「サンジ君、ごめんね」
次の日…
眠れなかった…
どんなに眠ろうとしても…
どんなに楽しい事を考えても…
どんなにかわいこちゃんを浮かべても…
睡魔は俺を襲ってこなかった
翌朝…
若干、体が重い気もしたけど、気にしてられなくて、重い体を引きずりつつも、用事をこなしていると…
朝食が終わった後、ナミさんに買いだしを頼まれた
俺も丁度街へ出ようと思っていた所だったし、気分転換にいいかと想って、街へ行く事にした
「コックさん、顔色がさえないけど大丈夫?」
出かけにロビンちゃんに心配されたけど、笑顔で答えてそのまま、飛び出す様に街へと向かった
ナミさんに、出かけに「雨になるかもしれないから早めに帰ってきてね」と忠告を受けた
空はこんなにも青々と澄んでいるのに…
今から雨なんて降るのか?という程の晴天
まぁ、ナミさんの天気予報は当たるからな…
早めに帰ってこないとな…
そう想いながらも、少し離れた街へと、歩みを進める
海賊船は街の港には入れさせてもらえなかった
ちょっと離れた草原みたいな所に停泊を余儀なくされてしまい、街からは少し離れているけど、楽しみ半分で出かけた
色々な街をウロウロするけど、いつもどこの街も楽しみだ
見た事ない食材が絶対にあって、それをその土地の人に美味しい調理方法を聞くのがひとつの楽しみになっている
今回の街も、食材は抱負
海の幸も山の幸もそろっていて、調理のし甲斐がある
そろそろログもたまるって言ってたし、ちょっと多めに食材を購入した方がいいのかな?
そんな事を想いながら、街に出ている露店をウロウロ
珍しい食材をいくつか見ながら、ナミさんに言われていたものを受け取りに店へ
そこは本屋だった
どうやら、探していた海図の本をお願いしていたみたいで、受け取ったものは少し分厚い本だった
本屋って、最近寄った店はお歳を召したレディばっかりだったけど、今日の店の人はかわいこちゃんだったな…
そんな事を想いながら、いよいよメインの食材探し♪
海の幸も珍しい魚が並んでる
(緑色の魚とか見た事ねーよ、これってうめーのかな?)
(緑なんて…アイツの頭みたい…)
そうボンヤリ想ってから、ハッと気づいて思わず頭を振る
何想ってんだか
苦笑いを浮かべるも内心複雑な心境だった
どう処理していいかわからなくなって、また食材へと視線を泳がせる
《ポツ…》
不意に頬に触れるものがあって、我に返ると、ポツポツと雨が降り出していた
(やべっ!)
食材に視線を奪われて、ナミさんが言ってた事忘れてた
そういや雨って…
そう想っている間にすっかり雨はざざぶりになってしまって、お店の軒先から動けなくなってしまった
(やべーな…早くかえらないと皆が心配しちまう)
灰色の空を見上げながら、夕立である事を祈りつつ、降り注ぐ雨とにらめっこ
軒を並べていたお店は早々と店を閉じてしまって、見える人もまばらになっていた
時間的にもそろそろ戻らないと、夕飯の支度間に合わねえ……
ナミさんの本を懐にしまう様に抱えて、濡れない様にすると、足元を確かめながら小走りで船へと向かう
雨は一向にやむ気配がなくて、こんな事なら何か雨具を持ってくればよかったと心から後悔した
(あぁ…体が重いな…雨のせいかな?)
足場の悪い事も余ってかふらふらとする
足元を確かめながらふらふらと歩くと、突然意識が遠のいた