今日は遂に…
娘の2ヶ月ぶりの初外出でした
1週間前の娘の調子の悪さを目の当たりにしていたので、私はこの日を迎える事が不安でしかありませんでした…
勿論、あれほどまでの急性期を乗り越えて外出まで出来る様になった事…
本当に本当に良かったなー
という気持ちは物凄くあります
が、しかし…それ以上に…
もしもまだ私に対する被害妄想が強いのならば…
私と一緒に居るだけで、幻聴が激しくなってしまうのでは
という底知れぬ不安が、ずっとずっと私の中で渦巻いていました
迎えに行く途中の信号待ちで安定剤を飲みました
病院に着き、ドアから出てきた娘は……
私が想像もしていなかったニコニコ笑顔でした
担当の看護師さんに、調子が悪くなったらいつでも病棟に電話を入れて戻ってきていい事を伝えられました。
そして、幻聴がキツくなった時の頓服の液剤を1つ、渡されました。
以前はアリピプラゾールの液剤だったのですが、リスペリドンに変わっていました。
車に乗った娘に、恐る恐る(笑
「お昼、何食べるか決めたー?」
と聞くと…
「食べたいのがありすぎて、まだ決めきらーん」
と、明るい返事が返ってきたではありませんか
ルームミラーで娘の顔を見ると、本当に嬉しそうにニコニコしていました
私は直感的に、
「あ、大丈夫だな」
と思いました。
家に着くと、ワンコのところに一目散に駆け寄りました
そして、昨日買っておいた三色団子🍡を見つけて、美味しそうに食べました
食事が摂れなくなった時期もあり、なんと9キロも痩せてしまった娘
お昼は近所の美味しい焼きそば屋さんから、父が買ってきてくれました
手は震えていましたが…
ペロリと完食
ピアノを弾いたり、ワンコと戯れたり…
まったりと過ごしているうちに、あっという間に帰りの時間になってしまいました
娘は終始、ニコニコしていて、祖父母とも色々な話をしていました。
父も母も、娘の病状をすごく心配していました。
すごく痩せてる…
なんて(私から)聞いていたから、父は娘の姿を見るのを心配していたようで
娘が居ない所で、
「もっと痩せてフラフラで帰って来るかと心配したけど、血色もいいし、ニコニコして元気やないかー」
と、こそっとつぶやきました
私が離婚して実家に帰ってから、本当に愛情深く孫たちを可愛がってくれた両親…
パパが居なくて寂しい思いをさせないようにと、父は娘たちが小さい頃は公園に連れて行ってくれたり、よく遊んでくれました
私は勿論のこと、私の両親もきっと。
娘が寂しくないように…
父親が居なくても不自由はさせたくない一心で…
一生懸命、一丸となって娘たちを育ててきたつもりです。
娘の発病は、そんな日々をすべて
「間違ってたんだよ…」
と全否定されたかのような出来事でした
両親は年齢的にも、かなり堪えたと思います
でも今日、少しだけ元気になった娘の姿を見て
また少しだけ、希望の光が見えてきたと思います
娘を病院に送り届けると、病棟の看護師さんたちが、
「おーおかえりーー」
と元気に迎えてくださいました
皆さん、本当に親切で…
娘は病気になってしまったけれども、周りには優しい人たちがいっぱいです
これまでもこれからも…
娘が優しい人たちに囲まれて、生活していける事を願ってやみません
…こうして私の中の一大イベントだった「娘の初外出」は無事に終わりました
幻聴が起きたときの頓服は、結局飲まずに済みましたが…
正直、幻聴は起きていたのかもしれないな、と思います。
私が薬を持っていたので、気を使って言えなかったのかも
何度か、目線が宙に浮いてるような瞬間がありました。
私の気のせいであってくれたら良いのですが…
娘も疲れたでしょうが、私も…
帰りの運転は抜け殻のようになってしまい、事故を起こさないようにと気を張って帰ってきました
緩やかに、ゆっくりと…
娘が回復してくれる事を祈ります