皆様、一日お疲れ様でした。

今日は仕事が予定通り20時に終わったので、幾分か余力が残ているので、

もりもり書き殴っちゃいたい気分ですな。

祝、脱リハビリ三日坊主ということも兼ねて。

 

タイトルにある通り、今日は裁判を傍聴した時の感想でも書きましょうか。

議事録でも新聞記事でもないの(あくまで感想)で、極力誠実に書くつもりではいますが、

中立性や真実味といった点は担保いたしませんのであしからず。

また、このテーマは友人の東町健太さんの専門分野であり、彼はセミプロでもある(たぶん一円ももらっていないけども)。だので、もともと興味があったり、これから書く感想を見て興味が湧いたよ!って人がいたら、東町健太さんに執筆依頼をしようかと思う。

 

じゃあ、ぼちぼち始めようかしら。

 

事前情報として書いておくと、裁判傍聴は誰でも参加可能、無料、平日のみ、一回一時間程度(?)、人気がある裁判とかだと傍聴券の抽選に並ばなきゃならん。

あとの詳しいことが知りたい人はググってください。

 

僕自身の傍聴歴は非常に浅く、実際に見たのは今回で二回目、木嶋佳苗の初公判の時に傍聴券取りに埼玉地裁に並びに行って外れたくらいかな。

平日開催だから、なかなか見に行けないんだよね。

 

で、直近に傍聴した裁判の話を書いていきます。

 

【本編】

ゴールデンウィークに東町さんに誘われて大阪に旅行に行った。

東町さんに甘えて、旅券や宿の手配など、旅の準備は全てお任せしていた。

休みが来るのを待つだけのお気楽な身分である。

それでも、社会人になってから、お休みにまとまった日程の旅行に出かけるなんて、

初めてのことだ。トホホなお社畜には時間もお金もなかったのである。

だから、二人とも楽しみにしていて、

ゴールデンウィークの前にはちょくちょく会って飲んでは、

あれやこれやと旅の計画を練ったりしていた。

が、二人とも旅行はど素人であり、そもそも予定をかっちり決めたりするのが苦手な性質でもあり、肝心の段取りは直前になっても一向に定まらないままであった。

「何とかなるっしょ」

といった感じである。

 

一週間ほど前になってさすがに焦りだして、あわてて旅券を探すも時すでに遅し。

どこも満席状態である。その上ケチなので旅費にお金はかけたくない。

「深夜バスがだめなら、青春18きっぷでいこう」

「いや、今調べてますけど、これ、使える期間が決まってるみたいですよ。

ちなみにゴールデンウィークは期間外ですね」

「・・・、ファックだな」

 

結果、大阪への直行便は見つからず、京都行きの深夜バスに乗ることになった。

京都一日、大阪三日の日程である。

 

どこへ行くやもしれぬミステリーツアーは幕を開けた。

 

0日目。深夜バス。相変わらずの苦痛である。腰、尻を中心に前進まんべんなく激痛が襲い、すし詰めの社内は蒸し上がり、青息吐息で早朝の京都に到着。

まずは、痛めた足腰を癒すために足腰の神を祭った無名の神社を参拝。

その後、乏しい旅費の足しになればと、金銭の神様が祭られ、鳥居が金ピカに塗られた、

無名の神社に参拝。

この時点で、この旅の方向性はなんとなくつかめたように思う。

要するに、ゴールデンウィークに、まったく人ごみのできない場所を狙って観光するのである。

 

無名の神社の後に寄ったのが京都地裁。これまでで一番立派で格式のある建物である。

いざ、傍聴!

建物の前で記念撮影をしようとしたらガードマンに怒られた。

しょぼくれながら館内に入り、受付においてある「本日の裁判リスト」的なファイルを眺める。

時間があっていた「窃盗」をチョイス。

 

エレベーターで上がって、

いざ法廷!

傍聴人四人(我々二人含)。

一貫して空いている。

 

時間になり、裁判官、弁護士、検察官が入廷。

そしてガードマン的な人二人に連れられて、手錠をされた被告人が入ってくる。

 

いざ裁判!

 

 

いや、なかなかにやるせない話だった・・・。

 

被告人は50歳くらいの女性で、薬局で化粧水を盗んで逮捕。5000円くらいだったかな。

数年前に窃盗の前科があり再犯。

容疑は全面的に認めている。

 

被告人には軽い知的障害があり、数年前までは寺の住職であった父と、寺の境内の寮的なところで二人で暮らしていた。

父が他界し、一人暮らしに。父の遺産80万円で食いつないでいたが、貯金が底をつき、犯行に及んだとのこと。

父が亡くなってから、職を得ようと飲食店等、バイトの面接をたくさん受けるが、全て落ちてしまい、生活は苦しくなる一方だったとのこと。

 

で、盗んだのが洋服と化粧水とゼリー5袋だっけか。

 

会話のやり取りを見る限りだと、あんまり理解していない様子なんだな。

罪の意識とか、そういった概念についても。

逮捕されて怒られているから、謝っているって感じ。

とてもおどおどと怯えている感じ、

それはよく伝わってくる。

 

検察官も「あ、理解していないな」と分かっている感じで、

あまり追及はしないんだけど、

それでも役柄上、追及をする。


検「なんで窃盗をしてしまったの?」

被「・・・。お金がなくなったからです」

検「お金に困った。生活保護とかは受けようとはしなかったの?

