流れ星流れ星流れ星

娘は髭男が大好きです。


大好き…等と一言で片付けられないくらいスター


勿論、病気になる前から好きだったのですが…


発症して幻覚妄想で現実世界がぐちゃぐちゃになっていた時も。

度重なる再発で入退院を繰り返していた時も。

幻聴がうるさい時も。

気分が落ちてどうしようもない時も。


娘はただずっと髭男を聞き続けていました。


病院へ通う車中。

学校へ通う車中。

とにかく娘を車に乗せている時はずっと髭男です。

勿論、家でも。

幻覚妄想が酷く、なかなか外の世界へ出る事が出来なかった時も…

娘はずっと部屋に篭り、1人髭男を聞いていました。


『娘の回復は髭男無しには語れない…』

と私は本気で思っています。


ライブに行きたくて、ファンクラブにもずっと入っているのですが…。


この3年間は病状が酷く、とても行ける状態ではありませんでした。


「今年はライブに行ってみたいなぁ〜」

と言っていた矢先にっこり


以前あったライブのライブビューイングがあるとの事!!


娘は行けるのかどうか随分と悩んでいましたがあせる


「ライブじゃなくて、ライブビューイングやし…。映画みたいな感じやろ?

大丈夫じゃない?」


私が言うと、覚悟を決めて(笑)


抽選申し込みをしていましたニコニコ


そして無事に当選して、昨日2人で行ってきましたニコニコにっこり


黄色い花黄色い花黄色い花

娘は自分でチケットも全て用意して、随分と前から楽しみにしていました。


近く(田舎)の映画館では上映されておらず汗

市内の大きな映画館まで行く必要がありましたあせる


市内まで運転出来ない私は、困った時の妹に頼み込みました(笑)


妹は快くOKしてくれましたキラキラ


あじさいあじさいあじさい

上映は19時半から。


早めに着いたので、私と娘は軽く夜ご飯を食べようと映画館近くの回転寿司に入りました。


妹と姪っ子は、市内には滅多に来ないので…と2人でブラブラ買物でもするとの事ひらめき電球


私と娘は美味しいお寿司を少しだけ食べて…

19時10分頃、映画館へ到着。


ところが…


娘が楽しみにしていたグッズ販売が見当たりません。


なんでかなー?と言いながら9番スクリーンへ到着。


私たちの席はL列9番、10番。


表の座席表を確認すると…


I列までしかありません。


「え?なんで?おかしいよね?」


従業員を探すも見当たらずあせる


時間も迫っていたので、急いでチケット確認された下の階まで戻り、人を探しました。


先ほどチケット確認したのは高校生〜大学生くらいの男性でした。


チケット確認の場所まで戻ると、別のスタッフの方が居ました。


「スミマセンあせる席が見つからないんですけど…」

そう言ってチケットを見せると…


「これ、ここじゃないです。〇〇(映画館名)ですよ?駅の所ですよー。」


えーーー不安不安不安不安不安不安不安ハッ!?


まさかの会場間違いガーンガーンガーン


その時点で既に25分でした。

開演まであと5分…。


隣の娘は半泣き状態になっています。


消え入りそうな声で

「もう間に合わんやん…。ずっと楽しみにしとったのに…」

と呟き、茫然自失ですネガティブ魂


今回間違ったのは、繁華街の駅から少し離れた商業施設にある映画館。

正解は、繁華街の駅の中にある映画館。


距離的には車で5分くらいの距離ではあります。


急いで妹に電話しました。


「えー!!何しよるん?!地下鉄で行った方が早いんやない?!」

と言う妹に、


「地下鉄の駅探すのに、絶対15分以上かかるわ〜泣


極度の方向音痴な上に、市内なんて若い時以来ろくに来ていません悲しい


私は「もう諦める?」と弱気だったのですが…


妹が

「〇〇(娘)が諦めきれんやろ?!車で乗せてくけん、立駐までおいで!!」


こうしてバタバタと正解の駅まで乗せて行ってくれました🚗DASH!


黄色い花黄色い花黄色い花

駅の映画館は9階にあるらしくDASH!


