毎日書くつもりが、久しぶりのブログになってしまった。毎日とはいかなくても週3日を目標にしようと思う。

 ショパン・コンクールをはじめて生で聴いてみて、他のコンクールも聴いてみたくなった私は、浜松国際ピアノコンクールにも行ってみることにした。この回の浜松では、最初から「今回はアレクセイ・ゴルラッチらしいよ」と聞かされていたので、そんなものなのかなぁと思いつつ、1次予選と2次予選をすべて聴いた。前年のショパン・コンクールで知り合い、パリで再会したTさん、ハンブルクで再会したOさん、同じホテルで友達になったKさんとも再会し、とても楽しい毎日であった。

 ショパン・コンクールと違っているのは、課題曲がショパン作品に限られていないことだ。1次予選ではバッハの平均律、古典派のソナタ、ロマン派から1曲、という具合に、大学入試のような課題である。この内容で才能を感じさせなければならないというのは酷だと思うのだが、それでもやはり明確に個性というのは見えてしまうのであった。ところが1次予選の審査発表は、思わず自分の耳を疑う結果であった。日本人でよい演奏をしたと感じた五島史誉さんも吉田友昭さんも通らなかったのだ。その割に、叩きまくったクレア・ファンチが合格していたりと、よくわからない結果に驚くばかりであった。

 さらにセミファイナルでゴルラッチはショパンのソナタを引き直しした。それでもファイナルに残り、そして予定通りに優勝したのである。引き直しをしても優勝できる国際コンクールであるにも関わらず、東京芸大を卒業し、留学して臨んだコンクールで、1次予選から落とされるというのはどのような気持ちなのだろうか。それほどピアノに打ち込んだことがないので、私にはわからない。ただ思うのは、結果が決まっているコンクールなんてやらない方がまし、ということだ。まあ、その後は審査委員長が変わってずいぶんと透明性のあるコンクールになりつつあるようではあるが。

 気になって調べたところ、その後、五島史誉さんはカッシーナ・デ・ペッキ国際ピアノコンクールなどで入賞され、名古屋音楽大学で講師をされているようである。吉田友昭さんは日本音楽コンクールで優勝し、その他いくつかのコンクールで入賞して、東京音楽大学で講師をされており、おふたりともそれぞれに活躍されているのがうれしい。