あなた、前回の裁判の時に生活保護を受けますっていってましたよね?」

被「・・・。言いました。」

検「生活保護の申請はしましたか?」

「・・・。してません。」

検「え、なんでしてないんですか?」

被「あっ・・・。生活保護になると、働けなくなるからです。」

検「そんなことありませんよ。働けるって知らなかったんですか?」

被「知りませんでした」

検「・・・。じゃあ、質問を変えます。あなた、前回の裁判で、反省します。もう二度としませんって言いましたよね?」

被「・・・。言いました。」

検「・・・。あなた、執行猶予って言葉の意味が分かりますか?」

被「・・・・・。分かりません。」

検「・・・・・・・・・・・・・・・。」

 

上記の調子で、議論も追及も一向に深まらない。

ずっと平行線な感じを見ているのが辛かった。

 

あと、つかまった時の取り調べで高卒(実際は中卒)と言ったり、既婚(結婚したことはない)と言ったり。検察官に嘘をついた理由を聞かれても、説明はできない。

 

冷静に、法というルールに乗っ取って手続きを進めるなら、反省の意思なし、罪は加算、ってことになるんだろうけど。その純然とルールを適用することに意味はあるのか、とよぎる疑念を否定しきれない。

自分が法に照らして違反することをしたから罰せられる、と理解できる人に適用するから、

反省の可能性が生まれうるし、共同体がコストをかけて裁判を執り行う意義があるのだと思う。

じゃあ裁判なんてしなくていいよ、ということではないのだけども、

罪を犯した、の「罪」が理解できないことには、反省も更生も生じえないんじゃないでしょうか?

 

と、裁判を傍聴していて、自分の中の基準がぐらぐらと「揺らぐ」感じがして、

その揺らいじゃうことがとても怖かった。

 

この社会の中の蟻んこの一匹として、僕は僕で、

自分の飯を食う金を稼ぐために働く。

その労働が微力ながらも社会に価値として認められるからこそ、

それは対価として成立する。

せっせこせっせこ働く。

またお金を稼ぐ。少し余ったら、美味しいお酒を飲んだり、

かわいい女の子とデートして心がうきうきしたり、

両親に感謝の贈り物をしたりする。

シンプルに成立していて、なかなかに悪いもんでもないな、

と思っている。

 

そんなこんなが、全部「揺らいで」しまう、

洋服と化粧水とゼリーを盗んで罪に問われているあの人を見ていると。

怖くて仕方のない。

 

かといって、彼女の代わりに捕まるわけでもなし、

一念発起して断食するわけでもなし、

「世直し」と息んでデモに参加する気も毛頭なし。

 

あいも変わらず働きますよ、今日も明日も。

彼女の罪に問われるのを見て感じた、不合理めいたもの、

それを加速させる事に加担することになろうとも、

僕は働きますよ。

今日も明日も。

 

ちなみに、一つの裁判は何回かに分かれているので、

僕もこの裁判の結末を知ることはできていない。

でも、僕が見た回の方向性としては、

彼女は罪を償った後で、

障碍者の自立を支援する(仕事を斡旋する?)NPOを

弁護士さんに紹介してもらう予定とのこと。

 

おしまい。

 

 

久々にライティングトリップ。

どっと疲れちった。

でも、楽しいな。

 

ではまた。

 

オパーリン。

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さてはて、今日も日記を書きましょう。

三日目ですね。明日も書けば、晴れて三日坊主脱却ですね。

と、こうしてパソコンに向けった矢先、

ハリネズミが起きだしてきて、餌をかじる音が聞こえてきた。

 

きのう書いた日記には早速、「ぬるい」とご指摘をいただきまして、

面白いもんだなと思いますね。

最近、「昔の自分は他人」と話しているのを聞いて、

「確かにそうだな」と膝を打つ思いがしたばかりだったもので。

4、5年も前の自分が書き殴ったものを覚えてくれている酔狂な(奇特な)人がいて、

その昔の別人の自分と比較されるようになるとは、

思ってもみなかったですね。

まあ、4、5年分もネタは溜まっているってことになるので、

ノンベンダラリとリハビリをしながら、

本領を発揮していけるといいなあ、と思いますね。

 

と、前置きはこのくらいにして、日記らしく今日を振り返りましょうか。

今日はいろいろとバタバタとしたので、書き甲斐がありますね。

まずもって書くべきは、送別会のことかな。

よその部署の人が退社するってんで、

下っ端の僕に幹事のお鉢が回ってきていたんですね。

幹事なんて久しくやっていなかったんだけども、

元商社マン見習いの血が疼いて、

一生懸命準備していたのです。

ところがどすこい、

直前になって中止のお知らせです。

なんだか、一年前に転職した時のことを思い出しましたね。

立つ鳥なんとやら、とはよく言うけれど、

どんなに気を使ってみたところで、

ほんなら、さいなら、みなさんお達者で!