県内一の繁華街の駅なのでバカ広く…


9階と言われても、何処から上がれば良いのか分かるはずがありません泣


娘も中学生の頃から3年ちょい闘病していたので…

市内の方まで映画を観にくるなんて事がありませんでした真顔


2人揃って、田舎者丸出しです真顔凝視


唯一、映画館に行った事がある姪っ子に、そこまで連れて行ってくれるように頼み込みました🙏


駅に着いたのが40分頃。


信号待ちの車から飛び出し、3人で猛ダッシュ笑い


(姪っ子曰く)エレベーターの場所は遠いしなかなか来ないから、とエスカレーターを9階まで駆け上がりましたあせるあせるあせる


ちょっと…

ちょっと待って…


チケット片手に、息も絶え絶えの50歳目前の私不安もやもや


若い2人はそんなババアの事なんてお構いなしに、遥か彼方を走って行きますダッシュ


そして映画館に着きました気づき


ゼィゼィハァハァ言いながら、チケットを渡すと…

チケットの半券を切って、入場特典のポスターを貰いました。


ここで私はふと思いました。


「あれ?さっきの間違った映画館のアルバイトスタッフ、チケットの半券を切りもしなかったけど…。

チケット確認さえしなかった?

いや、会場違うのそもそも知ってたとか?」


何だか少しモヤつきながらも、映画館の中へ入りました。


初めてくる映画館なので、9番スクリーンへの入り方が分からず笑い

なんだか迷路のようになっています。

髭男の歌は漏れ聞こえてくるのに、薄暗い壁伝いに入り口を求めて彷徨う母娘2人もやもや


娘は半狂乱になって

「ちょっとーダッシュ歌が聞こえる〜ダッシュ何処から入るんよ〜驚き

と叫んでいました(笑)


どうにか入り口を見つけ、入る前に席を確認。


奇跡的に端っこの席でした。


私はいつも時間にルーズな女なのでキメてる

遅れて入る事なんてどうって事はないのですが。

娘は全然違います凝視

何でも予定時刻の20分前には到着するタイプです。

なので遅れて入るなんてもってのほか。


だけどこの状況。


そんな事は言ってられません。


「遅れて入るの恥ずかしい…」

と少し躊躇した娘を無理やり引っ張り、中へ…。


頭を下げて、腰を屈ませて無事に席に到着気づき


19時45分!!

奇跡的に15分の遅れで済みましたDASH!


娘が聞きたがっていた2曲目の途中から、どうにか入れました。


宇宙人宇宙人宇宙人

ずーっと行きたくて行きたくてたまらなかった髭男のライブ。


ライブビューイングですが、娘にしてみれば『ライブ』だそうです(笑)


娘の顔をチラリと確認すると…


真顔で聞き入っている様子凝視


私は動悸息切れが半端なく(笑)

噴き出した汗を拭き、水をがぶ飲み…。


暫くして冷静になると。


なんだか30分足らずのドタバタ劇を思い起こして、吹き出しそうになってしまいました泣き笑い


「ドリフのコントじゃあるまいし…」


ヒヨコヒヨコヒヨコ

だけど私は髭男のファンでもないので、笑い話で済むのですが。


娘にとっては、とてもじゃないけど笑える状況ではありませんネガティブ


今日のこの日を本当に楽しみにしていた娘にっこり


ライブビューイングに行く事だけでも、娘の具合を心配していた私なのですが…。


娘の性格的に絶対に無理な状況のオンパレードを沢山、経験させてしまいました魂


宝石ブルー予定通りにいかない。

宝石ブルー急な変更

宝石ブルー大きな過ち

宝石ブルー時間に遅れる

宝石ブルー大勢の中、遅れて会場入り(目立つ)


冗談抜きで…再発要素満載です魂

ストレスしかかかっていない状況魂


チラチラと娘の顔を確認しても、ずーっとひたすら能面顔でした凝視

(※後に娘が言うには「集中してただけ」だそうですが…)


チューリップオレンジチューリップ紫チューリップピンク

ライブビューイングは私もすごく楽しめましたひらめき


知ってる曲も沢山あったので音譜


だけど一番心に響いたのはMCでの言葉でした。


vocalの藤原さんの言葉。


どうやらまだコロナ禍だった頃のライブだったみたいで…

声出し無しの制限がかかってたライブだったみたいです。


藤原さんはコロナ禍に置かれている、ファンの方々への励ましの言葉を伝えられていたのですが…


「自分の力ではどうしようもない状況に置かれてしまって…

何年もライブにも行けないしetc…」


娘はコロナ禍ではなく、病気でライブになんていけない状況でした。

自分の力ではどうしようもない状況に、ずっと置かれていました。


その長い長い年月を思う時…


私はいま隣で、ライブビューイングに参加出来ている娘の「頑張り」に想いを馳せてしまいました悲しい


勝手に隣で

「本当によく頑張ったねー泣

と感動している母の気持ちなど、娘はきっと知りません(笑)


「人生の中では色々な事が起きる事があって…。

頑張らないといけない時。本当に大変な時。

ライブになんか行ける状況ではない時だってきっとあると思うんだけど。

また行ける状況になった時に、いつでもライブに行くことが出来るように。

僕たちはこれからもずっと曲を作り続けて、ずっとライブをしていきます!

