが
娘はしっかりリアルタイムであの感動を味わっていました
そんなこんなで、選手の名前も覚え…
今やTikTokはずーっと野球関連を見ている模様です
私よりも野球に詳しくなっている娘
兎にも角にも、WBCのおかげで娘は元気になった…と私は本気で思っています。
学校にも思うようには行けず、友達とも遊びには行けず…。
1人悶々と、辛い病気の症状と闘っている娘に、野球は「楽しみ」をもたらしてくれたのです
プロ野球はほぼ毎日あります
「推し」の選手を毎日応援する日々📣
野球は私も大好きなので(笑)
これは一緒に「推し活」をすることで、少しずつ娘のリハビリにもなるのではないか？と私は思いつきました
「私も一緒に楽しめる
」
これがなかなか今までは難しい事でした。
私の休みはほぼ娘との時間。
私のストレスは、正直、発散する事もなく蓄積ばかりしています
思いもかけず舞い降りてきた「一緒に推し活」の可能性
近くに住む私の妹は、職場の人とよく野球観戦に行ってストレス発散しています
早速、妹に相談してみました
すると、妹は球場近くの安い駐車場まで車でよく行っているとの事🚗
「〇〇が行きたいんやったら、乗せて行くよ〜
」
交通機関の心配は無くなりました
早速、クラブ会員に入りチケットを購入🎫
私が行っていた頃とは違って、席も様々あり
なんとソファーシートなるものを発見💡
これなら周りの人との距離も保たれ、少しはストレス軽減出来るかなーと、迷わずその席にしました
3人掛けソファーと2人掛けソファー、合わせて5席取りました
しかも交流戦のジャイアンツ戦
娘は岡本選手も大好きで
とても喜びました
クラブ会員特典でユニフォームも送られてきました(推し選手の背番号入り)
娘はユニフォームにバイキンマン、ドキンちゃん、コキンちゃんのアップリケをつけて可愛くカスタマイズしていました(笑)
(何故にそのチョイス？！と思いましたが)
意外にも…めっちゃ可愛い
若い子の感性って…
本当に独特で、感心します
当日は朝からハイテンション
ナイターだったので、帰りは確実に10時過ぎます。
「ゆっくりしとき。今からそんな元気に活動しよったら絶対に夜まで持たんよ！」
私がどんなに忠告しても、ソワソワウキウキして部屋の中を行ったり来たりしている娘
そんな娘の横で、私はソファーに寝そべり体力充電していました
駐車場が無くなるので14時に出発
開場されるまで、ショップで応援グッズを買い物したのですが…
なんと、娘の推し選手のタオルだけがことごとく全部売り切れ
私の推し選手は、球団を代表するイケメン人気選手なので(笑)
安定の品揃えでした
私は自分の欲しい物を全てカゴに入れ、御満悦だったのですが…
ふと娘が不穏な空気を醸し出している事に気付き
娘は何か一つでも自分の思い通りに行かない事態に陥ると、たちまち思考が停止してしまいます。
「次いってみよー！」とか
「仕方ない！」とか
そんな切り替えが全く出来ません
たかだかタオルが買えなかったことくらいで…
と思ってしまいますが
タオル品切れのせいで、たちまち能面になった娘が復活したのは…
球場に入ってからでした🏟️
球場に入ると…
そこはもう別世界
何やら「陽」の空気が漂っていて、娘も一気にテンション上がっていました
早めに入ったので選手は練習していました。
娘はかじりついて見ています
ソファーシートもなかなか快適で
早速、私と姪っ子はスタジアム飯の買出しです
昔ってこんなに色々美味しそうなメニューなかったよね？ってくらいに、どれもこれも美味しそう
勿論、酒も買って(笑)席に戻ると…
娘は写真撮りまくっています🤳
なんだか元気そうで安心しましたが…
やはりなんといっても人の多さと音が気になります
もう17時過ぎていたので、夜のお薬を早めに飲ませました。
試合が始まり…
応援バットを叩いてご機嫌に応援していた娘
が……
もったのは3回まででした
私がお酒飲んで超ご機嫌で応援していたら…
何やら隣の妹が、私に目で合図を送ってきます。
「ヤバくない？？？」
そこでハッと我にかえった私
恐る恐る隣を見ると、半目になっている娘が
「ちょっと！あんた、大丈夫？！」
娘はパッと起きて、
「あ…寝とった
なんかめっちゃ眠いんやけど
」
さっき飲んだオランザピンが効いてきたのかもしれません
幻聴は大丈夫なのか聞くと、それは大丈夫だと言いましたが…
もしかしたら、あったかもしれないしなかったかもしれません。
試合はなんと！両チームあわせて3本のホームランが飛び出しました
しかも娘推しの選手が、2人ともホームランを打ってくれるという奇跡的な展開
娘も7回あたりから再び生き返り(笑)
無事に試合を最後まで観ることが出来ました
チームが勝ったので、試合後のセレモニーまで観る事が出来ました
家に着いたのは11時…
娘はもうグッタリしていましたが
ユニフォームを着ている娘は、どこからどう見ても元気な女子高生にしか見えません
ユニフォームって、着るだけで元気ハツラツに見える効果があるんだ〜と…
初めて知りました
2〜3日後まで、体調悪化は油断出来ないと思っていましたが…
大きな悪化はなく、今のところ過ごせています
「次はもうちょっとペース配分考えようね？」
と2人で話しました
だけど…
昨年はほとんど入院生活だった娘。
究極の人混みである球場に行けたこと。
私は奇跡のように感じています
「普通の生活」
少しずつ取り戻せているのかもしれません