とはいかないもんなのかもしれませんね。

 

それに次ぐニュースとしては、

今日は珍しく残業しましたね。

今のところほとんど残業のない職場なんですが、

今日は珍しく。

20時退社の予定が23時くらいになってしまいました。

でもって、不慣れなものだから、未だそうそう上手くは立ち回れず。

あたふたしちゃったな。

そしてぐったりと疲れましたね。

こんな日はゴールデン街に飲みに行って、

一日の疲れを癒そう!

っていうのが近頃の僕のトレンドなのだが。

シフトの関係上、明日も11時からお仕事なので、

朝までって訳にはいかない、

かといって今から繰り出すと確実に電車もない。

思案の末、珍しくサラリーマンらしくぐっとこらえ、

お家に帰りました。

なので、今日のおうちの晩酌はハイボール濃いめ。

今週一杯はサラリーマンらしいシフトなので、

次に飲みに行けるのは週末だなぁ。

待ち遠しいな。

 

そんな訳で、リハビリお日記三日目はこのくらいで。

次あたりから早くもマンネリ感が滲み出してきそうな予感ですね。

(書いてみると日常ってそんなもんなのかもしれないですね。

あんまり詳しく仕事の話を書くわけにもいかんしね)

 

なので、次は最近行ったイベントの話でも書こうかしら。

 

ではまた、

 

オパーリン。

 

昨日に引き続き、今日もリハビリしますか。

日記というからには、今日の出来事を振り返り、つらつらと書いてみましょう。

 

今日はお仕事のある日でした。1週間の始まりの日。そして久しぶりの早番でしたね。

11時~20時の勤務。

今の現場に入って早4か月が経とうとしており、

そろそろお仕事も溜まりつつあり、いろいろな「圧」も生じてきている今日この頃。

冷や汗がタラタラです。

明日は少し早く行って、いそしもうか。

 

仕事が終わった後は、本社の営業の人と入社一年面談というやつがあり、目黒の喫茶店でペラペラおしゃべり。

まあ、それも仕事みたいなものだから、今日のお仕事が終わったのは21時過ぎかしら。

 

その後、まっすぐに帰宅、はせず、一つ手前の綾瀬駅で降りて、晩御飯。

週2ペースで行く、駅前の昭和系中華屋さん「ピリカ」へ。

半チャーハンとから揚げで940円也。

この「ピリカ」さん、地味にガツ盛りのお店なので、半チャーハンでも普通の中華屋の並より多い。そして、このチャーハンの美味さは半端ない。

あと、「タンメン」も美味いのだが、50%以上の確率で注文を聞き間違えて「ラーメン」を出してくるので注意が必要である。そしてラーメンは別に美味くない。

また、古き良き下町系のお店なので、店員さんのメンタルはすこぶるタフで、

注文を間違えたくらいでは決して恐縮したりはしない。

「別にラーメンでも食えるっしょ?」くらいのノリである。

そういったタフネスも僕のお気に入りポイントの一つである。

 

さてさて、がっつりと食べ終わって店を出ると、しばらく空いていたような気がする隣の店舗の工事が終わっていて「串カツ田中」の看板。渋谷にもラブホ街の中にあって、入ろうか迷って、結局入らなかったのが記憶に新しい、あの「串カツ田中」である。29日オープンとのことなので、これまた楽しみでありんす。

 

やっとこさ帰宅。ハリネズミに餌をやり、熱帯魚に餌をやり、ハイボールを作ります。「お家でも美味しいウィスキーを」のスローガンのもと、安くしてましな味のウィスキーを探した結果、買ったのは「ジョニーウォーカー赤」。しかし初回はロックで飲んだところゲロマズ。

その旨をゴールデン街のマスターに話したところ「あれは味が弱いから、割りものにした方が美味しいぞ」とのアドヴァイスをいただく。

言いつけに従い、昨日からハイボールにして飲んでいるのだが、これまた激ウマなのである。一杯280円系のチェーン系居酒屋のハイボールよりは断然美味。

 

と、そろそろ書き疲れたので、今日はこのくらいにしておこうかな。

その日起きたことをただそのまま書きつける。

この段階からリハビリを初めて、だんだんと読んだ本やら映画やらの感想を書けるようにしていって、縦横無尽にキーボードを叩けるようになっていくことを目標に。

明日は早く起きられるといいな。

 

ではまた。

オパーリン

 