だから、これからもライブにきてください!」


ざっくりとですが(笑)

こんな深い…本当に深い事を言われていました。


私は言葉の全てが娘の病気と結びついて、本当に感動してしまいました悲しい

「さすが島根大学〜。深い事を言ってくれるな〜泣

涙が出ました。


ねこへびねこへびねこへび

無事にライブビューイングが終わり気づき


私的には2曲目途中から入れたので御の字だと思っていたのですがあせる


何やら娘の顔は相変わらずの能面です凝視


テンションが超低くあせる


しかも…

終わったのが21時15分で、ショップにネットが掛けられており…


娘お目当てのライブタオルが買えませんでした叫び


ネット越にお姉さんに

「タオル…売ってもらえませんよねぇ?」

と聞くも、断られ汗(そりゃそうです汗)


娘は更に能面に凝視凝視凝視凝視凝視


流れ星流れ星流れ星

駅の一階まで降りて、妹たちとの待ち合わせ場所に向かう途中。


ライブタオルを肩に掛けた女の子を見て、娘が呟きました。


「見て!ママ。あの子、タオル買っとる。うちは買えんやった…。楽しみにしとったのに。」


もうすぐ妹たちとの待ち合わせ場所に着く…という時に、私の怒りが炸裂してしまいました真顔


「あんたね、そんな暗い顔を〇〇(妹)たちに見せたらいかんと思うよ?

あんたの為に、みんながバタバタと動いてくれたやん?

そしてあの状況で2曲目の途中から入れた!

そんな暗い雰囲気醸し出されたら、一生懸命動いてくれたみんなに失礼と思うよ!」


娘は消え入りそうな声で

「ごめん…」

と言いましたが…


それでも帰りの車中は無言でした凝視


カメカメカメ

ただでさえ打ちのめされている娘に対して、私はやらかしてしまったかな〜と思いましたが汗


いくら病気とはいえ、娘には人としての最低限のマナーはわきまえた人間になってほしいです。


自分の気持ちだけに振り回されて…

自分を助けてくれている周りの人の気持ちを思いやれないとか…

そんな自分本位な立ち居振る舞いは、娘自身が一番嫌うはず。


どうしてもメンタル面に難がある病気ではあるので。


状態が悪い時の娘には、絶対に注意なんてしなかったと思います。


だけど最近の娘を見ていると、随分と以前の明るかった天真爛漫な娘に戻ってきています。


周りの(優しい)他人は、絶対的に娘の味方に立っての当たり障りのない対応しかしてくれません。


厳しいことを言ってあげられるのは母親である私のみちょっと不満


嫌われたって、それが娘の為になる事ならば…

私は絶対に伝えます。


私が居なくなっても、1人で社会に出てしっかりとやっていくには。

周りの人に好かれる人間であってほしいと思うからです。


そうすれば誰かがきっと助けてくれるはず。

障がいがあるからこそ…そこだけは譲れない私の思いです。


ヒマワリヒマワリヒマワリ

そうは言っても、落ち込む娘が可哀想になった私は…


その日のうちにネットでライブタオルを買ってあげてしまいました(笑)


1500円なのに…

送料900円も取られて〜泣

給料前に2400円の手痛い出費悲しい


だけど心配しましたが、娘は次の日にはすっかり立ち直っていましたニコニコ


ここでも病気の回復を実感キラキラ


チューリップオレンジチューリップ紫チューリップピンク

妹にタオルを買ってあげた話をしたら…


「甘い!甘いね、姉ちゃんは!」と一言ピリピリ


今回、この会場間違いの過ちは誰が悪いのか??

その検証を妹としたところ…


妹曰く。

一番の責任はやはり娘自身だと思う、と。


そもそもチケットの会場名を見て、私が誤った商業施設の方だと思ってしまった事が原因かと思っていて…

私はかなりの責任を感じていました真顔


でも妹は、

「そりゃ姉ちゃんの責任は1割はある!

でもさ、そもそも自分が行く場所の確認くらい事前にきちんとしとくべきと私は思うよ。

車で乗せて行ってもらうにしても、映画館まで何分で着いて…

グッズ買うのに何分かかって…とか。

それを見越して時間の段取りを立てるべき。

だって自分が楽しみにしとったライブなんやけん。

座席の検索をしたりとかで、気付くタイミングはいくらでもあったと思うよー。」


なるほど知らんぷり


さすがは私と違って、全てをリサーチしまくる妹ならではの検証結果です。


まぁ…

今回の娘の最大の過ちは、一番アテにならないポンコツな母親を信じてしまったことでしょうか(笑)


「ママはアテにならない」


この事を学んだ事は、娘にとっては大収穫だと思われます指差し