日曜日にピクニックに行く為に、朝からお弁当作りを頑張ってくれた娘
その後に人混みの参道を歩いたりで、家に帰り着くとグッタリして即、眠りについていました
その日は夕方、目が覚めてからもそこまでキツそうな様子も見られず、少し安心しました
私は娘の体調が悪化しないか…
次の日、その次の日まで気が気ではありませんでした
娘は今まで、疲れたりストレスがかかるとたちまち幻聴が現れていました
ここ2ヶ月以上、幻聴はきれいに消えています。
辛かった症状がようやく落ち着き、最近ではやりたい意欲も沢山出てきて、毎日を楽しく過ごせるようになってきた娘
だからこそ…
病気前の明るい娘に戻りつつあるからこそ…
再びの陽性症状のぶり返しが、私は怖くてたまりません
あの恐ろしい…
酷い陽性症状を2度と娘には経験させたくはないし、私もそんな娘の姿を決して見たくはありません
「寝て回復❤️🩹」
これは、今回退院してきてからの私と娘の合言葉です
今回の入院で、娘は自分の病気との付き合い方を少し学んで帰ってきたように思います
看護師さんに言われたのか、自分で辛い症状をやり過ごすうちに学んだのか…
私には分かりませんが
「寝て回復出来れば大丈夫」
と娘はいつも呪文のように唱えています
娘は発症してから2年経ちますが…
その間に2回、入院しました🏥
2回とも3ヶ月の入院だったので…
1年のうち、半年は入院していた事になります
最初の入院時は、全日制高校の欠課時数が危なくなり、とにかく通う事を頑張りすぎて…
幻覚、幻聴、被害妄想、度重なるパニック発作、家への帰り道が分からなくなる等の判断能力の低下…
心配された当時の主治医が、強く入院を勧められました👩⚕️
入院すれば、確実に全日制高校の進学は無理になる状況だったので…
入院は本当に辛い決断でした
しかし…
入院してから2週間で、娘は大きな再発をしてしまいます
結果的に早めに入院をしていた事で、すぐに病院で治療してもらう事が出来たのだと思う一方…
もし入院していなければ再発しなかったかもしれない??という気持ちも(私は)正直ありました
しかし…
この再発が、娘自身がきちんと病気と向き合うきっかけになったのではないかな、と今では思います
薬を飲んでいるのに再発した…
この事実は、私の病気に対する向き合い方をも根こそぎ変えました
初発の時は入院せずに済んだし、少しの薬で幻聴もある程度は落ち着きました。
それが…
再発は、初発の時とは比にならない位の激しい陽性症状
今まで飲んでいた薬が効かない
大量の薬物投与、注射も効かない
顔つきも別人のような娘
会話も出来ない
この病気の本当の怖さを知ったのは、私は娘の再発を経験してからでした
そして、ようやく陽性症状が落ち着き…
3ヶ月経って、娘は少し元気になって退院になりました
退院してからは、とにかく「あれもしたい」「これもしたい」で色々な事を頑張っていた娘
そのタイミングで新しい通信高校への登校も始まり…
そもそも、まだちゃんとした回復時期ではなかったのかもしれません
娘はすぐに余裕がない状態に陥りました
食欲が落ち始め…
そのうちに一旦落ち着いていた幻聴がまた現れ始めました
私への被害妄想も顔を出し
結局、退院してから僅か3ヶ月で…
再びの入院になりました🏥
しかし、この時の再入院の時に、私は娘の成長を感じました
希死念慮が現れ、幻聴に苦しめられ…
どうしようもなく辛くなった娘は、私には内緒で、病院のソーシャルワーカーさんに電話で助けを求めました
すぐにソーシャルワーカーさんから私へ連絡がありました。
「本人が強く入院を希望している…」という事で、私の意志を確認されました。
私は迷う事なく、入院させてほしい旨、伝えました。
娘は私には心配をかけまいと、症状を隠す節がありました
そうすると逆に、私は明らかに様子がおかしい娘を目の当たりにして、過剰に娘を心配してしまい
もう…
本当に母娘で悪循環のループに陥ってしまっていました
一触即発共倒れになってしまうギリギリの家庭環境でした
私も毎日安定剤を飲み、生活する日々…。
色々な考え方があるとは思います。
可愛い娘を精神科に入院させること…
寂しい想いもさせるだろうし…
でも私は正直、「限界」を感じていました
この病気は本当に症状の出方が厄介で、とても素人の手に負える病気ではありません
症状が落ち着くまでは、然るべき医療機関に任せるのが、私は最善の策だと今でも信じています。
入院する事により、本当に難しい薬の量の調整…
副作用止めの調整…
じっくりとやってもらえます。
通院では、細かな薬の調整がなかなか難しいと言われました👩⚕️
何より、一時も目が離せない状態の娘を主治医が毎日診察してくれて、看護師さんは常に目を配ってくれます
私には心配かけまいと、家では無理をしていた娘も、病院では気を使わなくてもいいのでゆっくり静養出来ます
主治医に言われたのは…
とにかくこの病気は「刺激」を排除しなければいけない…と👩⚕️
普段の生活は、テレビもスマホも人間関係も…
楽しい事も嫌な事もすべて…
刺激だらけなのだそうです。
この病気は、とにかくそういった刺激にさらされていると、更なる症状悪化に繋がるので…
閉鎖病棟の何の刺激もない…「ただ退屈な空間」で全ての刺激を排除した上で…
ゆっくりと何も考えずに静養する事が大切なんだそうです。
娘の病院は、「ちょっと静養」を積極的に推奨されているみたいで…
統合失調症で、普通に生活されている方も、「ちょっと疲れてきたので、2週間だけ静養に来ました〜」なんてケースもよくあるらしいです
そんな話を主治医に常日頃からされている娘は、これから先も、軽い気持ちで「ちょっと疲れたから入院したいです」と言えると思います
私はそれでいいと思います
辛い症状を我慢する必要なんてありません
これからもずっとこの厄介な病気と付き合っていかなければいけない娘
自分なりに病気との折り合いを付けながら…
主治医や心理の先生、ソーシャルワーカーさんを頼りにして…
ゆっくりマイペースに生きていってほしいなぁ〜と思います