最近はもっぱらTwitterでパラパラ呟くスタイルだったんだが、やはり文字数不足は決定的に辛い。
書いている途中で残り文字数が-3とか表示されて、語尾を削ったり、表現を変えてみたり、と創意工夫が辛い。
そんなんしてるうちに、書きたかったことがなんだかわからなくなっちゃうし、そもそもの書きたい気持ち、みんなに発信したい欲が萎えちゃうのが辛い。
とはいえ、投稿のお手軽さはやはり最強クラスで、不自由を感じながらもTwitter民を続けていたのです。
それにここ数年、そもそもの「書きたい欲」もそんなでもなかった、というのもTwitter民として続いていた理由としてはあると思う。
漫然と何も考えずにやり過ごしてきた、ということなんでしょうね。

がところが最近、ここ一か月くらいかな。予期せぬ身の周りの環境の変化が起きて、いろいろな人に出会うことにあいなり候。
新しい人に出会うことはよくあるし、転職してからは働く現場もころころ変わったりもするから、環境の変化も珍しいことじゃない。
でも、「あ、これは自分を取り巻く状況ががらんと変わっちゃう奴だな。そういうインパクトのやつだな」っていう、ガツン系の変化っていうのは、そうそうあるもんじゃないし、いざやってくると自分でそうだと感じるものなんですかね。
よくよく吟味したであろう自分のものさしで、物事を考え、勇気をもってそれを他人に話す人というのはとても魅力的なのだなあ、と感じ入ったのです。

で、とにかくまあ、ここ一か月で、そういった類のインパクトを持ち合わせた人々に出会ったわけです。で、その人たちとお酒を飲みながらおしゃべりをしていると、「お前は誰なん?何者なん?何がしたいん?」という類のプレッシャーというか問い合わせというか、が頻発するんですね、これが。
僕の方は僕の方で、真摯に答えんと「サラリーマンです。僕はただのサラリーマンですよ」と応対する。が、そこに納得感はなし。当人がそんな感じなのだから、当然ながらそれを聞いている相手方が納得感を得られるはずもなく。「誰なん?何者なん?何がしたいん?」が続くわけでありんす。
そうこうしているうちに、自分でも訳が分からなくなってくる、その問い合わせの答えが。

と、上記の経緯で、「またひと昔前みたいに、文字を書きつけてみたいな。」と思うに至ったわけですが、そういった書き物をするには、やはりTwitterは圧倒的に文字数が足りない。
そこで、この古い更新の途絶えたブログを引っ張り出してきて、またパソコンに向かって文字を書きつけているわけです。

特技「三日坊主」の僕なんで、この更新が最後、またも放置。という事態も十分考えられる。
しかしまあ、久方ぶりに、好き勝手140文字以上の文章を書き殴ってみると、なかなか悪くないもんです。
毎日とは言わず、また気が向いた時につらつらと、気の無向くままに文字を書き殴りたいものです。

ではまた。

オパーリン



『醜いアヒル』

執筆者 東町健太

 「私の将来の夢はAKB48の大島優子ちゃんのようなかわいいアイドルになることです。」

アヒルちゃんがそう言った瞬間、教室に大爆笑が起こりました。先生もゲラゲラ笑っています。みんなとても楽しそうです。笑いすぎて苦しくなってしまった子もいました。とてもかわいそうですね。そんな中、アヒルちゃんだけはきょとんとしていました。みんなが何故笑っているのかよくわからなかったからです。「私、何かおかしなこと言ったかな?」考えてもよくわかりません。笑いがおさまって、(おさまるまでに10分ちかくの時間がかかりましたが)教室が静かになった頃合いでアヒルちゃんは再び口を開きました。

 「だから、私はAKBのオーディションに応募してみようと思っています」

教室はまたもや先程のように、いやそれ以上の爆笑につつまれました。

 ここは動物さんたちがみんな仲良く暮らしている動物村にある、動物東小学校。アヒルちゃんはこの小学校に通う女の子でした。アヒルちゃんのアイドルになりたい発言がとびだしたのは、国語の宿題としてだされた「将来の夢」という作文を発表しているときのことでした。

