一人リレー小説日記
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3月16日昼3時

いつかのヴィコディン宣伝メールに引き続き、
今日、南アフリカからのお誘いメールを受け取った。

金とビジネスの香りのする文面・・・のような気がした。
英文斜め読みなので、よくわかっていないのである。

グローバリゼーションはいいことだが、
人間不信が世界規模化するのは嫌だなあ・・・
そう思うシゲルだった。


続く

3月12日夜7時

旅に出て修行をした結果、次のようなことがわかった。
ブログというインターネット上の日記サイトは、

25文字以内で改行し、三列目で区切って4つの段落に。
その中のどこかに、25文字以内の、1行のセリフを入れる。

これで頭が痛くならない文章の完成である。
シゲルは久しぶりに頭を使い、頭が痛くなった。


続く

3月5日夜10時

土曜日という休日を使い、読書という事象に耽っていた。
久々に読む活字というものは、なかなかに頭が痛い。
自分も文章を書くくせに、読むほうは苦手だったりするシゲルだ。

長文を読む頭の痛さに、彼はちょっと鬱になった。
ブログなるインターネット上の日記サイトでは、
何文字までなら頭が痛くないのか。
それが気になったのである。

それを調べるため、シゲルは旅に出ることにしたのである。


続く

3月2日夜9時

メールをチェックすると、シゲルは今日もため息をついた。
毎日毎日届けられる、英字のダイレクトメール。
それにうんざりとしているのだ。

気が向いたので、ちょっとだけプレビューしてみることにした。
HTMLメールの画面が現れ、一つの薬の画像が、どどんと現れる。
ヴィコディンという薬らしい。それがセール価格ですよと
宣伝したかったようである。

売り文句に、ペインがどうたらと書かれてあるのが気にかかった。
傷とか痛みとかを楽にしてくれる薬のようだ。
しかしなんとなくだが、ただの痛み止めではない気がする。

検索して調べてみようかと思ったが、面倒臭いということに気がついた。
そして呟く。

「そんなものいるか。・・・俺に必要なのは、心の傷薬だ」

自分で言って、シゲルは自分のことが嫌になった。


続く

3月1日夜11時

日付が変わるか変わらないかの境目で、
シゲルは非常に困った事態に陥った。
シグマリオン1という精密機器のACアダプターが、
寿命を迎えようとしていたのだ。

ACアダプターというものは、丁寧に扱えば長持ちする。
少々乱雑に扱いすぎたかもしれないと、
このときになって反省するのであった。

「しばらくはこいつで代用するしかないな」

シゲルはそう呟いて、一つのアダプタを取り出す。
それは、モバイルギア2という精密機器の、ACアダプタだった。


続く

2月28日夜7時

中華料理を食べに行く前に、シゲルは事件の解決を図る。
郵便局に電話をかけ、事件の内容を語った。
すると、局員は答えるのである。

「配達員の不手際です。どうもすみませんなあ」

そう郵便局員に電話口に言われ、郵便物くっきり二つ折り事件は
解決したように見えた。

だが、シゲルは納得がいかない。
なぜ、あそこまでくっきりと跡をつけたのか。
その答えを、納得のいくまで説明して欲しかったのである。
すると局員が言う。

「配達員はまだ若いもので、申し訳ないですわ。本当に」

――シゲルはあきらめた。
世の中には、話し合えない人間もいるのだ。

「どおりで戦争が起こるはずだよ」
そうシゲルは思い至ったのである。


続く

2月26日夜9時

事件のはざまで、今からシゲルはご飯を食べに行く。
寿司。しかも、回転しているものである。

どうせウニばっかり取る気がしたが、
シゲルはわくわくする気持ちをを止められなかった。


続く

2月25日夜8時

結局昨日は、自己暗示が効かずにふくらはぎを掻いたシゲルだ。
そんな彼は今、激しく怒りに燃えていた。

郵送されてきた大事な書類が、二つ折りになって
ポストに投函されていたのである。
しかもくっきりしっかりと、ご丁寧に紙に跡がついている。

一体なぜ、ここまで徹底的に折り曲げる必要があったのか。
それをシゲルは知らなければならない。

変わりばえのしない日々の中で、
彼は久々に事件の香りを感じたのであった。


続く

2月24日夜10時

2月24日夜10時。
彼は右のふくらはぎに対してどうすべきか迷っていた。

乾燥による敏感肌。温度上昇による、血流の増加。
かゆいのだ。右のふくらはぎが。

掻くのか、掻かないのか。
こうしている間にも、血流は早まっている。
仕方が無いので、シゲルは鼻を掻くことにした。

鼻が痒いことにすれば、痒みが鼻に転移する。
そしてふくらはぎの痒みが、
消えて無くなるのではないかと思ったのだ。

そうしてこの日は終わりを告げるのである。


続く

2月22日夜12時

一仕事終えたシゲルは、パソコンに向かい、
オンラインショッピングなるものをやってみることにした。

キーワードを書き込んで検索ボタンを押し、
リストアップされた検索結果の中から、好みの商品をドブさらいする。
オンラインショッピングの基礎を習得し、シゲルは嬉しくなった。

その検索結果の中に、ひときわ黒光りした正方形の物体を発見する。
何かの生物を思わせる、ただならぬ光沢を放ったバッグ。
ランバンというブランド、女性用であるらしい。

何か知らんが、これはなかなかに良いのではないか。
そう直感したシゲルは、給料の半分ぐらいもする
定価を見なかったことにして、購入ボタンをクリックした。

これはひとえに、ホワイトデーに備えるためだ。
ちなみにホワイトデーとは、バレンタインデーにもらった物に対する、
倍返し地獄デーのことである。

600円の義理チョコに対する、ささやかなる気持ち。
それをシゲルは表わしたくて…。


続く