 みんながずっと爆笑していて静かに発表を聞いてくれないので、アヒルちゃんは困ってしまいました。そもそもこのクラスは普段からかなり深刻に学級崩壊気味なクラスで、いつも授業中は私語が絶えず、勝手に教室から飛び出していくクソガキがいたり、奇声をあげながら机の上に跳び乗って未開の部族風なダンスを踊る白痴なガキがいたり、文明の発達した国にある学校とはとうてい思えない終わったクラスでした。動物園の方がまだ秩序が保たれていました。こんな腐ったクラスになってしまった要因を挙げていくとキリがありません。まず第一に担任の教師が秋田公立美術大学とかいう7流大学を4浪した挙句、卒業するのに7年もかかった真性のバカのいなかっぺ男でした。そしてその7流大学を卒業した後も「働きたくない」という最低な理由で年老いた両親のすねをかじりながら別の7流大学に入学し、5年かけて教職課程を終えました。そんな彼は教師であるにも関わらず、足し算も満足にできない体たらくで、30過ぎで童貞でした。何故こんなやつに教員免許が取れたのかは今もって謎に包まれています。彼は後年、教え子の女子児童(2年生)にたいしてわいせつな事件を起こし教師の職を辞していますが、それはまた別のお話。そしてこのクラスが終わっている第二の要因は何といってもこの動物東小学校の周辺がスラム街のような荒んだ土地柄で、当然民度の低い家庭が多く、そのように民度の低い家庭でろくにしつけもされず下手をすればネグレクトされているような子どもたちがたくさんこの学校に通っていたからでしょう。当然、この学校には低学年のころから駄菓子屋で万引きをしたり、タバコを吸っているような、人生どう転んでもうまくいきっこないハエのような子どもがたくさんいました。アヒルちゃんのクラスももちろん例外ではありません。これでは、担任がまともな人でもきっとうまくいきませんね。

 さて、爆笑の渦の中困っていたアヒルちゃんは、作文の続きを読むのはしばし諦めるしかありませんでした。ふと隣の席の男子を見ると、アホ丸出しの顔で涙をながしながらアヒルちゃんを指差して爆笑しています。「あっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃっひいいい!」彼はカメくんといって、この最低なクラスの中でもさらに最底辺のカーストに属するバカでした。実は彼はアヒルちゃんの前に作文を発表したのですが、「え、ええっとぼ、ぼぼ、僕は、し、し、将来‥‥ぺ、ぺペロンになるっ!」と発狂してみんなから爆笑されていました。アヒルちゃんも爆笑しました。「何いってるかわかんないけどとりあえずなれねえよ」と思いました。ちなみにカメくんの作文は全てひらがなで書かれていたのですが、原稿用紙一枚に満たない文章の中に20箇所以上の誤字脱字がありました。こんなバカにまで笑われていてアヒルちゃんは悲しくなってきました。なんだか喉の奥のほうがツーンとしてきました。「泣いちゃダメ。みんなの前で泣くなんて恥ずかしいっ」アヒルちゃんは眼からこみ上げてくる涙を必死にこらえました。その時です。遠くのほうの席に座っていた一人の男の子がガタガタっと大きな音を立てて立ち上がりました。なんだかとても怒っている様子です。爆笑がやみました。みんな彼を注目しました。みんなの注目の中、彼はアヒルちゃんのほうをきっとにらんで絶叫しました。

「アイドルじゃねえよっ!!ふざけんなよ!!ブスのくせに!!」

一瞬の静寂の後、みんな先程よりもさらに大きな声をあげて爆笑しました。アヒルちゃんはこらえきれず机に突っ伏して泣いてしまいました。

「ぶぼぼぉおえあああ!!!!」

その泣き声はあまりにも不細工でおぞましいものでした。

 みんながアヒルちゃんのアイドル宣言を受けて爆笑した理由、それは他でもなくアヒルちゃんの顔面が著しく病んでいるからでした。アイドルという華やかな職業のイメージの対極に位置するその顔面の病み方はハンパなものではありませんでした。彼女を一目見ただけで見た人の心に一生消えない傷がつくレベルでした。こち亀の両津のように思いっきりつながった眉毛、腫れぼったい一重まぶたに激しいガチャ目、下手なボクシングの世界チャンピオンよりもつぶれきった鼻、どすぐろい色でかつ病的なレベルに膨れ上がった極端なタラコくちびる、幼稚園児が適当に埋め込んだとしか思えないほど乱れ切った歯並び、しゃくれているという段階をとおりこしてもう尖っているとしか言い様のないまるでカイジのようなアゴ、顔面のいたるところに点在している不気味な出来物の数々、そして何よりも彼女の全身から発散されているグロテスクな色彩のドブスオーラ。ある意味、もはやそれは完璧な容姿でした。ダメ世界におけるパーフェクトでした。人間でありながらここまで人間離れした容姿をもつことはまさに奇跡としか言いようがありません。さらに彼女には、ちょっとしたオヤジよりも体毛が濃いという特徴も兼ね備えていました。毎朝きちんとヒゲをそって登校するのですが、放課後には無精ひげが伸び放題でした。徹マン明けの中年サラリーマンのようになっていました。だいたい、どこの世界に毎朝ひげをあたる女子児童がいるのでしょうか?女の子の容姿なのでこれ以上の言及は避けますが、とにかく彼女の容姿はモンスター級の破壊力をもつものでした。ちなみに容姿もさることながら彼女の体臭はすさまじく、彼女の周囲12メートルにはつねに卵がくさったような臭いがたちこめていました。もちろん彼女は毎日お風呂に入っているのですが、まあ体質なのでしょう。でもブスだから仕方ないですよね。こんな怪物がアイドルになりたいなどと言い出したのだから笑うなというほうが無理かもしれませんね。ついでに言うと彼女はただのブスではなくどすこいタイプのブスでもあり、ぶくぶくと意地汚くだらしない贅肉に全身を覆われていました。夏場は異臭とともに大量のデブ汁を周囲に撒き散らす歩く公害と化していました。環境を破壊していました。

 しかし驚くべきことにアヒルちゃんは自分がとてもかわいらしい美少女だと思っていました。彼女は鏡を見たことがないのでしょうか?いえ、もちろんそんなことはありません。毎朝ひげをあたるのが習慣である彼女は毎朝鏡を見ていました。当たり前の話ですが。そして自分の人間離れした容姿を確認していたのです。その上でアヒルちゃんは自分は美しくかわいらしい女の子であると自認していたのです。その勘違いには理由があります。アヒルちゃんの外見は怪物そのものなので、とても小さいころから信じられないほどの迫害を受けていました。差別を受けていました。そのような環境の中で育ったアヒルちゃんはいつしか現実を現実として受け止めることがなくなっていきました。現実があまりにも凄惨で、現実をそのまま受け入れると生きていけないからです。そしてアヒルちゃんは自分の身の回りの都合の悪い全てのことを、自分に都合のいいように改変してとらえるようになったのです。だから鏡に映る怪物を見ても、「今、私が見ている化け物はもちろん私本来の姿じゃない。醜い生物が映っているように見えるけどあれは架空の存在。目の錯覚。本当の私の姿は大島優子ちゃんクリソツの美少女。ふふ、私ってきれい」と無意識のうちに巧みに自分をだましていたのです。うっとりしていたのです。もちろん、アヒルちゃん本人には自分をだましているなどという自覚はありませんでした。彼女は現実世界にいながらにして空想の世界に生きていたのです。そうしてだんだんアヒルちゃんの目には現実は全く見えないようになり、見えるものは彼女の願望の世界だけになっていきました。「美しくなりたい」という強すぎる願望は鏡に映る化け物を絶世の美少女に変身させていたのです。人はこのように自分で自分のことを洗脳することができる生物なのです。すごいですよね。

 あの国語の授業から数年が経ちました。あの時は泣いてしまったアヒルちゃんもすくすくと元気に成長し、ますます醜い女子中学生になりました。楽しかった小学校時代。修学旅行では誰も同じ班になってくれなくて当日は仮病で欠席しました。給食の時間はいつもアヒルちゃんの机だけなぜか廊下に出されてしまっていたのでいつも独りで食べていました。席替えのたびに、アヒルちゃんの隣の席になってしまった男の子は軽く登校拒否になったり何か問題をおこしたりしました。どれもとても素敵な思い出です。そんな小学校時代も終わりました。醜い少女だったアヒルちゃんも、醜い女性への階段を少しずつ昇っていくのです。

 中学生。まさにお年頃な年代です。アヒルちゃんも女の子なので、当然の成り行きといえばまあ当然の成り行きなのですが、同じクラスのある男の子に恋をしました。ブスの初恋。なんてときめかないフレーズなのでしょう。初恋のお相手の男の子は普段はあまり目立たない子なのですが、真面目で成績優秀でとても優しい男の子でした。しかし、この初恋には一つの壁がありました。この男の子には好きな女の子がいたのです。その女の子はクラスのマドンナ的な存在である白鳥さんでした。白鳥さんは本当にとてもかわいらしくて綺麗な目をした女の子で、いつも明るい笑顔を絶やさない、みんなの人気者でした。笑った時にできるえくぼがとてもチャーミングでした。アヒルちゃんはこの恋敵である白鳥さんに激しい憎悪を抱きました。

「ふざけんなよクソブス殺すぞ!調子のんなよド淫乱が!私のほうがはるかに綺麗なのになんであんな生臭糞袋に邪魔されなきゃなんねえんだよ!あんな土人、処刑してやる!埋めてやる埋めてやる絶対埋めてやる!」

 自分の姿を棚に上げてこんなことを常に話していました。話していたといってもアヒルちゃんにはもちろん友達などいないので、その全ては独り言でした。授業中、アヒルちゃんはいつもこんな猟奇的なことをぶつぶつつぶやいていたのでした。つぶやくばかりか、机に彫刻刀でもって「死刑」「斬首」「電気椅子」「地獄」「原爆」「カニバリズム」などのNGワードを彫りまくっていました。教師やクラスメートはそんなアヒルちゃんがマジで怖かったので、必死に見て見ぬふりをしました。アヒルちゃんは容姿だけでなく、その精神も醜さの極みにあったのですね。

 しかしどんなに白鳥さんを憎んでも恋はうまくいきません。アヒルちゃんはある日、決意します。

「よし、勇気をだして告白をしてみよう」

なんて嫌な勇気なのでしょう。ださないでいい勇気なのでしょう。でもだしてしまったものは仕方がありません。ある日、意を決してアヒルちゃんは意中の男の子を呼び出し、告白をします。この告白の顛末は書きたくありません。ただ一つお伝えできることは、この告白によって一人の男の子の人生の歯車が大きく狂ったということです。

 前にも書いたようにアヒルちゃんはどすこいでひげ面であり、ちょっとしたオヤジよりもオヤジな顔です。そんなオヤジが男の子に告白をした、というニュースは同学年の男子にすぐ知れ渡りました。そして彼らは陰でアヒルちゃんを「ガチホモ」というあだ名で呼ぶようになりました。ガチホモ。女子中学生につけられるあだ名としてこれほどふさわしくないあだ名があるでしょうか?。初恋に破れ、「ガチホモ」という最低なあだ名までつけられてしまったアヒルちゃんは傷心の中で以前にもまして強く思うようになりました。

「アイドルになりたいっ!!」

中学生になっても彼女は現実から目を背け続けていたのです。いえ、小学校のころよりかなり深く自分の幻想の世界にのめりこんでいたのです。そしてアヒルちゃんの中で、「アイドル」という現実の自分とはかけ離れた職業に就きたいという願望は日に日に膨れ上がっていたのです。

 悪夢の告白から数年後。アヒルちゃんはすっかり大人の女性に成長しました。大人になったアヒルちゃんは小さいころから抱いていた夢をかなえることができたのでしょうか?もちろんかなうわけがありません。無理なのです。ブスはアイドルになれないのです。もちろんブスはアイドルになれないということぐらいアヒルちゃんにもわかっていました。でもアヒルちゃんは自分のことをブスだなどと思ったことはないのです。今までアヒルちゃんはたくさんのアイドルオーディションに応募し続けました。来る日も来る日も応募書類を書いていました。でもアヒルちゃんは今まで一度もオーディションを受けたことさえありませんでした。全て書類審査の段階で落とされていたからです。当たり前の話ですが。でもアヒルちゃんはめげませんでした。「諦めなければ夢はいつかきっとかなうんだ」と見るからに軽薄で頭からっぽな女性タレントがブログで書いていたのを読んだからです。諦めなくてもかなわない夢はかないません。ちなみにこの女性タレントは本当は女優になりたくて演技の勉強をしたり、プロデューサーに体を売ったりしていましたが、演技の才能が全くなかったので映画やドラマに出演することはほとんどなく、もっぱらローカルテレビ局のトーク番組の数合わせ要員や深夜の通販番組への出演でその日暮らしをしていました。

 アヒルちゃんは焦っていました。もうアイドルになるには年齢的にギリギリです。早い子はもう小学生の時点でアイドルです。そのときアヒルちゃんは25歳でした。「ミス南動物島」というミスコンに応募したこともありました。南動物島は東京から飛行機や船を乗り継いで20時間以上かかる離島で、人口は100人ほどの島です。このミスコンに応募したのはアヒルちゃんともう一人、南動物島に在住のトキさん(84歳)の二人だけでした。アヒルちゃんはこのミスコンにさえ落ちました。書類審査で落ちました。ミス南動物島はトキさんに決定しました。トキさん、おめでとうございます。

 アイドルの夢はさておき、アヒルちゃんはずっと無職でした。それどころか今まで、アルバイトさえしたことがありませんでした。もちろんアヒルちゃんも、「親に迷惑ばかりかけられない、働かなくちゃ」と思っていました。しかし彼女はコンビニの面接さえ履歴書を送った時点で不採用になってしまうのです。アヒルちゃんはそれでもめげませんでした。アイドルになる夢をおいかけながら、仕事も一生懸命探しました。そして26歳になる直前のことです。オーディションは落ち続けていましたが、ようやく彼女を雇ってくれる仕事先を見つけたのです。

 その仕事先は駅前にある接客業のお店でした。壁に共産党のポスターやピースボートのポスターがべたべたと貼り付けられている雑居ビルの地下にあるそのお店でアヒルちゃんは働くことになりました。アヒルちゃんに与えられた仕事は、薄暗い店内で、お客さんのチンコを舐めるという業務です。いわゆるピンサロです。このお店のオーナーは従業員の雇用に関して「来るものは拒まず、去るものは追わず」という方針でしたので、アヒルちゃんのような殺傷能力の高い地雷でも雇ってくれたのです。アヒルちゃんの同僚はみんなババア、デブ、ブスの三拍子そろった強者ばかりでした。このお店は地元では「お化け屋敷」「バイオハザード」などと呼ばれるある意味有名なお店でした。

「少し遅い社会人生活のスタートだけど、頑張らなくちゃ!」

とアヒルちゃんははりきっていました。アヒルちゃんのそれまでの生活はあまりにも怠惰なものでした。寝るのは明け方、目覚めるのはいつも午後2時過ぎ、目覚めてからは寝そべってコーラを飲みながら漫画サンデーを読んだり、ポテトチップスを食べながらいたいけな中学生や高校生のブログに卑猥なコメントを書きまくってそのブログを閉鎖に追い込んだり、2ちゃんねるに根拠のない噂話を書き込みまくって荒らしたり、そんな生活をずっとしていました。もちろん合間合間にオーディションの応募書類を書いたりと努力もしていましたが。いくら仕事へのやる気があってもなかなかその生活習慣は改まらず、アヒルちゃんは無断欠勤や遅刻の常習犯でした。

 それでも一ヶ月、アヒルちゃんは頑張りました。頑張ったといってもまともに出勤したのは4日だけなのですが、アヒルちゃんにしては上出来です。アヒルちゃんが入店して一ヶ月のその日は血液検査の日でした。このお店では一ヶ月に一度、病気を検査するために従業員の血液検査をしていたのです。その血液検査の結果でとんでもないことがわかりました。あろうことか、アヒルちゃんの血液に異常が発見されたのです。そしてアヒルちゃんはさらに詳しい検査を受けることになってしまったのです。

「何で‥?どうして私が‥?処女なのに‥」

アヒルちゃんはとても悲しみました。そして不思議に思いました。たしかに不思議な話ですね。しかし詳しい検査の結果、おそろしいことがわかりました。アヒルちゃんの体には今までに発見されていないウイルスが14種類も巣くっていたのです。しかもどれもかなり危険なウイルスです。それは誰かから感染したわけではなく、先天的にアヒルちゃんの体に生息していたこともわかりました。アヒルちゃんには何故か耐性が出来ていたのでアヒルちゃん自身には害はありませんでしたが、誰かにうつったら大変なことです。確かにアヒルちゃんは小学生のころなどよく級友からばい菌扱いされ「アヒル菌がうつるからさわんなよ!」などと言われていましたが、あの級友たちの言葉は本質をついていたのです。幸いなことにアヒルちゃんの出勤日数は4日だけで、相手をしたお客さんは一人だけでした。そのお客さんは随分疲れていた様子で、まるで走ったりでもした後のようでした。彼はアヒルちゃんが現れるなり「ひいいっっ!」と叫んで店を飛び出していったので、アヒル菌が感染している可能性はないと思われます。不幸中の幸いです。

 アヒル菌の存在が確認されて以降、アヒルちゃんはにわかに忙しくなりました。全国の医療機関の権威たちが次々アヒルちゃんに群がるようになったからです。研究の対象としてアヒルちゃんは医学会のスターになったのです。某国の工作員がアヒルちゃんを拉致しようとした事件も起こりました。アヒルちゃんは生物兵器にもなりうる可能性を秘めていたのです。秘めていたというか、外見的にはすでに生物兵器として周りは認知していましたが。

 そしてある日、とうとうアヒルちゃんはある雑誌の表紙を飾ることになりました。医学関係の機関紙の表紙にアヒルちゃんが抜擢されたのです。正確にいうと表紙を飾っていたのはアヒルちゃんではなく、アヒル菌の拡大写真でしたが。アヒルちゃんの夢はかなったのです。アイドルになるという夢がかなったのです。彼女は誰もがみとめる医学業界、軍事業界のアイドルになりました。

 アイドルになったアヒルちゃんの存在はいつの日からか国家機密として扱われるようになりました。その辺を歩かせると危険だし、逃亡などを懸念した政府は都内の某施設にアヒルちゃんを監禁しました。その監禁は長期間にわたりだんだん拘禁症状が認められるようになると、自殺防止のため鎮静剤を投与されるようになりました。鎮静剤の量は日毎に多くなり、アヒルちゃんはもう意識をほとんど保つことはなくなり、常に朦朧としたままひたすら研究されるだけのモルモットになりました。

 ある日のアヒルちゃんの様子です。この日は祝日で研究者たちはみな家族サービスにはげんだりして楽しくすごしていたため、施設にはあまり人はいませんでした。アヒルちゃんはいつものようにベッドで横になり鎮静剤の効果で眠っていました。

 とてもよく眠っています。寝顔はとても不細工です。見ていて吐き気がします。しかし口元にはうっすらと笑みがうかんでいます。楽しい夢でも見ているのでしょうか。おや、なんだか寝言を言っているみたいです。聞いてみましょう。

「ふふ‥私がセンター‥みんな‥私に夢中‥私‥アイドル‥かわ‥いい‥アイドル‥ふふふ」

 華やかなスポットライトを全身に浴びて、光り輝くステージの上にいるアヒルちゃん。観客はみなアヒルちゃんに歓声を投げかけ、手を振ります。とてもとても楽しい夢を見ているみたいです。アヒルちゃんの笑顔にみんなが魅了されています。全部、夢ですが。そんな夢を見ている拘束具でベッドに縛り付けられているアヒルちゃんはとても幸せそうです。めでたし、めでたし。

<終>